入れ替わって気付く事
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ドゴーン
「ちょっと待ったーーー!!!」
もう少しでキスをしようとしたところで扉が壊され怒鳴り声が耳に入り中断する。
振り返り、土埃が晴れそこに立っていたのは俺・・・じゃねぇ、俺の体に入ってる詩人がいた。
「龍牙!!よくも閉じ込めてくれたな!しかも僕の体で##NAME1##に近付くなんて・・・お前に##NAME1##は渡さない!!」
「な、何だと!##NAME1##に冷たくしてるくせに、勝手な事言ってんじゃねえ!!」
「冷たくしてない!!ただ好きな人と一緒になれてどうすればいいのか分からなくて頭が真っ白になって・・・。
とにかく##NAME1##から離れろ!でなければ僕の真拳を受けてもらう!」
「出来るものならやってみろ!今のお前は対象人物に当たらなければガラクタだけが残る使い物にならねー真拳使いなんだからよ!!
この図体がデカいだけのヘタレ野郎が!!」
「それなら今のお前も難しい言葉や漢字を使ってちょっと優等生風に見せてる嫌みな真拳使いだよ!!
柔軟性の無い顔だけがイイ童顔が!!」
「・・・・・・おいやめようぜ。なんか悲しくなってきた」
「・・同感」
「・・・ねぇ。本当に2人共、中身が入れ替わっちゃったの?」
蚊帳の外だった##NAME1##の言葉に俺と詩人が頷く。
「とにかくまずはお互いの体をどう元に戻すか、だね」
「し、詩人、龍牙の声でその話し方は・・・ブフッ」
「おい(怒)」
「我慢してよ##NAME1##。龍牙の野蛮な口調で喋りたくないんだ」
「野蛮って何だ詩人!!」
「以前入れ替わってしまった場合、同じ衝撃を与えて元に戻るという処方が書かれた漫画を読んだ事がある。
もしかしたらそれで・・・」
「無視すんな!てかマンガって信憑性あんのかそれ!?」
「仕方無いよ龍牙、今はそれに賭けるしかないよ」
こうして俺と詩人と##NAME1##はあの曲がり角の廊下に戻ってきた。
そして俺と詩人は頭をぶつけて元に戻ろうと試した。
が、やっぱりというか1回で戻る事なんてなく、44回目という不吉な数字でようやく元に戻れた。
頭イテー・・・。てか血ぃ出てる。
「龍牙・・そのトンボ目みたいなおでこのソレ取って」
「・・・俺も一瞬考えた・・・」
「まぁ何はともあれ、2人共元に戻れて良かった」
「・・・##NAME1##、さっきの事なんだが」
「・・・龍牙。龍牙の私を想う気持ち、嬉しいよ。
けど間違ってる所がある」
「間違ってる?」
「詩人は優しい所がちゃんとあるんだよ。
仕事を急いで終わらせて私との時間を大切にしてくれるし、仕事中はしてくれないけどデートの時は恥ずかしげに私の手を握って繋いでくれるし、あと・・・えーと・・・まだあるんだけど・・・とにかく、私はそんな詩人がす、好きだから・・・ごめんなさい」
頬を赤くして詩人の良いところを言い終えるとペコリと頭を下げられた。
詩人なんて顔を赤くして涙ぐんでる。
・・・こりゃあ、無理そうだ。
「・・・詩人」
「何?」
「##NAME1##を泣かしたらお前を一生牢獄の中に閉じ込めるからな」
「!じゃあ・・」
「勘違いするな。諦めたわけじゃねえ。隙あれば##NAME1##を頂くからな」
「・・・望むところだよ」
「そういうわけだ##NAME1##。今は詩人に気持ちが傾いてるみてぇだが、いつか俺の方に傾かせてみせるからな」
2人に告げ、俺はその場を去った。
いつか絶対、俺に惚れさせてみせ・・・Σあーー!!
詩人のズボンのポケットに##NAME1##の写真入れっぱなしにしてたーー!!
終わり