頑張れ三つ目男
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
***
中盤に差し掛かり、自然と館内も甘い雰囲気となってきた。
中には男性が彼女の手を握ったり、女性が自分の頭を彼氏の肩に凭れ掛かったりしていた。
よしっ、俺も・・・!
俺は肘掛けに置いてる##NAME1##の手を握ろうと、そぉ~っと自分の手を近付ける。
もう少し・・・もう少し・・・
スカッ
・・・・・あれ?
隣を見ると##NAME1##の手は肘掛けにはなく、自分の前でもう片方の手と組んでいた。
「・・・・・!!」
俺の手は宙で止まったままで、俺は口を開いて固まってしまった。
##NAME1##が自分の方から俺に寄り添う気配はない。
・・・ハ、ハハハ・・・大丈夫大丈夫・・・手を握るのが失敗したんなら、肩を抱いて俺の方に引き寄せれば良い。
肩を抱いて・・・肩を・・・・・・
無理だァァアアーーーー/////!!!!ヤベッ、想像しただけなのに何で出来ないんだ俺ーーーー!!!!!???
そうだ!手が肘掛けになかろうが構わず手を握ってしまえば良いじゃないか!!
いや待て、もしそれで嫌われてしまったら?
大体手を握るとかベタなのでは・・・・・いやいや何暗くなってんだ俺は?
Σヤベッ!!映画が終盤に掛かってきた!!
##NAME1##は・・・・
『スー・・・・スー・・・・』
Σっ!!!???ハアッ!!!???寝てる!!!アレか!?映画がつまらないとか!?
いや待てよ、これはチャンスなのでは?
眠ってる間にキスを・・・・・
ボッ!
ッ///////!!!!!!
何考えているんだ俺はーーーーーー!!!???
眠ってる隙にキスなんて、そんなの最低な奴か変態な奴がやるようなものじゃないか!!!
・・・いや、ここでしなけりゃ男が廃る!!!
俺は起こさぬよう自分の手を##NAME1##の頬にそぉーっと触れ、ゆっくり顔を近付ける。
あと少し・・・あと数センチ・・・・!
チャーン チャーン ジャーーン!
「っ!!???」
『ん・・、』
「―――Σ!!!」
エンディングが鳴り終わり、館内が明るくなると##NAME1##が起き出した。
目を開く前に俺はバッと顔を離した。
『ふぁ~~・・・・・っ!ごめんなさい!あたし寝ちゃってて・・・映画、どうでしたか?』
「・・・・・あぁ、うん。凄く泣けたよ・・・」
『そうなんですか?あ~見たかったなー』
俺は泣いた。もちろん映画ででなく、自分の不甲斐なさに、タイミングの悪さに・・・。
いいや待て!今こそ、告白するんだ!!
言え!言うんだ俺っ!!!
.