片割れは気に食わないが妹は大事にしたい
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にしてもなんで双子なんじゃ/だ?
❖片割れは気に食わないが妹は大事にしたい❖
わしの名前はカク。
わしには前世の記憶がある。
いきなり何を言うとるんじゃと思うかもしれんが事実じゃ。
前世のわしは殺しを生業とした政府の諜報機関に勤めておったんじゃが、とある任務に失敗してしまい死んでもうた。
人間呆気ないもんじゃなと、どこか他人事のように思うた。
だが次に目を覚ませば、わしは赤子になっとった。
夢なら覚めてほしいと切に願うた。
しかもじゃ、
「ばぶぁああああーーー!!??(何だこれはーーー!!??)」
隣から聞こえる大きな声に首を動かせばわしと同じく驚く赤子がおった。
その赤子の左目には見覚えのある大きな傷跡(傷跡というより痣になっとる)があり、もしやと思いわしは声をかけた。
「ばぶばぁ!?(おぬしジャブラか!?)」
わしの問いかけにジャブラらしき赤子が首を動かしてわしの方を見た。
生まれ変わったにも関わらず前世にも付いておったわしの角張った長い鼻を見て、目を見開いた。
「Σばばぶばああああーーー!!??(Σお前カクかーーー!!??)」
どうやらわしとジャブラは双子としてこの世に産まれたらしい。しかもどちらが兄か弟かわからんらしい。
悪夢なら早く覚めてくれと本気で願うた。
何故ジャブラとなんじゃ。まだルッチの方が何十いや何百倍もマシじゃ。いやアイツはそう簡単に死なんから無理やもしれん・・・。
*****
俺の名前はジャブラ。政府の殺し屋をしていたんだが死んでしまい、目を覚ませば赤ん坊になっていた。
しかも同じく死んでしまったカクも赤ん坊になっていて、しかもしかも俺とカクは双子として生まれ変わっていた。
何だよコレ・・・。
それからはまぁ、俺もカクも時間はかかったがこの現実を受け入れた。
受け入れたが・・・モノや食べ物から体が生えて喋ってるのを受け入れるのには俺もカクも時間がかかった・・・。
動物が喋るのは慣れているが、食べ物が喋るってなんだよ!?なんで体があるんだよ!?そして何故周りはソレを受け入れているんだ!?
この世界にとっちゃ普通なのか?・・・・・なんて世界に転生したんだ俺ら。
そんな俺達は18となり、今何をしてるかと言うと・・・
「お兄ちゃーん!##NAME1##、シャ●ルのバッグがほしいー!」
「あたしはヴィト●の財布ー!」
「ええい離れぬかうっとおしい!!」
「##NAME1##の恰好してんじゃねーよ気持ちワリィ!!」
コンペー糖もどきと賞味期限切れの心太に絡まれてる。
それも##NAME1##の恰好をして。
スッゲー腹が立つ!
すぐにでもぶち殺したいが一応##NAME1##の仲間であるため俺もカクも耐えた。
*****
##NAME1##はこの世界でのわしとジャブラの妹。赤い色の髪と瞳を持つ可愛い妹でな、笑顔が本当に可愛いんじゃ。
ちなみに、生まれ変わったわしの姿は赤い短髪に右目が灰色で左目が赤色、鼻が前世と同じ角張っており長い。ジャブラ曰くわしの見た目は優男らしい。
ジャブラは灰色の肘位までの長髪で前世と同じ辮髪にしており、右目が赤色で左目が灰色、その左目にはかつて大きな傷跡だったのが痣となっており目つきが悪い。
おっと話が反れたな。##NAME1##に会いに来たのにこやつらのせいでなかなか会えんくてわしもジャブラもイライラが増すばかりじゃ。
「ひどいわお兄ちゃん達!本当はお兄ちゃん達なんて大っキライだけどバッグや財布で仲直りしようとする妹の気持ちがわからないの!?」
「そーよそーよ!」
「「Σぅぐっ!!」」
じゃがコンペー糖もどきの言葉にわしもジャブラも心にグサッと突き刺さった。
何故ならわしもジャブラも##NAME1##に嫌われておったからじゃ。
というのもわしもジャブラも現在マルハーゲ帝国の暗殺部隊副隊長に勤めておるからじゃ。
何故わしとジャブラがマルハーゲ帝国に仕えてるかというと、わしらが8つの時にジャブラが見つけた求人広告に書かれていた「年齢問わず、子供でも大歓迎!昇格すれば高待遇高収入!」の踊り文句に目がいき、出稼ぎでそこに入社したんじゃ。
まさかそれが毛狩り隊だったとは・・!!何故ソコを見落としておったんじゃわし!!?
たしかに初仕事でいきなり人の髪をぶち抜けと言われはしたが。その仕事内容に何の疑問も抱かずぶち抜いてたわしらもだけどっ!
