運命のハンカチ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『なんで!?なんで天ボボと離れなくちゃいけないの!?だったら私も・・・』
『##NAME1##に危険な目に合わせるわけにはいかない!!』
『!?・・・危険って・・・天ボボ、そんな危ないところに行くの?』
『!』
『そんな・・・なんで?なんで天ボボがそんなところに行かなくちゃいけないの!!?なんで!!?』
涙がポロポロ出てきて、止めることが出来なかった。
そんな私を天ボボが力強く抱き締めてくれた。
そしたら、まだ出てたけど涙が少し収まった。
『##NAME1##・・・大丈夫。絶対僕は##NAME1##の元に帰ってきます。
約束します。
ですから泣かないで下さい』
そう言うと突然顎を持ち上げられ、キスされた。
すると完全に涙が止まった。
そして、天ボボは行ってしまった。
その数日後にマルハーゲ帝国が滅んだという報せを知った。
毛狩り隊の残党等まだ残ってはいるが、少なくとも平和にはなった。
よく天ボボが平和主義者っぽいことを言っていたな・・・。
・・・・・もう、会えないのかな・・・・・
あの時してくれたキスが、最初で最後なのかな・・・・・
そう思うと涙が出てきそうになった。
慌ててカバンからハンカチを取り出そうとしたら、突風が吹き、ハンカチが飛んでいってしまった。
「あっ!待って!」
そのハンカチは初めて天ボボと会った日に使ったハンカチ。なので失いたくないと追い掛けた。
そのハンカチは誰かの手によって掴んでくれた。
「すみません、ありがと・・・」
ハンカチを掴んでもらった人にお礼を言おうとしたが、途中で飲み込んだ。
何故なら、その人は私がずっと待ち続けてた人だから。
「・・・・・・・天、ボ、ボ・・・・・・」
「##NAME1##・・・・・すみません遅くなってしまって。思ったより毛狩り隊の残党が多くて・・・・まだ残ってはいるんですが、どうしても##NAME1##の顔が見たくて・・・##NAME1##に会いたくて・・・・・・っ」
天ボボが言い終わる前に、抱き締めた。
久しぶりに感じる彼の温もり、感触、匂い、その1つ1つが、彼が偽者ではなく、幻覚でもなく、本物なんだと確信した。
確信したのと同時に嬉しさのあまり涙が溢れ出た。
.