デートプランとアドバイスはセットで
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服屋を後にした2人が向かったのはモール内にある映画館。
選んだ作品は
「・・・なんでホラー映画なのよ・・・」
「いや、まぁ、その、おもしろそうな映画がコレしかなかったからな」
「(恋愛映画やってるのに・・・)」
すでにチケット料金は支払われているので変更ができず、##NAME1##は納得いかない心情で観る事に。
実は龍牙がホラー映画を選んだのは詩人からのアドバイスであった。
映画が始まり、中盤に差し掛かるとホラー要素が強くなってきた。
もともとホラー系が苦手な##NAME1##だが、それでも気になっちゃうのが人間の性。目を手で覆うが指の隙間から続きを観て、怖くなると目と指を閉じて、続きを見ての繰り返し。
すると龍牙がそっと##NAME1##の手を取り、さらに肩を回して寄り添い合ってきた。
突然の龍牙の行動に思わず声が上がりそうなった##NAME1##だがなんとか耐え、龍牙に驚きの目を向ける。
「大丈夫だ、オレが付いてる(ボソッ)」
「―――!/////」
耳元で囁く龍牙の声に一気に顔に熱が集まるのを感じる。
怖い気持ちが和らぎ、代わりにドキドキと心臓の鼓動が高鳴っていくのを感じた。
龍牙が恋愛映画ではなくホラー映画を選んだ理由。それは彼女が怖がってるところを頼もしく見せようとする詩人からのアドバイスであった。
詩人のアドバイス⑥:吊り橋効果でさらに仲を深めよう。
正直##NAME1##の怯えた表情や照れた表情に龍牙は内心悶え、映画の内容が頭に入ってない。
映画が終わり、2人は手を繋いだまま館内を出ていく。
「怖かったけど、最後はハッピーエンドになって良かったね」
「あ、あぁ・・・そう・・だな・・・。
(ヤッベェ・・・映画より##NAME1##ばかり見てた・・・。)
・・・ん?Σしまった!##NAME1##走るぞ!」
「Σは!?なんで!?」
「いいから!」
繋いだ手を離さぬよう強く握り直し、龍牙は##NAME1##を引っ張って走り出す。
*****
辺りが暗くなった時間帯にサイバー都市で2番目に高い建物にやって来た##NAME1##と龍牙。
屋上へ昇り、そこには他の建物のネオンや屋内の灯り等が照らされた夜景が広がっていた。
「うわぁ~~っ!!きれ~~い!!」
「(詩人の言った通り、女子って夜景が好きなんだな)」
詩人のアドバイス⑦:夜景を見せて女心を掴め。
ちなみに何故1番高いギガ・ステーションを選ばなかったかと言うと、そこには上司のギガがいるから。
見つかったら絶対面倒ごとが起こるから。
「(詩人のアドバイスを受けて正解だったな)」
「それで?誰がこのデートプランを考えたの?」
「Σブッッ!!え?な、な、な、何言って・・!!」
「動揺しすぎ。それじゃあ当たりって言ってるようなものだよ。
龍牙がこんな気の効いたデートプランを考えるとは思えない。となれば誰かが考えた、それかアドバイスを受けた。違う?」
「・・・・・・・そ、そうですι」
全てお見通しだと言う##NAME1##の目にウソがつけず、龍牙は思わず敬語になるぐらい素直に認めた。
「(せっかくうまく言ったと思ったのに・・・呆れられたか・・・)」
「ありがとう龍牙」
「・・・は?」
呆れた言葉が出てくるかと思ったらまさかのお礼の言葉にマヌケな声が出てしまった。
「だって龍牙が人にお願いしてまでデート誘ってくれたでしょ。それが嬉しいの。
だからお礼言わせて。私の為にデートしてくれてありがとう。大好きだよ」
大輪の花のような笑顔でお礼を言う##NAME1##。
夜景をバックにしてるのもあってそれはそれは綺麗で、龍牙の顔が真っ赤に染まる。
「(こ、これは、成功したって事でいいんだよな?)
オ、オレの方こそ、付き合ってくれて、いつもオレのそばにいてくれてありがとな・・。大好・・愛してる/////」
「龍牙・・///」
##NAME1##は自分の肩を龍牙に寄せ合い、夜景に見入った。
龍牙は##NAME1##の肩をよりグッと自分の方に抱き寄せ、髪にキスを落とした。
終わり