幸せの先は
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「確かにパーティに出れば私に寄ってくる女達がいた。だがそいつらは私の容姿と財産目当ての品の無い連中ばかりだ」
「そ、そうとは限らないのでは?」
「いや、目を見れば分かる。そんな連中に嫌気が指していた。
だが##NAME1##、キサマだけは違った。私の容姿にも金にも目もくれず、まっ先に私の中身を見てくれた。それがとても嬉しくて、暖かった。
初めてマネーキャッスルに泊まりにきて私にご飯を作ってくれた事も、私を拒まず受け入れてくれた事も、私にだけ見せてくれる微笑みも、全てが愛しい」
足を止め、##NAME1##を見つめる蒼い瞳にはいとおしさと離したくないと言う気持ちが読み取れた。
「そういう気持ちを込めて、プロポーズをしたのだ。
自信を持て。自分は相応しくないとか言うな。
それでもまだそんな気持ちでいるのならもう一度言おう」
闇の支配者とは到底思えない暖かい手が、##NAME1##の両手を包み込む。
真剣な眼差しでで##NAME1##の瞳を見つめる。
「##NAME1##、キサマは身も心も美しい。私にはキサマという存在が必要だ。私の隣に、永遠(とわ)にいてくれないか?」
ハレクラニの真剣な表情(かお)に、ドキリと##NAME1##の胸が高鳴り、初めてプロポーズされた事を思い出す。
「(ああそうだ。ハレクラニさんは、いらないものはキッパリ捨てる人だ。
けどこの人は、私を捨てなかった。こんな私を大切にしてくれた。
この人だから、私は・・・)」
##NAME1##の覚悟が固まった。
「・・・ごめんなさい、ハレクラニさん。ハレクラニさんに余計な心配をかけてしまって・・。
こんな私で良ければ、貴方の隣に居させて下さい」
大輪が咲き誇ったような柔らかい笑みを浮かべて、再び承諾した。
「あぁ。幸せにしてやる」
「ハレクラニさん、私、今ハレクラニさんと同じぐらい、ううん、ハレクラニさんより世界一の幸せ者です」
無邪気に笑う花嫁にハレクラニは小さく笑った。
ビルの高さぐらいはあるだろう巨大ウェディングケーキ。
1羽の金の鳥が、花婿と花嫁を乗せて飛び、その頂上に下ろす。
「病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、共に歩み死が2人を分かつまで、愛と忠実を尽くす事を誓いますか?」
「「誓います」」
「では婚約指輪を」
ハレクラニはそっと##NAME1##の左手の薬指に特注で作らせた指輪を嵌める。
指輪の裏には2人のイニシャルが彫られている。
「では、誓いの口付けを」
神父の言葉に、ハレクラニはベールを上げる。
「今以上に幸せにしてやる。##NAME1##」
「私も、ハレクラニさんを幸せにします」
##NAME1##の肩を掴み、優しく口付けをした。
終わり