異世界同士の衝突
「・・・な、なぁ、これってまさか・・・」
「いたぞー!!」
「逃がすなーー!!」
叫び声に振り向けば大勢の衛兵が武器を持ってこちらにやって来た。
「撃てー!」
「うわぁ!」
発砲してきて、サトシ達は建物の陰に隠れる。
「危ないじゃないか!俺達が何したって言うんだ!?」
「しらばくれるな!!キサマらがグロリア聖を襲撃したんだろ!」
「アイツが勝手な事をしてきたんだ!!」
「ピカピカ!」
「天竜人はこの世界の創造主の血を受け継ぐ者!キサマらが手を出して良い方ではない!!」
「全然話を聞かねぇ。そっちがその気なら、ヌメルゴン“雨ごい”!」
「ヌゴーー!!」
ヌメルゴンが両手を高々と上げ、雨を降らせた。
火種が消え、衛兵達が狼狽える。
その隙を逃さない。
「ピカチュウ“エレキボール”!ゲッコウガ“水手裏剣”!オンバーン“爆音波”!」
「「「ピカーーピッカ/コウガーッ/バオーーン!!」」」
「「「ギャアアアアーー!!!」」」
「今だ!」
「ピカッ」
「ぜ、全滅、だと・・・!?援軍を出せーー!!」
「海軍大将はまだかー!?」
サトシ達はとにかく走った。
前方から襲い掛かって来る衛兵達をピカチュウ達が倒す。
「なんなんだよ・・ここは・・?」
「そこまでだ!」
「∑っ!しまった!」
「ピカピ!?」
「さぁそこの生き物共、おとなしくしろ」
「ピィカ・・・」
サトシが正義と書かれた白いコートを来た男―海軍に捕まってしまい、手が出せずピカチュウ達が悔しそうに睨む。
すると上から網が降り、ピカチュウ達を捕らえた。
「ピカッ!」
「ピカチュウ!みんな!」
「主犯の子供と奇妙な生き物を捕らえました」
「よし、連行しろ」
このままではピカチュウ達が危ない。サトシが覚悟の顔をする。
「ゲッコウガ!“居合い斬り”で網を斬ってお前達だけでも逃げろ!!」
「ピカッ!?ピカピ、ピカチュウ!」
「コウガ!」
「チャブ!」
「いいから!早く!」
「黙ってろ小僧!」
「っぅあ゙・・・」
男に首を絞められ呻き声を上げるサトシ。
ピカチュウ達がどうすればいいのか考えると、ピカチュウが何か閃き、ゲッコウガ達に小さく話す。
「ピカピカ、ピカ、ピカチュウ」
「・・コウガ。コウガ!!」
ゲッコウガは“居合い斬り”で網を斬った。
するとすかさずルチャブルは“空手チョップ”を、ファイアローは“鋼の翼”、ヌメルゴンは“冷凍ビーム”で自分達を囲んでる海軍や衛兵達を攻撃。
その間にオンバーンが“超音波”でサトシを捕まえてる男に攻撃する。
男が怯んだその隙に駆け出したピカチュウが高くジャンプし、男の顔に“アイアンテール”をお見舞いした。
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