異世界同士の衝突

絶対に、叶える!




      🌊異世界同士の衝突🌊




「(何が、どうなってるんだ?)」



サトシは今、自分の現状に混乱していた。




明日はいよいよカロスリーグ決勝戦。


ポケモン達と一緒に明日への決意を固めた後ゲッコウガ達をモンスターボールに戻し、ピカチュウを肩に乗せてポケモンセンターに戻ろうとした。


その時、突如自分達の周りの空間が歪みだした。



「な、なんだ!?」


「ピカ!?」


「ぅ、うわぁあーー!!」



歪みに囲まれ、そこで意識が途切れた。


そして目を覚ませばピカチュウはおらず、知らない大人達に囲まれていた。



「ここは・・?」


「やっと目が覚めたかえ」


「え?イ゙ッ」



上体を起こし、声がした方を振り向けば、いきなり頬を殴られた。



「いきなり何するんだ!?」


「奴隷の分際でなんだえその口の聞き方は!」


「奴隷・・?」



ふと首に違和感を感じ、下を見れば首輪のようなものを嵌められてた。


さらに手首にも枷が嵌められ、どちらも鎖で繋がれてた。



「な、なんだよコレ・・!?」


「お前は我輩に拾われたんだえ。
だからお前は我輩のものなんだえ」


「ふ、ふざけるな!誰がそんなもん「人間の分際で我輩に逆らうなえ!!」


「ぐっ!」


「なんて粗悪品!これだから下々民は!!」



殴られ、倒れるサトシを男は何度も蹴る。



「おい、しっかり押さえるんだえ」


「「ハッ」」


「・・な、にを・・」


「今からお前に我輩のものだという証を付けてやるんだえ」



両腕を押さえられ、服を捲し上げられ背中を剥き出しにされる。


男は爪のような跡が付いた焼き印を持ちサトシに近付く。


その目は優越感と、厭らしいものだった。


焼き印とその目に血の気が引く。



「ま、まさか・・・ゃ、やめろ!!おい!!」



男が何をするのか悟ったサトシは暴れて必死に拘束を解こうとする。


しかし所詮子供の力。大人2人の拘束が抜けられない。



「さぁ・・おとなしくするんだえ」


「や、やめろーーーー!!!」



あと数センチで焼き印が押される。


サトシが力いっぱい叫んだ。



瞬間、サトシのベルトにあるモンスターボールからゲッコウガ達が出てきた。



「コウガッ!」「ルチャッ!」「バオーン!」「アロー!」「ヌゴ!」


「な、なんだえ!?コイツ等!?」


「みんな!」



男達はゲッコウガ達に驚愕する。


ゲッコウガ達はサトシの現状に驚き、男達に怒る。



「ルチャァ!」


「アロー!」


「「ぅわああ!!」」



ルチャブルは“跳び膝蹴り”を、ファイアローは“鋼の翼”でサトシを拘束する男2人を攻撃した。




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