しかし前世が殺し屋だったわしとジャブラは殺しの方がやはり向いており、すぐに暗殺部隊へと異動となった。
そこで出世を重ね、副隊長へとなった。
が、マルハーゲ帝国(正確に言えばマルハーゲ四天王のプルプー)に住んでいた村を壊滅させられた事に怒り心頭の##NAME1##からしてみれば当然わしらの事も許せないみたいで・・・10年振りの再会で嫌われるとは・・・。
しかも状況が悪かった。わしとジャブラは暗殺部隊副隊長としてボーボボ達――マルハーゲ帝国の敵じゃ――の前に現れた。まさか最愛の妹がボーボボ達と共に行動しておったとは夢にも思わんかった。
##NAME1##はわしらがマルハーゲ帝国に仕えてると知ると『大っキライ!!!』と大声でハッキリと言われてしもうた。
その時のダメージは大きかった。心のダメージが。ジャブラも同じ気持ちで共にヘコんだ。
じゃが廉瓜――##NAME1##の中にいるもう1人の人物――が##NAME1##を説得してくれたおかげでなんとか誤解は解け、少しずつ良好な関係を取り戻しておるのじゃが・・・
やはり##NAME1##は本当はまだわしらの事を許してくれてないのじゃろうか・・・。
ジャブラもわしと同じ事を考えておるのか反論せず黙っておる。
『首領パッチ君!天の助君!何してるの!?』
暗い気持ちでおったわしらじゃが、そこへ##NAME1##が2匹を叱責する声で顔を上げた。
「「ママ!」」
『Σ誰がママよ!?』
「ママー!このお兄ちゃん達バッグも財布も買ってくれない!」
「私達の事邪魔者扱いするのよ!」
「「当たり前じゃ/だ!!」」
『もー首領パッチ君も天の助君も向こうで遊んでて』
「やだよ!きっとアイツらママにいかがわしいイタズラをするに決まってるわ!」
「そーよそーよ!男は狼だもの!アイツら信用できないわ!」
「「するかぁ!!!💢」」
こやつら・・・わしらをそんな風に見ておったのか・・!!
まったく腹ただしい事この上ないわい!!
まぁジャブラは前世では狼だったが・・・、だからといって妹に手など出さんわ。
『次ママって言ったりふざけた事を言ったら永久におやつ抜きにするよ』
「「ごめんなさい」」
##NAME1##が真顔で言うもんじゃから2匹は土下座して謝った。
こういう時の##NAME1##は頼もしいわい。
.
❖片割れは気に食わないが妹は大事にしたい❖
わしの名前はカク。
わしには前世の記憶がある。
いきなり何を言うとるんじゃと思うかもしれんが事実じゃ。
前世のわしは殺しを生業とした政府の諜報機関に勤めておったんじゃが、とある任務に失敗してしまい死んでもうた。
人間呆気ないもんじゃなと、どこか他人事のように思うた。
だが次に目を覚ませば、わしは赤子になっとった。
夢なら覚めてほしいと切に願うた。
しかもじゃ、
「ばぶぁああああーーー!!??(何だこれはーーー!!??)」
隣から聞こえる大きな声に首を動かせばわしと同じく驚く赤子がおった。
その赤子の左目には見覚えのある大きな傷跡(傷跡というより痣になっとる)があり、もしやと思いわしは声をかけた。
「ばぶばぁ!?(おぬしジャブラか!?)」
わしの問いかけにジャブラらしき赤子が首を動かしてわしの方を見た。
生まれ変わったにも関わらず前世にも付いておったわしの角張った長い鼻を見て、目を見開いた。
「Σばばぶばああああーーー!!??(Σお前カクかーーー!!??)」
どうやらわしとジャブラは双子としてこの世に産まれたらしい。しかもどちらが兄か弟かわからんらしい。
悪夢なら早く覚めてくれと本気で願うた。
何故ジャブラとなんじゃ。まだルッチの方が何十いや何百倍もマシじゃ。いやアイツはそう簡単に死なんから無理やもしれん・・・。
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俺の名前はジャブラ。政府の殺し屋をしていたんだが死んでしまい、目を覚ませば赤ん坊になっていた。
しかも同じく死んでしまったカクも赤ん坊になっていて、しかもしかも俺とカクは双子として生まれ変わっていた。
何だよコレ・・・。
それからはまぁ、俺もカクも時間はかかったがこの現実を受け入れた。
受け入れたが・・・モノや食べ物から体が生えて喋ってるのを受け入れるのには俺もカクも時間がかかった・・・。
動物が喋るのは慣れているが、食べ物が喋るってなんだよ!?なんで体があるんだよ!?そして何故周りはソレを受け入れているんだ!?
