異世界同士の衝突
「なぁサトシ、コイツ等はなんて言うんだ?」
「こっちが相棒のピカチュウ。
で、ゲッコウガにファイアロー、ルチャブルにヌメルゴンにオンバーン。
みんな俺の大事な仲間です」
「へぇー、みんな強そーだなー」
「ああ。強いだけじゃなくて、みんな優しくて頼もしくて良い奴等なんです」
「そうか!あ、俺も仲間を紹介するよ。
こっちが・・」
「だから!先に手当てをさせてくれよ!」
「「あっ」」
「ごめんごめん。
みんな、一旦ボールに戻ってくれ」
サトシがモンスターボールを取り出し、ピカチュウ以外をボールの中に戻す。
明らかに小さいボールの中にゲッコウガ達が入った事に全員興味津々に見つめる。
特にルフィとウソップとチョッパーとフランキーなんて瞳をキラキラ輝かせてる。
「スッゲーーー!!」
「なぁ今どうやって入ったんだ?」
「俺にも見せてくれ!」
「こんな小せぇボールに入るなんて・・・!」
「え、ちょっと・・・」
「ピィカァーー・・・」
「はいはい!気になる気持ちはわかるけどとりあえずそれは後!
手当てが先なんでしょ?
それともこの子の電撃をくらいたいの?」
「俺は平気だ!」
「ピッカ!」
「ぶべっ!!?」
「∑ちょ!ピカチュウ!?」
興奮するルフィ達をオレンジ髪の女が制止するが、ルフィが電撃なんてへっちゃらだと自信満々に言う。
それにムッとしたピカチュウがこれならどうだと“アイアンテール”をくらわせた。
突然の相棒の行動にサトシは慌てて抱き上げて制止する。
「ピカチュウ、どうしたんだよ?」
「イッテーー・・何するんだ!?」
「電撃以外にも攻撃するのね」
「あの小さい体のどこにあんなパワーが・・」
「あーもー。ルフィが余計な事を言うからでしょ。
早く上に上がりましょ」
「はーいナミさん!」
いろいろとあったが、一同甲板に上がり、治療室に入った。
ただ全員は入れないので半数は隣室のキッチンにいる。
サトシは椅子に座ってチョッパーの手当てを受け、ピカチュウは側で見守る。
「私達の自己紹介がまだだったわね。
私はナミ。こっちはロビン」
「よろしく」
「それとウソップにゾロにサンジ君、フランキーにブルックよ。
ちなみにあのブルックは動くし喋るわ」
「はい!私ガイコツですけど動いて喋ります!何故なら生きてますから!ヨホホホ!」
「うわ!ホントだ!」
「今頃かよι」
「それでサトシ、その、ぽけもん?ってなんなの?」
「なんなのって聞かれても・・・ポケモンはポケモンとしか言えないし、えーと・・・不思議な生き物だと言われてます」
「オイ、ナミさんが質問してんだ!もっとわかりやすく答えやがれ!」
「サンジ君」
「つまり、お前も詳しくは知らないんだな?」
「はい・・・あ、でも、ポケモンは世界中にいて、草タイプだったり炎タイプだったり水タイプだったり、俺のピカチュウは電気タイプで、とにかくポケモンにはいろんなタイプがいるんです」
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