犬彼氏
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
取り忘れたんだねー。しかも尻尾が揺れてますます犬っぽい・・・ププッ。
あ、ダメだ笑えてきた。
ヤバイヤバイ。どこか隠れる所・・・あそこだ!
偶然見つけた部屋のドアノブを回せば奇跡的に空いてた。
何の部屋だったか忘れちゃったけどとりあえず避難。
「待てーーーー!!!くそ、アイツこんなに走るの早かったか」
ドアの向こうで龍牙が通り過ぎたのを確認するとドッと疲れが出て、座り込む。
「ふぃ~~・・・何とか撒いた・・・」
「その様子だと、龍牙はすごい剣幕だったみたいだね」
「あ、詩人」
顔を上げれば詩人がいて、ここが詩人の部屋だと気付く。
「さっき##NAME1##のインスタ見たよ。これは傑作だね」
「でしょ~?なのに龍牙すんごい怒ってきて。
もとはと言えば龍牙が書類仕事を私に押し付けてサボって昼寝してるのが悪いんだよ」
「あー・・・##NAME1##それ勘違いだよ」
「勘違い?」
「今朝・・・と言うかまだ朝日が昇ってない時間に敵がこのサイバー都市に侵略しようとしてね、僕達電脳6闘騎士が相手してたんだ。クルマンは寝てたけど」
「え?」
「まぁ敵は少数だったし警戒レベルには達してなかったからそれほど大事にならなかったんだけどね。
龍牙は今朝の事があって疲れて眠ってたんじゃないかな?」
・・・知らなかった。私の知らない所でそんな事が・・・龍牙が朝早く起きて敵と戦ってたなんて・・・なのに私ったら・・・
「詩人!!ここに##NAME1##が来て・・・##NAME1##ーー!!やっと見つけたぞ!!」
ドアが勢いよく開けられ、龍牙が叫び声を上げる。
「龍牙・・・Σブフッ」
振り返ればまだあの耳と尻尾を付いてて、吹いてしまった。
詩人も然り。
笑いを堪えて、現れた龍牙に驚きはするものの、逃げなきゃと言う気持ちよりも
「龍牙ごめんっ!」
「あ?」
「龍牙が朝早く敵と戦っていたなんて知らなくて、疲れて眠ってたの知らなくてイラッときて、イタズラしてやろうと・・・」
「あ?・・あー今朝の事か。
別に##NAME1##が気にする事じゃねーよ。言わなかった俺も俺だからな」
「・・・何で言ってくれなかったの?」
「相手が大した事ねぇザコ共だし、お前に心配をかけたくなかったからな」
そう言う龍牙は優しげな微笑みで片手を私の頬に当て添う。
その言葉と微笑みにキュンときた。
犬耳と尻尾がなければ惚れ直してたんだけど・・・。
「怪我はしてない?て、訊いても無駄か」
「あぁ。この通りピンピンだ。心配してくれてサンキューな。
だがな##NAME1##」
ガシッ
「え?」
「コレはまた別だがな」
龍牙が指すコレとは犬耳と尻尾の事で・・・ようやく自分の現状に気付いた。
「俺にこんなものを付けたって事は、そういう事を望んでたんだな。そーかそーか、お前がそういうプレイをご所望だったとは、俺の方こそ知らなくて悪かったな」
「え、あの、龍牙さん?」
「時間はあるんだし、これからた~っぷり堪能してやる」
「や、でもまだ仕事・・・」
「別に急いで出すものじゃねえだろ。
行くぞ」
「ちょっと待って・・・
いやあああーーーー!!!」
龍牙の悪い笑みに自分の危機がMAX!
手を伸ばして詩人に助けを求めるが、詩人は苦笑いを浮かべるだけで助けてくれなかった。覚えてろよ!
その後、私は次の日の朝まで寝かしてもらえず龍牙にたっぷりお仕置きされ、ベッドに一日お世話になった。
だが、龍牙が私を追いかけてた様子を誰かが撮っていたらしく、その動画がアップされていた事を知るのはその翌日。
終わり