赤ずきん、兄を探す
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その頃、狼達の存在にとっくに気付いているカクとジャブラは、狼達の出方を伺ってます。
2人の前を歩いていた##NAME1##はふと横に顔を向けました。
すると道から外れて横に反れました。
「あっ、おい!」
「どこに行くんじゃ!?」
2人は慌てて##NAME1##を追いかけます。
##NAME1##が向かったのは大きな池と、大量のお花が咲いてるお花畑です。
##NAME1##はお花畑に座り込むとお花を摘み始めます。
『かくおにーちゃんとじゃぶらおにーちゃん、よろこんでくれるかな〜?』
嬉しそうにお花を摘む##NAME1##にカクとジャブラも何も言えません。
「YO-♪YO-♪そこの嬢ちゃん♪俺の歌に聞き惚れな♪」
するとそこにマイクを手に持ったシゲキX狼がラップ調で現れました。
##NAME1##はお花を摘むのをやめてクエスチョンマークを浮かべます。
カクとジャブラは「何やってるんだあのエヘン虫は?」とシラけた目を向けてます。
2人の視線に気付いてないシゲキX狼はエレキギターを肩から下げて弾きながら歌い始めます。
「聞いてくれ。「子守唄」。
眠れー!眠れー!よい子ーー!! よい子はねーむーれーー!!ヘイ!!」
叫ぶように歌う子守唄はハッキリ言ってうるさいだけです。
耳を抑えている##NAME1##ですがシゲキX狼の子守唄という名の雑音はどうしても耳に入ります。
あまりのうるささと不愉快さに次第に##NAME1##の目に涙が浮かんできました。
『ふ、ふぇぇぇ・・・』
泣きそうになる##NAME1##を見て、カクとジャブラがキレました。
「さっきからうるせえんだ狼牙っ!!!💢
炎真拳超絶奥義「紅蓮・狼狩エリア・ネットワーク」!!!」
「##NAME1##を泣かす奴は許さぬっ!!!💢
氷真拳超絶奥義「垂氷・白雷」!!!」
「ぎゃああああなんでーーー!!??」
ジャブラとカクの超絶奥義にシゲキX狼は撃退されました。
その間に別の狼達が##NAME1##に近付きます。
「こんにちはお嬢さん」
「「こんにちはー」」
『・・?だれ?』
「ビービビ。こちらは娘のビタとミン」
「ビタです」
「ミンです」
「レムよ」
「・・・ランバダだ」
「アナタに見せたいものがあるの」
『?』
「ジャーン!一見ただの枕に見えるけどこの枕に頭を乗せた瞬間あら不思議!すぐに眠気がやってきて気が付いたら朝までぐっすり!」
「私も娘も愛用。仕事でくたくたになってもこの枕を使えば目がパッチリと冴え体もスッキリ」
「このまくらキモチいい〜」
「このままねちゃいそう」
「お値段は4898円なところ今ならなんと!1642円!!2000円以上も安くなってます!」
「さらに1つ買えばもう1つ付いてくるぞ」
「まずはお試しに使ってみて」
「「いっしょにねよう?」」
「(・・・こんなので上手くいくのか?)」
ビービビ狼とレム狼は通販番組よろしくな感じで##NAME1##に枕を使わせ、ビービビ狼の娘と一緒に眠りに就いたところで拐おうという作戦です。
この作戦を立てていた時にシゲキX狼が「俺に任せな。シゲキ的に眠らせてやる」と自信満々に言っていたのですが結果がアレなため当初の作戦で決行です。
しかしレム狼とビービビ狼の作戦にランバダ狼が不安そうです。
ちなみにランバダ狼の役目はカクとジャブラを足止めする事です。
##NAME1##は興味津々に枕をじっと見つめてます。
「##NAME1##!おぬしの兄達が待っておるのではないのか!?」
『Σはっ!そうだった!』
カクの言葉に##NAME1##はビービビ狼達から離れ、走っていきました。
「あ!待て!」
「氷真拳奥義「雹・嵐脚」!」
