まだ見ぬあなた達へ
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あたしは今、元気でやっています。
❖まだ見ぬあなた達へ❖
――……・・・てる、愛してる……――
――……愛しい私達の・・・……――
――……離れていても決して忘れない……――
――……さようなら、私達の・・・……――
『っ―――!!』
ハッと目を覚ませば木々や夜空が目に入り、隣にはビュティが眠ってる。起き上がり、見渡せば仲間達が眠ってる。
野宿していた事を思い出した##NAME1##は、気が抜けたのか1つ息を吐き出す。
そして、夢で見た男性と女性の事を思い出した。
*****
「で、おでんで一番大事なのが出汁であって・・・おぬし聞いておるのか?」
『Σえ!あ、はい!』
毛狩り隊といつも戦って頑張ってるボーボボ達に美味しいご飯を作ろうと、ビュティと相談して、寒くなってきたのでおでんを作る事を決めた##NAME1##。
材料はビュティが買い、##NAME1##は美味しいおでんの作り方をハンペンから教わっているところ。
だがあの夢が気になってしまい集中できていない。
『(あの人達・・・誰だったんだろう・・?もしかしてあたしのお父さんとお母さん?でもあのセリフは?あんなこと言われたこと・・・そういえばあたし、物心ついた頃からイグアナ村の人達に育ててもらっていたんだ・・・。じゃあ物心がつく前に?でも何であんな・・・・・あのセリフは、あたしに向けて言ったもの?なんで・・・)』
「お、おい!どうした!?そんなに厳しく教えたつもりはないのだがっ」
『え・・・』
ハンペンの驚き慌てた声に、自分はいつの間にか涙を流していた事にようやく気付いた。
慌てて涙を拭いハンペンのせいではないと声を出す。
『ち、ちがぅんです・・・コレはっ、ぇっと、目にゴミが・・・っ、』
しかしいくら拭いても涙は止まらず、焦りとハンペンに対しての申し訳無さが出てきた。
ハンペンはどうすべきかとオロオロしてる。
オロオロして、思いついたのが##NAME1##の頭に手を置き、優しく撫でた。
「悩みがあるのならわしに話してみよ。少しは気が紛れるぞ」
『・・・・・・実は』
##NAME1##はポツリポツリと、ゆっくり話し始めた。
夢で両親らしき人達を見た事、両親がいない事、両親はどうなってしまったのか、もしいたとしたら何故自分から離れてしまったのか、どこで何をしているのかと、ハンペンに話した。
ハンペンはというと、思ったより暗く重い話に自分はなんて応えるべきか必死に頭を働かせていた。
『ごめんなさい。こんな事、話されても、ハンペンさんを困らせるだけなのに・・・』
少し落ち着いた##NAME1##。涙は止まったものの目が赤く腫れてしまった。
申し訳無さそうに謝る彼女にハンペンはほっとく事ができず、もう一度頭を優しく撫でてあげる。
「よぅ話してくれたのぉ。辛かっただろうに。ご両親のことについてわしは何も知らぬゆえとやかく言うつもりはない。
ただ1つ言えるとすれば、おぬしには家族のような仲間がおるのではないのか?」
『・・・!』
ハンペンのその言葉に、##NAME1##の脳裏にボーボボ達の顔が浮かんだ。
「辛いのなら忘れてもよい。だがもしその両親に会うことができたら、おぬしの仲間のことや、今まで旅してきた場所などを話してやればよい。話のネタを貯めておけば少しは辛さも和らげると思うぞ。
だから、もう悲しむな」
慰めてくれるハンペンに心が暖かく感じ、また涙が溢れてきた。
「Σな、何故泣く!?わしそんなヒドイことを言ったか!?」
『ううん・・・コレは、嬉しくて、嬉し涙が出ただけ・・・。ありがとう、ハンペンさん』
涙を拭い、柔らかい微笑みを浮かべてお礼を言う##NAME1##。
初めて自分に笑顔を向けてくれた##NAME1##に、ハンペンはときめいた。
「(な、なんだ、この胸の高鳴りは・・!?わし病気なのか!?)」
『どうしました?なんか顔が赤いような・・・』
「Σな、ななな何でも無い!!何でもないぞ!!」
『そう?』
必死に誤魔化そうとするハンペンに##NAME1##は不思議そうに見た。
『あ!そうだ!』
「ん?」
『あたし達が作るおでんハンペンさんもぜひ食べてってください!』
「よいのか?」
『はいっ。相談に乗ってもらったお礼と美味しく作るコツを教えてくれたお礼です。ボーボボ達にはあたしの方で話しておきます。
ねっ、どうですか?』
手をパンっと合わせて提案する##NAME1##。
首を少し傾げて聞く彼女は可愛らしくて、ハンペンは断るという選択肢がはるか彼方へとぶっ飛んだのを感じた。
「ならば、招かれよう」
『ありがとうございます。・・・フフッ』
「? 何がおかしい?」
『いえ。ただ、初めて会った頃は敵同士だったのに、今はこうやって相談に乗ってもらったりご飯に招待したりして、あの頃のあたしが知ったら驚いていたんだろうなーと思って』
「たしかに。それはわしも同じことだ。まぁこんな関係になったのは、半分は毛の国のアヤツと、そして・・・」
『? そして?誰なんですか?』
「・・・いや。やめておこう」
『え!?なんで!?』
「言ったところでピンとこなさそうだから」
『??』
「(おぬしのおかげだと、その明るさに惹かれたと言ってもおぬしはわからぬだろう。)
・・・##NAME1##」
『はい?』
「両親に、会えるとよいな」
『! はい!』
