海と月と彼女
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「大丈夫か?」
「ごめんなさい、少し酔ってしまったみたいで・・・」
「風に当たるとしよう」
##NAME1##の肩に手を回して自分の方にそっと抱き寄せ、甲板に向かう。(後ろから黄色い声が聞こえたような気がしたがスルーした)
甲板は月が雲に隠れている為薄暗い。
なのでそれほど人がいなかった。
吹いてくる潮風に##NAME1##が気持ち良さそうに目を細める。
「良い風・・・」
「気分はどうだ?」
「はい。だいぶ良くなりました」
「そうか」
すると微かだが音楽の音色が2人の耳に入ってきた。
どうやらメインホールで行われてる舞踏会のオーケストラの演奏のようだ。
するとハレクラニが体を離し、正面に向き合うと手を差し出してきた。
「##NAME1##、私と踊ってくれないか?」
##NAME1##は言われた言葉にポカンっとした表情をし、ハレクラニの顔と手を交互に見る。
「え、でも、私ダンスを踊った事が・・・」
「構わん。私がリードをする。
それに合わせて踊ってくれれば良い」
「・・えっと、それでは・・お願いします」
戸惑いがちにハレクラニの手を取る。
その時雲がうっすらと晴れ、月明かりが2人を照らす。
音楽に合わせて、ハレクラニにリードされながら踊っていく##NAME1##。
だいぶ慣れてきたその時、分厚い雲が再び月を覆い、さらにザッと雨が降ってきた。
「うそ!?」
「戻るぞ」
「はい。
きゃっ」
「危ない!」
急いで船内に戻ろうとしたら滑ってしまい##NAME1##が倒れこもうとする。
幸いハレクラニが抱き止めてくれたおかげで甲板に体を打ち付けずに済んだ。
するとなんという事だ。降っていた雨が突然ピタリと止み、雲が晴れ月が顔を出した。
「大丈夫か?##NAME1##・・・」
ハレクラニは言葉を失った。
月明かりで照らされ、濡れた##NAME1##は幻想的で綺麗で見惚れたから。
まるで海から出てきた人魚のようだ。
「・・ハレクラ・・・」
##NAME1##の言葉は続かなかった。
無意識に顔を近付けたハレクラニに口付けされ遮られたから。
そっと離れていくハレクラニ。
何をされたのか一瞬わからなかったが理解した途端頬を赤らめた##NAME1##。
「・・・ハ、ハレクラニさん・・・///」
「##NAME1##、綺麗だ。
どんな女よりも、どんな宝石よりも、貴様が一番綺麗だ」
「・・・/////」
「##NAME1##。この先もずっと私のそばにいてくれるか?」
「・・・こんな私で良ければ・・・」
ハレクラニが##NAME1##の頬にそっと手を添え、顔を近付ける。
何をするのか察した##NAME1##は目を閉じる。
2人がキスをした瞬間、祝福をするかのように数頭のイルカが高くジャンプした。
終わり