追いかけようとするランバダ狼達にカクが奥義で足止めします。
「ジャブラ!わしが小奴らを食い止めてる間におぬしは##NAME1##を追いかけるんじゃ!」
「おう!」
カクにその場を任せてジャブラは##NAME1##を追いかけます。
すぐに##NAME1##に追いつきますが、その道中にも狼の妨害に遭います。
宇治金TOKIO狼が「甘くておいしいよ。食・べ・て♡」と自らを差し出したり、3袋が奥義「お楽しみ袋」を発動して##NAME1##を釣ろうとしたりします。
しかしもちろんそんな事をジャブラが見逃すはずもなく奥義「焔・嵐脚」で撃退しました。
「「「「Σあれー!?もしかして俺達ココで終わり!?」」」」
終わりです。
##NAME1##とジャブラが歩き進んでいきますと分かれ道にさしかかります。
看板が立ててありまして、「ボーボボの新居はこっち♪」とボーボボ達の似顔絵と矢印が左に描かれてます。
「(たしかアイツらの家は右だったが新しく家を建てたのか・・・それなら電話の時に言えってんだ。)
##NAME1##、お前の兄達はこっちだとよ」
本当はココにいるんだけど、と心の中で思いながらジャブラは##NAME1##に説明をしてあげます。
##NAME1##は特に疑う事なく左に進み、ジャブラも後に続きます。
そして丘の上に家らしき建物が見えました。
ただその家はぐねぐねと曲がっており色も寒色系と暖色系がごちゃ混ぜになっており、しかも壁に動物の顔が彫られて、まるでオブジェのような建物です。
ハッキリ言って不気味です。
「(アイツら、会わないうちにずいぶんと嗜好が変わったんだな・・・)」
ジャブラは呆然と立ち尽くしてしまいます。
##NAME1##も同じ気持ちなのですが、こちらは不気味な家に泣きそうになってます。
気付いたジャブラが慰めようとしゃがんで声をかけます。
「##NAME1##!見た目はアレだけどあの中にお前の兄達がいるんだ!頑張れ!」
一刻も早く##NAME1##を元に戻さなければと必死に励まします。
##NAME1##は浮かんでいた涙を手で拭い、意を決して家に近付きます。
##NAME1##はドアの前に立ちますとトントン、とノックをします。
『かくおにーちゃーん!じゃぶらおにーちゃーん!##NAME1##だよー!』
「・・・よく来たのー。鍵はかけておらぬから入っておくれ」
家の中からカクらしき男の声がして、入るよう促された##NAME1##はドアを開けようとしますが、すかさずジャブラが止めました。
そしてコレが罠だと気付きます。
「##NAME1##すまねぇ。ココにお前の兄達はいねぇ。さっきの分かれ道を右だ。すぐに戻るぞ!」
ジャブラは素早く##NAME1##を抱き上げて来た道を戻ろうと振り返ります。
しかし振り返った先にハイドレート狼とベーベベ狼とブルース狼が立ち塞がります。
「ハハハ!そうはいかせぬぞ!」
「そのおチビちゃんを置いて消えな」
「ふざけた事言ってんじゃねえ!!炎真拳超お・・」
「STOP真拳奥義「テーピングSTOP」!!」
「Σうお!?」
ドアが開き、セロハンテープが飛び出してジャブラを拘束しました。
その時大きな壱万円札も一緒に出てきて##NAME1##をぐるぐる巻に包みます。
##NAME1##を包んだお札は不気味な家から出てきたハレクラニ狼の腕の中に収まります。
「##NAME1##!!!」
「残念だったな」
「赤ずきんちゃんは俺様がしっかり育てるじゃん」
「おいギガ、何お前のものみてぇに言ってやがる」
「てかコイツ本当にアイツなんだな」
不気味な家からギガ狼とねんちゃく狼とOVER狼も出てきました。
「てかさっきから不気味な家って失礼じゃん!俺様のアートがわからねえ愚民が!」
「事実ではないか。センスの欠片も品もない」
「ハレクラニちゃんだけには言われたくないじゃん!」
.