カスカベ最強(?)夫婦
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「・・・と言うわけだ」
「・・・おっかね~」
半兵衛から話を聞いた慶次は若干引きつった顔でみさえ達を見た。
「ところでマサオ君、しんのすけ達はどうしたんだ?」
「・・・それが・・・・・・とつぜん光がでてきたと思ったら、僕だけ森の中にいて・・・・・ぅぅ、うう~~~!!!」
「そっか。それは寂しかったな」
「ねぇ」
「おい小童、わめくでな…「アンタは黙ってなさい!!」!?」
「・・・こえ~・・・・・あの魔王さんを黙らせるとは・・・」
「よしっ!しんのすけ達を探しに行こう!!」
「そうね。大丈夫よマサオ君。しんのすけ達を見つけて元の世界に帰りましょ」
「はい」
「よしマサオ!俺も手伝ってやる!」
「ホント?慶次さん?」
「ああ!」
「ありがとうございます。
よし、善は急げだ!行くぞ!」
「「「オォ!」」」
「あっ、そうだ。魔王さん、この兜アンタのだろ?この子が拾ったんだ」
「あ、は、はい・・・!」
「あら、上総ノ介様の兜。探しても見付からなかったのに一体どこにあったのかしら。
ありがとね、ぼうや」
「は、はい」
「小童、感謝致すぞ~」
「ヒィィィィ!!!!怖い~~~!!!!
ウワァァァァン!!!!」
「ちょっと!!せっかくマサオ君がアンタの兜を届けに来たのに泣かすなんてどういうこと!?」
「なっ!?余はワザと泣かしてるわけじゃ…「アンタの顔、いや存在自体が子供を泣かす原因なのよ!!」っ!!!?」
「行きましょ!」
「あ、あぁ・・・」
「・・・あの人、容赦無いね?」
「あぁ・・・」
「じゃあね濃さん、お市ちゃん、頑張ってね」
「えぇ。みさえさんありがとう。とってもすっきりしたわ」
「みさえ様も、頑張ってね」
「えぇ」
「さてと、どこに行こうか・・・・・・謙信は何か知らないかな?」
「謙信って?まさかあの上杉謙信?」
「あぁ。もしかしたら何か手掛かりみたいなものを知ってるかもしれないし、そこ行ってみようか」
「そうだな。闇雲に探しても見付からないしな」
「(しんのすけ、ひまわり。無事でいてね)」
安土城から去り慶次達は上杉謙信のいる越後へと向かった。
みさえが無事を願っている頃、しんのすけは加賀の妻をナンパして奥州筆頭にツッコまれたり困らせたり、ひまわりは安芸の毛利家当主にご機嫌を取って貰っていたりしていた。
おわり?