カスカベ最強(?)夫婦
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「「・・・・・~~ァァアアアア!!!??」」
ドーン!
「イッタ~!」
「お、重い・・・!」
「失礼ね!」
突然光に包み込まれたと思ったらどこかに落とされた。
その時ひろしはみさえの下敷きになってしまった。
ひろしの上から下りて、2人は辺りを見渡す。
そこは薄暗く、お城の廊下だった。
「ここどこだろう?」
「さぁ・・・・・・もしかして、しんのすけ達もさっきの光に包まれて、ここに飛ばされたんじゃ」
「まさか・・・」
「だってそれしか考えられないじゃないか」
「でも・・・」
「取り合えずしんのすけ達を探そう。もしかしたらここにいるかもしれない」
「え、えぇ」
薄暗い廊下を進んでいく2人。
だがしんのすけ達の姿は見えず、先も暗くて見えない。
「ねぇ、どこまで続いているの?」
「あと数歩先行ったところの右手に階段がある」
「あらホント!アナタよくわかったわね!」
「え?俺何も言ってないぞ」
「え?だって今アナタの声だったわよ」
「それは私のことかな?」
「「え?」」
くるりと後ろに振り向くと、いつの間にか知らない男性――松永久秀が間近に立っていた。
「「Σワアアア!!!?」」
「おやおや。そんなに驚くとはないだろ」
「急に後ろに立たれたら驚くに決まってるでしょ!!」
「それは可笑しなことだ。
私はずっと前から君達の後ろにいた筈だが。気付かなかったのかね?」
「(おい、コイツなんかやべぇぞ)」
「(え、えぇ・・・でもこの人にしんのすけ達のこと聞いてみる?)」
「(そ、そうだな・・・。)あのスミマセン。アナタここの人ですか?」
「いや、私は客だ」
「あっ、そうなんですか。・・・あの~、ここに来る途中子供を見ませんでした?」
「いや、見てないな。
だがこれから行くところに子供が1人いる筈。一緒に行くか?」
「え!?良いんですか!?」
「行きましょアナタ!!」
「ああ!」
ひろしとみさえは松永に付いて行くことにした。
「あの~、ところでここってどこなんですか?」
「なんだ、知らずに入ってきたのか?
いやはや、物好きな者もいたものだ」
「いや好きで入ったわけじゃないんですが・・・」
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