その後、##NAME1##の目が腫れていた事や2人の親密さにボーボボ達があらぬ勘違いをしてハンペンを攻撃、##NAME1##に怒られたそうだ。
終わり
❖まだ見ぬあなた達へ❖
――……・・・てる、愛してる……――
――……愛しい私達の・・・……――
――……離れていても決して忘れない……――
――……さようなら、私達の・・・……――
『っ―――!!』
ハッと目を覚ませば木々や夜空が目に入り、隣にはビュティが眠ってる。起き上がり、見渡せば仲間達が眠ってる。
野宿していた事を思い出した##NAME1##は、気が抜けたのか1つ息を吐き出す。
そして、夢で見た男性と女性の事を思い出した。
*****
「で、おでんで一番大事なのが出汁であって・・・おぬし聞いておるのか?」
『Σえ!あ、はい!』
毛狩り隊といつも戦って頑張ってるボーボボ達に美味しいご飯を作ろうと、ビュティと相談して、寒くなってきたのでおでんを作る事を決めた##NAME1##。
材料はビュティが買い、##NAME1##は美味しいおでんの作り方をハンペンから教わっているところ。
だがあの夢が気になってしまい集中できていない。
『(あの人達・・・誰だったんだろう・・?もしかしてあたしのお父さんとお母さん?でもあのセリフは?あんなこと言われたこと・・・そういえばあたし、物心ついた頃からイグアナ村の人達に育ててもらっていたんだ・・・。じゃあ物心がつく前に?でも何であんな・・・・・あのセリフは、あたしに向けて言ったもの?なんで・・・)』
「お、おい!どうした!?そんなに厳しく教えたつもりはないのだがっ」
『え・・・』
ハンペンの驚き慌てた声に、自分はいつの間にか涙を流していた事にようやく気付いた。
慌てて涙を拭いハンペンのせいではないと声を出す。
『ち、ちがぅんです・・・コレはっ、ぇっと、目にゴミが・・・っ、』
しかしいくら拭いても涙は止まらず、焦りとハンペンに対しての申し訳無さが出てきた。
ハンペンはどうすべきかとオロオロしてる。
オロオロして、思いついたのが##NAME1##の頭に手を置き、優しく撫でた。
「悩みがあるのならわしに話してみよ。少しは気が紛れるぞ」
『・・・・・・実は』
##NAME1##はポツリポツリと、ゆっくり話し始めた。
夢で両親らしき人達を見た事、両親がいない事、両親はどうなってしまったのか、もしいたとしたら何故自分から離れてしまったのか、どこで何をしているのかと、ハンペンに話した。
ハンペンはというと、思ったより暗く重い話に自分はなんて応えるべきか必死に頭を働かせていた。
『ごめんなさい。こんな事、話されても、ハンペンさんを困らせるだけなのに・・・』
少し落ち着いた##NAME1##。涙は止まったものの目が赤く腫れてしまった。
申し訳無さそうに謝る彼女にハンペンはほっとく事ができず、もう一度頭を優しく撫でてあげる。
「よぅ話してくれたのぉ。辛かっただろうに。ご両親のことについてわしは何も知らぬゆえとやかく言うつもりはない。
ただ1つ言えるとすれば、おぬしには家族のような仲間がおるのではないのか?」
『・・・!』
ハンペンのその言葉に、##NAME1##の脳裏にボーボボ達の顔が浮かんだ。
「辛いのなら忘れてもよい。だがもしその両親に会うことができたら、おぬしの仲間のことや、今まで旅してきた場所などを話してやればよい。話のネタを貯めておけば少しは辛さも和らげると思うぞ。
だから、もう悲しむな」
慰めてくれるハンペンに心が暖かく感じ、また涙が溢れてきた。
「Σな、何故泣く!?わしそんなヒドイことを言ったか!?」
『ううん・・・コレは、嬉しくて、嬉し涙が出ただけ・・・。ありがとう、ハンペンさん』
涙を拭い、柔らかい微笑みを浮かべてお礼を言う##NAME1##。
初めて自分に笑顔を向けてくれた##NAME1##に、ハンペンはときめいた。
「(な、なんだ、この胸の高鳴りは・・!?わし病気なのか!?)」
『どうしました?なんか顔が赤いような・・・』
「Σな、ななな何でも無い!!何でもないぞ!!」
『そう?』
必死に誤魔化そうとするハンペンに##NAME1##は不思議そうに見た。
『あ!そうだ!』
「ん?」
『あたし達が作るおでんハンペンさんもぜひ食べてってください!』
「よいのか?」
『はいっ。相談に乗ってもらったお礼と美味しく作るコツを教えてくれたお礼です。ボーボボ達にはあたしの方で話しておきます。
ねっ、どうですか?』
手をパンっと合わせて提案する##NAME1##。
首を少し傾げて聞く彼女は可愛らしくて、ハンペンは断るという選択肢がはるか彼方へとぶっ飛んだのを感じた。
「ならば、招かれよう」
『ありがとうございます。・・・フフッ』
「? 何がおかしい?」
『いえ。ただ、初めて会った頃は敵同士だったのに、今はこうやって相談に乗ってもらったりご飯に招待したりして、あの頃のあたしが知ったら驚いていたんだろうなーと思って』
「たしかに。それはわしも同じことだ。まぁこんな関係になったのは、半分は毛の国のアヤツと、そして・・・」
『? そして?誰なんですか?』
「・・・いや。やめておこう」
『え!?なんで!?』
「言ったところでピンとこなさそうだから」
『??』
「(おぬしのおかげだと、その明るさに惹かれたと言ってもおぬしはわからぬだろう。)
・・・##NAME1##」
『はい?』
「両親に、会えるとよいな」
『! はい!』
その後、##NAME1##の目が腫れていた事や2人の親密さにボーボボ達があらぬ勘違いをしてハンペンを攻撃、##NAME1##に怒られたそうだ。
終わり