戦国カスカベ防衛隊
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船の甲板で三日月の兜をじっと見る元親と子分達、それにボーちゃん。
「アニキ、この兜どうします?」
「竜の被り物か・・・・・・おしっ!いっちょ届けに行くか!!」
「Σ!?ほ、本気ですかアニキ!?」
「おうよ!コイツがなくちゃ竜の兄さんも出陣が出来なくて困ってる筈だ。
なら、困ってる奴を助けるのが漢ってもんじゃねぇか?」
「ア、アニキーー!!!」
「漢っす!!」
「よし野郎共ー!!ちょっくら遠いが奥州に行って竜の三日月兜届けに行くぞー!!」
「「「アニキーーーー!!!!!」」」
「ボー!不安がることはねえ!!お前が元の世界に戻れるまで俺たちがしっかり面倒見てやる!!だからこの船の旅、楽しみな!!」
「ボーー!!」
こうしてボーちゃんと元親達は奥州へと船で向かった。
しんのすけ達と各武将達は、武将達の落とし物を届けに、また、しんのすけ達が元の世界に戻るまで一緒に住まうこととなった。
皆は無事、落とし物を届けることが出来るのか?
そしてしんのすけ達は元の世界に戻れるのか?
それは、天のみが知ってるかもしれない。
その頃ひまわりと元就は・・・
「たぁいや!えへへ!」
「そうかそうか!うまいか!それは何より。こちらも食せよ、いや食してくだされ」
「たあ!」
「よしよし。ふふふ」
「(あの元就様が赤子にご飯を食べさせて上げてるだとーーー!!!!!!!!??)」
「(あの元就様が赤子を抱っこしてるだとーーーー!!!!!!!!!!!??)」
「(あの元就様が、あの元就様が・・・・・・・・・
赤子に笑顔を向けていらっしゃるーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???)」
ひまわりと元就の様子を影でじっと見ていた家臣達が明日は安芸侵略されるか、日の本沈没か、はたまた天変地異の前触れか、はたまた地球崩壊かと頭を抱え不安がってた。
「・・・そ、そういえば元就様の兜、見つかったか?」
「い、いや。どこにも。」
「どこに行ってしまわれたんだろうな」
END