この世界にとっちゃ普通なのか?・・・・・なんて世界に転生したんだ俺ら。
そんな俺達は18となり、今何をしてるかと言うと・・・
「お兄ちゃーん!##NAME1##、シャ●ルのバッグがほしいー!」
「あたしはヴィト●の財布ー!」
「ええい離れぬかうっとおしい!!」
「##NAME1##の恰好してんじゃねーよ気持ちワリィ!!」
コンペー糖もどきと賞味期限切れの心太に絡まれてる。
それも##NAME1##の恰好をして。
スッゲー腹が立つ!
すぐにでもぶち殺したいが一応##NAME1##の仲間であるため俺もカクも耐えた。
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##NAME1##はこの世界でのわしとジャブラの妹。赤い色の髪と瞳を持つ可愛い妹でな、笑顔が本当に可愛いんじゃ。
ちなみに、生まれ変わったわしの姿は赤い短髪に右目が灰色で左目が赤色、鼻が前世と同じ角張っており長い。ジャブラ曰くわしの見た目は優男らしい。
ジャブラは灰色の肘位までの長髪で前世と同じ辮髪にしており、右目が赤色で左目が灰色、その左目にはかつて大きな傷跡だったのが痣となっており目つきが悪い。
おっと話が反れたな。##NAME1##に会いに来たのにこやつらのせいでなかなか会えんくてわしもジャブラもイライラが増すばかりじゃ。
「ひどいわお兄ちゃん達!本当はお兄ちゃん達なんて大っキライだけどバッグや財布で仲直りしようとする妹の気持ちがわからないの!?」
「そーよそーよ!」
「「Σぅぐっ!!」」
じゃがコンペー糖もどきの言葉にわしもジャブラも心にグサッと突き刺さった。
何故ならわしもジャブラも##NAME1##に嫌われておったからじゃ。
というのもわしもジャブラも現在マルハーゲ帝国の暗殺部隊副隊長に勤めておるからじゃ。
何故わしとジャブラがマルハーゲ帝国に仕えてるかというと、わしらが8つの時にジャブラが見つけた求人広告に書かれていた「年齢問わず、子供でも大歓迎!昇格すれば高待遇高収入!」の踊り文句に目がいき、出稼ぎでそこに入社したんじゃ。
まさかそれが毛狩り隊だったとは・・!!何故ソコを見落としておったんじゃわし!!?
たしかに初仕事でいきなり人の髪をぶち抜けと言われはしたが。その仕事内容に何の疑問も抱かずぶち抜いてたわしらもだけどっ!
しかし前世が殺し屋だったわしとジャブラは殺しの方がやはり向いており、すぐに暗殺部隊へと異動となった。
そこで出世を重ね、副隊長へとなった。
が、マルハーゲ帝国(正確に言えばマルハーゲ四天王のプルプー)に住んでいた村を壊滅させられた事に怒り心頭の##NAME1##からしてみれば当然わしらの事も許せないみたいで・・・10年振りの再会で嫌われるとは・・・。
しかも状況が悪かった。わしとジャブラは暗殺部隊副隊長としてボーボボ達――マルハーゲ帝国の敵じゃ――の前に現れた。まさか最愛の妹がボーボボ達と共に行動しておったとは夢にも思わんかった。
##NAME1##はわしらがマルハーゲ帝国に仕えてると知ると『大っキライ!!!』と大声でハッキリと言われてしもうた。
その時のダメージは大きかった。心のダメージが。ジャブラも同じ気持ちで共にヘコんだ。
じゃが廉瓜――##NAME1##の中にいるもう1人の人物――が##NAME1##を説得してくれたおかげでなんとか誤解は解け、少しずつ良好な関係を取り戻しておるのじゃが・・・
やはり##NAME1##は本当はまだわしらの事を許してくれてないのじゃろうか・・・。
ジャブラもわしと同じ事を考えておるのか反論せず黙っておる。
『首領パッチ君!天の助君!何してるの!?』
暗い気持ちでおったわしらじゃが、そこへ##NAME1##が2匹を叱責する声で顔を上げた。
「「ママ!」」
『Σ誰がママよ!?』
「ママー!このお兄ちゃん達バッグも財布も買ってくれない!」
「私達の事邪魔者扱いするのよ!」
「「当たり前じゃ/だ!!」」
『もー首領パッチ君も天の助君も向こうで遊んでて』
「やだよ!きっとアイツらママにいかがわしいイタズラをするに決まってるわ!」
「そーよそーよ!男は狼だもの!アイツら信用できないわ!」
「「するかぁ!!!💢」」
こやつら・・・わしらをそんな風に見ておったのか・・!!
まったく腹ただしい事この上ないわい!!
まぁジャブラは前世では狼だったが・・・、だからといって妹に手など出さんわ。
『次ママって言ったりふざけた事を言ったら永久におやつ抜きにするよ』
「「ごめんなさい」」
##NAME1##が真顔で言うもんじゃから2匹は土下座して謝った。
こういう時の##NAME1##は頼もしいわい。
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