小さな君とのささやかな記憶
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*****
顔に当たる風を感じて、##NAME1##は意識を取り戻した。
「…んぅ」
どうやらあの後、頭から落下したらしい。頭が痛い。まだぼんやりとした意識で痛む頭をさすった。
「君、大丈夫?」
心配する、そんな声が##NAME1##の頭から聞こえたのは聞き覚えがある。何故なら、さっき聞いたばかりなのだから。
「…!」
「…?」
一気に醒めた頭をバッ!と上げた。こちらを覗き込むように見ている少年がきょとんと首を傾げる。どうしたの、と言わんばかりの表情を作っている。
「…お前なぁ」
元はと言えば、と言いかけたら【ぐぉらぁ!】と黒い何かが、飛びかかってきたので今度は、手ではねのけた。ぶふらっ!と変な声が聞こえたような気がしたのだがきっと気のせいだろう。
「ビト!」
##NAME1##にぶっ飛ばされた黒い生き物は少年の両手にナイスキャッチされる。大丈夫?、とぶたれた黒い生き物を撫でる少年に、##NAME1##は言った。
「おい、あんた、どうして俺の名前を知っている?俺の事を知っているのか?」
「え?」
何を言ってるの?、と少年は今度は声に出して言った。
「はあ?何を言ってやがる…そもそも俺は野原に倒れていたあんたを連れて帰って介抱してたらあんたが目覚めて俺の名前を呼んでその黒兎もどきがさっきみたいに飛びかかって来て窓から落ちて…」
大変だったんぞ、とがしがしと頭を掻きながら文句を言えば、少年は片目を丸くすると、ん~と呻きながら心配そうな顔をまた作る。
「…失礼なことを言うけれども君、寝起きで色々と混乱していない?」
「はぁ!!?」
「僕と君には初めて会う―――――………?」
台詞を止めて、じっと##NAME1##の顔を見つめた少年はポツリと呟く。
「…##NAME1##?」
「…ほら、やっぱり知っているんじゃ…?」
言いかけて、止める。懐かしい、そんな感情がまた浮かんできたからだ。何故だ、とクエスチョンマークを頭を浮かべてると後ろからタタタと足音が聞こえて――――――
「あ、此処にいた!」
##NAME1##の思考を遮る小さな声。たたたと、走る小さな足音の主はきゃきゃっとハシャぐ声の主は少年の足元に抱きついた。
「…!?」
幼女の姿を目にした瞬間、##NAME1##は、絶句した。まさか、そんな。あれは。そんな訳ない。だけど―――――――
「…僕のこと探した?ごめんね、##NAME1##」
「…!?」
自分の名前を呼ばれて呼ばれていないことに戸惑う##NAME1##は、きゃっきゃっと無邪気に微笑み白い髪を揺らす幼女とそれ撫でながら優しく微笑む少年を見ていざとなったら奥義を発動しようと構えていた手をだらりと下げたのだった。
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顔に当たる風を感じて、##NAME1##は意識を取り戻した。
「…んぅ」
どうやらあの後、頭から落下したらしい。頭が痛い。まだぼんやりとした意識で痛む頭をさすった。
「君、大丈夫?」
心配する、そんな声が##NAME1##の頭から聞こえたのは聞き覚えがある。何故なら、さっき聞いたばかりなのだから。
「…!」
「…?」
一気に醒めた頭をバッ!と上げた。こちらを覗き込むように見ている少年がきょとんと首を傾げる。どうしたの、と言わんばかりの表情を作っている。
「…お前なぁ」
元はと言えば、と言いかけたら【ぐぉらぁ!】と黒い何かが、飛びかかってきたので今度は、手ではねのけた。ぶふらっ!と変な声が聞こえたような気がしたのだがきっと気のせいだろう。
「ビト!」
##NAME1##にぶっ飛ばされた黒い生き物は少年の両手にナイスキャッチされる。大丈夫?、とぶたれた黒い生き物を撫でる少年に、##NAME1##は言った。
「おい、あんた、どうして俺の名前を知っている?俺の事を知っているのか?」
「え?」
何を言ってるの?、と少年は今度は声に出して言った。
「はあ?何を言ってやがる…そもそも俺は野原に倒れていたあんたを連れて帰って介抱してたらあんたが目覚めて俺の名前を呼んでその黒兎もどきがさっきみたいに飛びかかって来て窓から落ちて…」
大変だったんぞ、とがしがしと頭を掻きながら文句を言えば、少年は片目を丸くすると、ん~と呻きながら心配そうな顔をまた作る。
「…失礼なことを言うけれども君、寝起きで色々と混乱していない?」
「はぁ!!?」
「僕と君には初めて会う―――――………?」
台詞を止めて、じっと##NAME1##の顔を見つめた少年はポツリと呟く。
「…##NAME1##?」
「…ほら、やっぱり知っているんじゃ…?」
言いかけて、止める。懐かしい、そんな感情がまた浮かんできたからだ。何故だ、とクエスチョンマークを頭を浮かべてると後ろからタタタと足音が聞こえて――――――
「あ、此処にいた!」
##NAME1##の思考を遮る小さな声。たたたと、走る小さな足音の主はきゃきゃっとハシャぐ声の主は少年の足元に抱きついた。
「…!?」
幼女の姿を目にした瞬間、##NAME1##は、絶句した。まさか、そんな。あれは。そんな訳ない。だけど―――――――
「…僕のこと探した?ごめんね、##NAME1##」
「…!?」
自分の名前を呼ばれて呼ばれていないことに戸惑う##NAME1##は、きゃっきゃっと無邪気に微笑み白い髪を揺らす幼女とそれ撫でながら優しく微笑む少年を見ていざとなったら奥義を発動しようと構えていた手をだらりと下げたのだった。
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