愛を知らない総長
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
突然詩人さんが現れたと思ったら捕まった。
彼はずっと私を見てたと言う。
彼とは一度しか会ってないのに、彼は私をす、好きって・・・。
けど、私の答えも了承もなく、彼は私にキスして、・・・嫌がる私を犯した。
止めてと何度も言ったが聞き入ってもらえず、私にも好きと言ってと強要してきた。
言うもんかと思う前に、彼の悲しそうな・・・泣きそうな顔が目に入った。
何故か、寂しいって気持ちが伝わってきた。
気付いたら、好きと言っていた。
そこから記憶がない。
あれから何日か経ち、彼の事が分かってきた気がする。
彼は寂しがり屋なんだと。
いくら好きな本に囲まれていようと、部下や同僚達の前では強がっていようと、彼は1人なんだ。
彼は・・・詩人さんは本当の愛を知らないんだと思う。
だって、私を犯す時、必ず1回は泣きそうな顔をするから。
それも私に「好き」とか「愛してる」って言ってほしい時に。
それはつまり、自分も愛してほしいって事・・・だよね?
彼の過去に何があったのか知らないけど、愛を欲してるんだと思う。
恋人なんて作った事ないけど、仲間達の様子とか見てたから分かる気がする。
私も分からないけど、詩人さんに本当の愛を教えたい。
立場上敵同士だけど、同情のつもりはないけど、彼の儚さに、惹かれてしまった。
私はボーボボ達に手紙を書き、戻らない事を、気持ちを伝えた。
これで納得してくれるかは分からないけど、もし乗り込んできたらその時もちゃんと私の気持ちを伝えて帰ってもらおう。
夜、詩人さんが私をベッドに押し倒そうとするのを、止める。
両手で彼の頬を包み込むように。
彼は少し驚いた顔をして止まった。
「・・・何?」
「・・・えっと・・・」
上手く言葉が出てこない。
けど、彼に伝えなきゃ!
「あなたは1人じゃない」
「・・!」
「最初はあなたの事何も知らなかったし、怖かった。
逃げ出したいと思った。
けど、一緒にいるうちに、あなたの事がほっとけなくなった」
詩人さんはただ黙って私の話を聞く。
「あなたはひとりぼっちだ。けど、これからは私がそばにいる」
「!!」
「だからもう、あなたは1人じゃないよ。
好きだよ、詩人さん」
初めて自分から好きって言った。
言い終えると、詩人さんの涙が零れ私の顔に落ちた。
私の手を彼の手が掴み、抱き付いて私の肩に顔を押し付ける。
「今の言葉・・嘘じゃない?」
「うん」
「ずっと僕のそばにいてくれる?」
「そう言ったじゃない」
「##NAME1##・・・好きだ。大好き・・・離さない」
「・・うん・・私も。好きだよ」
顔を上げた詩人さんの顔は、泣いてはいたけど嬉しそうに微笑んでいた。
彼につられて私も微笑んだ。
終わり