これが例え夢だとしても
サイバー帝都市の帝王の部屋。
ギガはそこで、まったりとくつろぎながら素晴らしい速さで漫画を読みあさっていた。
「BREACH」。
ギガが今マイブームの漫画である。
「あー、一護かっけぇーじゃん会いたいじゃん」
と、ボスキャラと思えない台詞を口にしてベッドの横でゴロゴロと転がって―――――――――――――――ハッと何かに気付いたように目を見開いた。
「そうじゃん!確か詩人の部屋に――!!!」
子どものようにキラキラと瞳を輝かせ、ベッドから飛び降り、漫画を本棚に戻すと、ギガは詩人の部屋へと猛ダッシュをした。
『これが例え夢だとしても』