カスカベ最強(?)夫婦



*****



「「・・・・・~~ァァアアアア!!!??」」



ドーン!



「イッタ~!」


「お、重い・・・!」


「失礼ね!」



突然光に包み込まれたと思ったらどこかに落とされた。


その時ひろしはみさえの下敷きになってしまった。


ひろしの上から下りて、2人は辺りを見渡す。


そこは薄暗く、お城の廊下だった。



「ここどこだろう?」


「さぁ・・・・・・もしかして、しんのすけ達もさっきの光に包まれて、ここに飛ばされたんじゃ」


「まさか・・・」


「だってそれしか考えられないじゃないか」


「でも・・・」


「取り合えずしんのすけ達を探そう。もしかしたらここにいるかもしれない」


「え、えぇ」



薄暗い廊下を進んでいく2人。


だがしんのすけ達の姿は見えず、先も暗くて見えない。



「ねぇ、どこまで続いているの?」


「あと数歩先行ったところの右手に階段がある」


「あらホント!アナタよくわかったわね!」


「え?俺何も言ってないぞ」


「え?だって今アナタの声だったわよ」


「それは私のことかな?」


「「え?」」



くるりと後ろに振り向くと、いつの間にか知らない男性――松永久秀が間近に立っていた。



「「Σワアアア!!!?」」


「おやおや。そんなに驚くとはないだろ」


「急に後ろに立たれたら驚くに決まってるでしょ!!」


「それは可笑しなことだ。
私はずっと前から君達の後ろにいた筈だが。気付かなかったのかね?」


「(おい、コイツなんかやべぇぞ)」


「(え、えぇ・・・でもこの人にしんのすけ達のこと聞いてみる?)」


「(そ、そうだな・・・。)あのスミマセン。アナタここの人ですか?」


「いや、私は客だ」


「あっ、そうなんですか。・・・あの~、ここに来る途中子供を見ませんでした?」


「いや、見てないな。
だがこれから行くところに子供が1人いる筈。一緒に行くか?」


「え!?良いんですか!?」


「行きましょアナタ!!」


「ああ!」



ひろしとみさえは松永に付いて行くことにした。



「あの~、ところでここってどこなんですか?」


「なんだ、知らずに入ってきたのか?
いやはや、物好きな者もいたものだ」


「いや好きで入ったわけじゃないんですが・・・」




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