Who done it?
[Who done it?(相互記念、新コ+白+快+平)]
とある日曜日。
工藤邸に訪れた白馬は玄関のチャイムを鳴らした。
今日はいつもの面子で昼食を食べようと約束していた日。すぐに誰かしら出て来るだろうと思ったが返事が無い。
おかしいな、とドアに手をかけるとガチャリと開いた。
(鍵が開いてる…?)
何かあったのかと心配になり、家の中に足を踏み入れ住人2人の名を呼ぶ。
『工藤君…?コナン君…?…あ。』
辺りを見回し、ソファで丸くなって眠るコナンを見つけた。
このせいでチャイムに気付かなかったのか、と思っていると…
『っくしゅん!』
コナンがくしゃみをして、体を小さく震わせた。
慌てて着ていたジャケットの上着を脱いでコナンの上にそっとかけた。
『ん…白馬…?』
起こさないように気を遣ったつもりだったが、目を覚ましてしまった。
『すみません、起こしてしまいましたね…』
『んーん、大丈夫だよ。』
コナンは目を擦りながら起き上がり、「上着ありがと」と礼を言った。
コナンの笑顔に、思わず白馬も顔を綻ばせたその時。
『いやー!白馬がコナンを襲ってるー!』
『なっ…!』
背後で黒羽の叫び声が聞こえたかと思うと、ガタガタとものすごい音を立てながら2階から新一が駆け降りてきた。
『あっ、新一ちょっと待っ…!』
コナンが止める間もなく、新一は2人の頭に拳を落とした。
『なんで俺まで!』
『文句があるならもう一発くらうか?』
『…すみませんでした…』
『い、痛い…』
非難の声を上げる黒羽の横で半泣きになる白馬を見て、コナンが慌てて事情を説明する。
『新一、白馬は俺が風邪ひかないように上着を着せようとしてただけで…』
『何で勝手に入ってきてんだよ。』
コナンの言葉を遮って、新一は2人を睨みつけた。
『一応チャイムは鳴らしたんですけど…』
『あぁわりぃ、2階にいて気付かなかった。』
けろりと言ってのける新一に、白馬はがっくりと肩を落とした。
『で、お前は?』
『へ?』
すっかり気を抜いていた黒羽は、新一に問い掛けられて間抜けな声を出す。
『へ?じゃねー!…こいつは鳴らしたのか?』
コナンと白馬は顔を見合わせて首を横に振った。
『結局1番悪いのはオメェじゃねーか!』
『や、ごめん!ごめんって…ちょっ、ぎゃあぁぁぁ!』
『なぁ、何なんあれ。』
30分後、喜々として工藤邸にやって来た服部は、頭に大きなたんこぶを作り、床に正座させられている黒羽を指差して言った。
コナンと白馬は苦笑いをするしかなかった。
『不法侵入者だ。』
キッチンで料理をしながら新一が答えた。
『しんいちぃ、足痛いよぉぉ!』
『うるせぇ!てめぇはそこで反省してろ!』
結局、黒羽が許してもらえたのは、3人が食事を終えた後だった。
fin
とある日曜日。
工藤邸に訪れた白馬は玄関のチャイムを鳴らした。
今日はいつもの面子で昼食を食べようと約束していた日。すぐに誰かしら出て来るだろうと思ったが返事が無い。
おかしいな、とドアに手をかけるとガチャリと開いた。
(鍵が開いてる…?)
何かあったのかと心配になり、家の中に足を踏み入れ住人2人の名を呼ぶ。
『工藤君…?コナン君…?…あ。』
辺りを見回し、ソファで丸くなって眠るコナンを見つけた。
このせいでチャイムに気付かなかったのか、と思っていると…
『っくしゅん!』
コナンがくしゃみをして、体を小さく震わせた。
慌てて着ていたジャケットの上着を脱いでコナンの上にそっとかけた。
『ん…白馬…?』
起こさないように気を遣ったつもりだったが、目を覚ましてしまった。
『すみません、起こしてしまいましたね…』
『んーん、大丈夫だよ。』
コナンは目を擦りながら起き上がり、「上着ありがと」と礼を言った。
コナンの笑顔に、思わず白馬も顔を綻ばせたその時。
『いやー!白馬がコナンを襲ってるー!』
『なっ…!』
背後で黒羽の叫び声が聞こえたかと思うと、ガタガタとものすごい音を立てながら2階から新一が駆け降りてきた。
『あっ、新一ちょっと待っ…!』
コナンが止める間もなく、新一は2人の頭に拳を落とした。
『なんで俺まで!』
『文句があるならもう一発くらうか?』
『…すみませんでした…』
『い、痛い…』
非難の声を上げる黒羽の横で半泣きになる白馬を見て、コナンが慌てて事情を説明する。
『新一、白馬は俺が風邪ひかないように上着を着せようとしてただけで…』
『何で勝手に入ってきてんだよ。』
コナンの言葉を遮って、新一は2人を睨みつけた。
『一応チャイムは鳴らしたんですけど…』
『あぁわりぃ、2階にいて気付かなかった。』
けろりと言ってのける新一に、白馬はがっくりと肩を落とした。
『で、お前は?』
『へ?』
すっかり気を抜いていた黒羽は、新一に問い掛けられて間抜けな声を出す。
『へ?じゃねー!…こいつは鳴らしたのか?』
コナンと白馬は顔を見合わせて首を横に振った。
『結局1番悪いのはオメェじゃねーか!』
『や、ごめん!ごめんって…ちょっ、ぎゃあぁぁぁ!』
『なぁ、何なんあれ。』
30分後、喜々として工藤邸にやって来た服部は、頭に大きなたんこぶを作り、床に正座させられている黒羽を指差して言った。
コナンと白馬は苦笑いをするしかなかった。
『不法侵入者だ。』
キッチンで料理をしながら新一が答えた。
『しんいちぃ、足痛いよぉぉ!』
『うるせぇ!てめぇはそこで反省してろ!』
結局、黒羽が許してもらえたのは、3人が食事を終えた後だった。
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