いつか絶対、２人っきりで・・！！



　　　　❖映画は君のいろんな表情が見れる❖



破天荒とクリムゾンに映画に誘われた。

同じ日に同じタイミングで。

揉める２人を##NAME1##が止めて、「３人で観に行こ」と提案した。

２人は渋ったがあまり抵抗すると下手したら行ってくれないと考え了承。

数日後、##NAME1##はウキウキ気分で待ち合わせ場所の映画館へと向かった。

一方先に映画館に到着していた破天荒とクリムゾンは互いを横目で睨み合っていた。


「テメェ空気読んで引っ込めよ。何が悲しくてテメェと映画を観に行かなきゃならねーんだ」

「こっちのセリフだ。映画は俺の方が詳しいんだから知識ゼロ野郎は帰れ」

「何だと？テメェの人生今この場で止めてやろうか？」

「できるのか？俺にかすり傷１つ負わす事ができなかったお前が？」

「いつの話してんだ？あん時の俺だと思ったら大間違いだ」


破天荒は鍵を取り出し、クリムゾンは第３の目を開こうとしている。

一触即発の中、##NAME1##がやって来た。


「あ。破天荒ー！クリムゾーン！お待た・・・Σて、何しようとしてるの！？ダメだよこんな所で戦っちゃ！」

「「Σ！ ##NAME1##」」

「私今日の映画楽しみにしてたのに・・・２人がそんなに仲悪いなら私帰る」

「「ΣΣ－－－！！！」」


しょんぼりと悲しい顔をする##NAME1##に２人は慌てて鍵と第３の目を引っ込め、ガッ！と互いの肩を組みます。


「違うぞ##NAME1##！！俺達こーんなのに仲いいんだぞ！なっ？」

「あぁ！仲良すぎて思わず悪ふざけが過ぎちゃっただけなんだ！」


２人は仲のいいアピールを必死に見せます。


「・・・本当に？」


##NAME1##の問いかけに２人はコクコクコクコクと首を縦に振ります。


「よかったぁ」


２人の必死さが伝わり、##NAME1##は安堵してホッと胸を撫で下ろした。

微笑みを見せる##NAME1##に破天荒もクリムゾンもキュンとときめいた。


「映画、何から観る？今日はファーストデイだからいっぱい観れるね♪」


ルンルン気分で映画のポスターを観る##NAME1##。

ちなみに破天荒とクリムゾンは何を観るか決めていた。

今話題の泣ける恋愛映画。

口コミも高評価で、その映画を観た男女がいい雰囲気になったり付き合ったりとちょっとした話題になっている。


「(この男と観るのは正直イヤだが、)」

「(##NAME1##とこの映画を観て、)」

「「(告白をして付き合うんだ！！！)」」


しかしいきなり恋愛映画を勧めたら引かれると危惧した２人は、まずは当たり障りのない映画を勧めます。


「##NAME1##この動物の映画なんてどうだ？この犬、おやびんに似ていてカッコイイだろ。まっおやびんの方が数段カッコイイけどな」

「いやここはスパイ映画だろ。出演者がスタントマンなしで危険なアクションをもこなしているんだ。予告もおもしろくてよ」


意見が食い違い、またしても破天荒とクリムゾンが睨み合う。


「「あ゛あ゛？」」

「もーケンカしないでよ〜。そうだねー・・・時間的にスパイ映画が先に上映して、終わったあたりに動物の映画が始まるから、先にスパイ映画を観て動物の映画を観よ」

「・・・そうだな」

「あぁ」


##NAME1##の提案に２人は承諾。

チケットを買う時も##NAME1##の隣は自分だとちょっとしたハプニングが起こったが##NAME1##を挟むように両隣座る事で決まった。


映画が上映され、##NAME1##は映画に集中。

スクリーンに流れる戦闘シーンに爆発シーンにバイクアクションなどなど、食い入るように観る##NAME1##を、破天荒とクリムゾンは映画を観ずに見ていた。


「すっごい面白かったー！！特にあの飛行船内との銃撃戦ハラハラしたけど主人公が無事に帰還できて良かったねー！」

「あ、あぁ・・・」

「そうだろ、面白かっただろ・・？」

「うんっ！」

「「(ヤベェ、##NAME1##ばかり見てて内容が頭に入ってねぇ・・・)」」


興奮したように語る##NAME1##を２人はまたも「(可愛い)」と思った。


そして次に観始めた動物映画。

こちらは感動モノで、目をうるうると潤ませて涙目の##NAME1##を、破天荒とクリムゾンはやはり映画を観ずに##NAME1##ばかり見ていた。


「ぐすっ、ぐすっ、」

「大丈夫か##NAME1##・・？
(涙目で可愛いが・・・)」

「大丈夫・・・だけど首領パッチ似の犬が最後可哀想で・・・」

「おやびんなら乗り越えられるさ！！」

「お前ちょっと黙れ」


その後３人は軽く昼食を取り、破天荒とクリムゾンがいよいよあの恋愛映画を観るかと提案しようとする。




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