君とまた会えて、嬉しいよ。



　　　　　　　　　　　☁雲の来訪☁



いつも通り授業をし、いつも通り標的（ターゲット）の殺せんせーに暗殺を仕掛けるも失敗、今日もそんな感じで１日が終わるんだと誰もが思った。

帰りのHR、ふと茅野が顔を外に向け、誰かがこちらにやって来る事に気付く。


「(あれ？誰だろ・・・？男の人？)」

「茅野さん、HRの時によそ見は・・」

「殺せんせー、誰かがこっちにやって来まーす」


茅野のその言葉に皆外を見る。


「誰だ？あの人？」

「誰かの身内？」

「防衛省の人？」

「けどそんな風には見えなくない？」

「じゃあ殺し屋？」

「それも微妙・・・」

「もしかして不審者？」

「Σなにゅ！それは大変！
皆さんはここにいて下さい！先生が不審者を追い払ってきます！」

「いや殺せんせーまだそうと決まったわけじゃ」


皆の制止も聞かず不審者を追い払おうと殺せんせーは変装もせずなんとそのままの姿でその男の前に立った。


「そこの不審者止まりなさい！この校舎に何か用ですか！？」

「「「「(何してんだお前は！？)」」」」


生徒達は突然現れた殺せんせーに男は驚くだろうと危惧する。

しかし男は動じずジッと殺せんせーを見ていた。


「・・・君が地球を爆破するとふざけた事を言ってる超生物？」

「Σふざっ！？超生物は当たっていますがふざけてなどいません！」

「見た目同様ふざけてるとしか思えないんだけど。まぁそんな事はどうでもいいか。
僕はただ君を・・・

咬み殺すだけ」

「Σ！」


突如感じた男の殺気。

瞬間男が体を前に出したのと同時に右手を付き出すように振ってきた。

危険を察知した殺せんせーは大きく後ろに下がった。

だが殺せんせーの服がパラッと小さく切れた。


「「「「「！！」」」」」

「ワオ。本当に速いんだね。
けどそれくらいやってもらわないと、咬み殺しかいが無い」


男の両手にはいつの間にかトンファーが握られていた。

一気に駆け出すとトンファーを器用に使いこなし、殺せんせーに追撃する。

生徒達は目の前の光景に目が離せない。


「おいおい何だよあの兄ちゃん！？」

「すごいスピードで殺せんせーに攻撃してるぞ！」

「私、烏間先生に訊いてくる！」


その頃教員室でも、烏間に彰にイリーナが外で攻防してる殺せんせーと男を見ていた。


「何者だ、奴は？」

「あのタコの服をトンファーで切るなんて・・」

「(・・あれ？あの人どこかで見た事あるような・・・・。)
・・・！まさか・・」


彰の脳裏にある人物の顔が浮かび、驚愕していると片岡が入ってきた。




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