あぁ、やっぱりこうなっちゃうんだ・・・(泣)




〈変態闇医者から逃げ切れ！〉




走る。彼女は必死に走る。


その理由は・・・



「##NAME1##ちゃ～～～んvV何故逃げるのでちゅか～～～～？」


『貴方が追いかけてくるからーーー！！（泣)』


「愛の追いかけっこもいいでちゅかそろそろ僕の部屋でやちゅみまちぇんか～～？」


『それが嫌なんですっ！！！！』



(一応)恋人関係である白狂に無理矢理連れ去られた##NAME1##は白狂から逃げていた。


白狂の自分に捧げる愛の深さは重々承知しているがその愛が滝壺よりも深く、そして愛撫も情熱的で（悪く言えばしつこい）、それが毎回ヤられるので堪ったものでなく、さらに拉致まがいなことをされて怒り浸透になり、こうして逃げているのだ。


角を曲がり、空いてる部屋に入り鍵を掛けた。


扉の向こうでダダダッと走り去っていく音が聞こえた。


ひとまずホッと一息をつく。


が、その安堵は一瞬にして霧散した。



「くんくん・・・・・・・ん！ここから##NAME1##ちゃんの匂いがするでちゅ！

##NAME1##ちゃーーん！そこにいるでちょー？開けてくだちゃーい！！」


『Σ(゜ロ゜)っ！！？』



犬かアンタは！！！と心の中で盛大にツッコンだのは言うまでもない。


思わず顔文字みたいな感じで驚くが、どうしようかどうしようか慌てふためき、部屋の中を見渡す。


そして目に入ったロッカーに留まり、走り向かう。


そしてその数秒後ドアが吹き飛び、白狂が入ってきた。



「##NAME1##ちゃ～～～んvV

どっこでっちゅか～～～？」


『(来たーーーー！！！)』



顔がこれでもかと言うくらい崩れデレデレ顔、さらに言うならその声色は恐ろしくて怖い。(少なくとも##NAME1##にはそう聞こえる。)


白狂は部屋を見渡し、隠れそうな場所を探したり鼻をクンクンさせたりして探す。


そして目についたロッカーを見、さらに鼻をクンクンさせるとニタァッと笑った。



「そこでちゅね～～～」


『Σっ！！』



こっちに来る気配を感じ##NAME1##は身を強張らせ、口に手を当てて息を止める。


もし見つかったらどんな愛撫をされることか・・・下手したら朝まで寝かしてくれないかもしれない。


そう思うとますます見つかるわけにはいかない。


だがとうとう白狂がロッカーに辿り着き、扉に手をかける。


ニヤニヤ笑い、そして、



「##NAME1##ちゃんみーっけ！！！」



バッと勢いよくロッカーの扉を満面の笑みで開け放つ。




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