異世界同士の衝突



ピカチュウがルフィの腕の中に捕らわれ、サトシの周りに数人集まる。


「ピカピカーーーー!!!」


このままではサトシが危ない。そう思ったピカチュウが大声で叫んだ。


「な、何よ今度は?」

「チョッパー、なんて言ったんだ?」

「・・・‘みんな、サトシが危ない’、って」

「み、みんなって、どこにいるんだ・・」


長鼻の少年がキョロキョロ見渡していると、サトシのモンスターボールからゲッコウガ達が出てきた。


「「「「「コウガッ/アロー/チャブ/ヌゴッ/バーン」」」」」

「うお!?なんだコイt「コウガ!」

「ぶべっ!!」

「ウソップ!!」


長鼻の少年―ウソップが驚き狼狽える隙にゲッコウガが“つばめ返し”で攻撃し、ウソップは吹っ飛び壁に激突した。


「なんだコイツら・・!?」

「今いったいどこから!?」

「うひょーーー!!なんかいっぱい出てきたーー!!」


ルフィがさらに輝かせてゲッコウガ達を見る。

ピカチュウはルフィの手の甲を思いっきり噛んだ。


「∑イッテーーー!!?」


解放されたピカチュウはゲッコウガ達のもとに戻り、両頬の電気袋をバチバチさせながらルフィ達を睨む。


「ウソップさん大丈夫ですか!?」

「ぉ、おう・・なんとか・・・」

「ピカピカ!ピカチュピカ!」

「‘お前達、何者なんだ?’だって」

「そりゃあこっちが聞きてえよ」

「俺達か?俺達は海賊だ」


ルフィが笑って名乗るが、ピカチュウ達の表情がより一層険しくなった。


「ちょ、ちょっとルフィ・・・」

「おもしれーなー!アイツの腰から出てきたぞ。
他にも出るのかなー」


ルフィが未だ目を覚まさないサトシに手を伸ばす。

サトシに何かする気だ。覚ったピカチュウ達が一斉に攻撃をした。


「「イッヤーーー!!! (泣)」」

「うわっ!?」

「なんだ・・・はっ!ナミさんロビンちゃん無事か!?」

「えぇ」

「オラァこのクソ生き物共!!ナミさんとロビンちゃんに怪我負ったらどうするんだ!?」

「無いと思うがサニー号に何かあったらどうするんだ!?」

「お前ら・・自分の身と他のヤツの心配したらどうだ?ι 無事だが」

「スッゲーー!!」

「・・・ぅ」

「! ピカピ」


今の衝撃音でサトシが呻き声を上げ、目を覚ました。


「ピカチュウ・・みんな・・イツッ」

「ピカ」


肩の痛みに顔を歪め、そこを押さえる。

ピカチュウ達が心配な顔でサトシの周りに集まる。

特にピカチュウは自分を庇って怪我を負わしてしまった為罪悪感が募る。

そんなピカチュウの気持ちに気付いたサトシはピカチュウの頭に手を乗せ、笑みを浮かべて大丈夫だと告げる。


「そんな顔するなよ。俺はお前達が無事なら、それでいい」

「ピカ・・・」

「バーン」

「ヌゴ」


サトシの優しさにみんな感激し、サトシに擦り寄る。




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