カスカベ最強(?)夫婦



「ここは安土城。かの第六天魔王、織田信長が住まいとする城だ」


「へぇー安土城・・・・・・って、え?織田、信長・・・?」


「ようやく気付いt「「エエエエエェエエェェェエエエエエ!!!!!!!!!!!!??」」



ここがどこなのか、いつの時代に飛ばされてしまったのか理解したひろしとみさえは驚き思わず大声で叫んでしまった。



「(え、ええ!?おいこれ一体どうなってんだ!!?俺達、タイムスリップしちまったのか!!???)」


「(知らないわよそんなこと!!?でも前に私達一度戦国時代にタイムスリップしちゃったじゃない!!!)」


「(だからって二度もタイプスリップするもんなのか!!??)」


「何を話をしている?着いたぞ」



内緒話をしている間にどうやら目的の場所に到着したらしい。


だが、あまりにも禍々しい雰囲気に入ることを躊躇する。


え?本当にここに子供がいるの?という顔をして入り口を凝視する。


そうこうしてる間に松永が襖を開ける。



「いやはや、待たせてしまった」



大広間に入ると、向かって右側の手前から黒長髪におとなしめの女性――お市、銀色に輝く甲冑を身に付けた男性――浅井長政、黒の着物を少しはだけさせ色気がある女性――濃姫が、


左の手前から銀髪に紫の仮面を付けた男性――竹中半兵衛、明らかに規格外な巨体の男性――豊臣秀吉、前髪をおでこの上に1つに纏めた男の子――森蘭丸、銀長髪にやけに露出が多い男性――明智光秀が、


そして、周りに頭蓋骨があるにも関わらず中央の椅子に座り、強面な男性がいた。


彼こそが織田信長である。



あまりにも異様な人達にひろしもみさえも口をあんぐり開け、固まってしまった。



「遅かったじゃない?どこで油売ってたの?」


「おや?そちらの方々はどなたですか?」


「ここがどういう場所かも知らず入り込んだ夫婦(めおと)だ。さっきそこで会ってな」


「ぅわーーバッカじゃねーの?」


「可哀想な人達・・・きっとこれも、市のせい・・・」


「・・・可笑しくないか?」


「?可笑しいとはどういうことだ?竹中殿」


「いくらあの夫婦がここをどこかも知らず入り込んだからって兵が気付かないものかな?」


「・・・確かにそうね」


「何者だ貴様等?」


「・・・・・へ?いや、あの、そのですね・・・・・」



秀吉に睨まれ、ひろしの口からは喉からからの高い声しか出てこない。


するとずっと椅子に座ってた信長が突然口を開いた。





「滅せよ~~」



と。




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