喜ぶ顔が見たいから
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「うわ~美味しそー!これ##NAME1##さんが作ったのですか?」
「まぁな」
「へーどれどれ」
「あ、こらねんちゃく!」
「うまっ!うめーぞこのカップケーキ!」
「当たり前だろ。俺が作ったんだから」
「いいなー。私もこんな美味しいの作ってみたい」
「今度一緒に作るか?」
「ホントですか!?」
「じゃあ俺は味見役を」
「お前は来なくていい」
「冷てぇな」
「##NAME1##様、ルビーにも教えてほしいです~」
「いいぞ」
「やったです~!」
「本当に美味しいです##NAME1##様!」
「・・ウマイ」
ビュティやOVER達が食べていると復活した他の面々も集まり、カップケーキを食べてはその美味しさに褒める。
さすがの##NAME1##も照れくさくなってきた。
だが、
「おっ。こっちにもカップケーキがあるじゃん」
バン
「Σギャア!!?」
「そっちは別件用だ。勝手に触るな」
ギガがカップケーキが入ってると勘違いしてる箱に手を伸ばした途端銃をぶっぱなした。
するとさっきまでの気分はどこへやら、カップケーキはそのままに立ち上がり、フルーツタルトが入った箱と弁当を持ってその場から離れようとする。
「じゃあ俺はそろそろ行くわ」
「は?もうちょっといればいいじゃねーか」
「別の用事があるんだ。仲良く分けろよ。じゃあな」
何か訊きたそうなOVER達を無視して##NAME1##はOVER城を出た。
やって来たのはサイバー都市。
その中心に建つギガステーションに足を踏み入れ、目的の部屋に着くと何の躊躇いも無く扉を開ける。
「詩人ー生きてるかー?」
「・・・挨拶がそれ?」
こちらの返事も聞かずに入ってきた##NAME1##に詩人が思わずツッコム。
「細かい事は気にするなよ。それより、ほら」
「?これは?」
「弁当とフルーツタルト。
この前遊びに来た時ご飯食ってる暇が無いって言ってただろ?
で、芸術馬鹿の上司の為にいつも頑張ってるそんな総長様にご褒美」
「え!?これもしかして##NAME1##が作ったの?」
「あぁ」
「・・わざわざ、僕の為に?」
「・・・悪いかよ」
拗ねたような表情で##NAME1##はふいっと顔をそらす。
しかし柄ではないと自覚してるのか頬が微かに赤くなってる。
詩人は、手がかかるのにわざわざ自分の為に作ってくれた##NAME1##に嬉しく感じる。
「ううん。悪くないよ、とっても嬉しい。
ありがとう##NAME1##。大事に味わって食べるよ」
綺麗な笑みでお礼を言う詩人に目を見開き、見とれてしまう。
「・・・味は、まぁ大丈夫だと思うけど・・・」
「大丈夫。##NAME1##が作ってくれたんだもん。美味しいに決まってるよ」
OVER城では自信満々に言っていたのに詩人の前だと謙遜する。
しかし詩人の言葉にこちらも嬉しくなる。
「せっかくだから食べさせてやろーか?」
「Σえ!?いやそんな悪いし・・・・・ああでも食べさせて・・・いやいやでも・・・」
「どっちなんだ」
「・・じゃあ、せっかくなので、お願いします」
恥ずかしげにお願いする詩人につられて##NAME1##も恥ずかしくなるも嬉しくなる。
弁当箱の蓋を開け、箸を取り出し、おかずを1つ掴んで詩人の口に持っていく。
「ほら、あー・・」
「あー・・ん」
「・・どうだ?」
「美味しいよ。すっごく美味しい」
「良かった」
ふんわりと溢した##NAME1##の笑みを見て、詩人はもう満腹だ。
「##NAME1##、また作ってくれる?」
「・・・気が向いたらな」
終わり