カスカベ最強(?)夫婦
家に上がるが部屋のどこにもおらず、まだ出掛けているのだろうと思い2人は待つことにした。
だがいくら待ってもしんのすけ達が帰ってこない。
「遅いわねぇ。もう7時よ」
「あぁ。一体どこで遊んでいるんだか」
プルルル プルルル
「あら電話。
はいはーい。はい野原です。あら風間君のママ。こんばんわ。・・・はい、はい、・・・いいえ、うちには来てませんが・・・・・・はい、わかりました。では」
「風間君のママがなんだって?」
「風間君がまだ帰ってきてないんだって」
「ええ!風間君もまだ帰ってきてないのか?」
プルルル プルルル
「っ!はいもしもし。ああねねちゃんのママ、・・・・・ええ?・・・・いえ。・・・・はい・・・はい・・・・失礼します」
「まさか、ねねちゃんも帰ってきてないのか?」
「うん・・・」
それからマサオ君やボーちゃんのママからも電話が掛かってきた。
やはり2人も帰ってきてないらしい。
「アナタ・・・いくらなんでも変じゃない?
まさか・・・誘拐!?」
「おい変なこと言うなよ!とにかく探しに行こう!」
「ええ!」
みさえとひろしは外に出て、二手に別れて子供達が行きそうなところを探した。
だがいくら探しても見つからない。
「どうだった?」
「ダメ、どこにもいない!」
「どこに行ってしまったんだ・・・・・・ん?」
ふと視線を横に向けると、公園が目に入った。
何気無く公園に入っていくひろしに続きみさえも公園に入っていく。
中の方まで入り、身を屈めて地面を見る。
「どうしたの?」
「おいこれ」
昨日まで雨が降っていた為地面がぬかるんでいる。
なので地面にはいくつかの子供の足跡や犬の足跡があった。
「これって・・・」
「あぁ・・・しんのすけ達はここにいたんだ」
「でも他の子供の足跡っていうこともあるわよ」
「でも今のところ手掛かりはこれぐらいしか・・・・・・・・ん?」
「え、何!?」
次の瞬間、突然地面から眩い光が発せられた。
「な、なんだなんだ!!?」
「何々!!?」
「「ウワアアアアアアア!!!!」」
光はなくなったが、2人の姿もなかった。
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