別世界でも歌は素晴らしい
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「あたし達も行こう!」
「ああ!シロナさんとメリッサさんのバトルなんてそうそう見れないもんな!」
「・・・もしかしてこれって・・・」
「俺もまさかと思うが・・・」
「いや、絶対違うよ?うん。ないない。急きょって言ってるけど絶対事前に決めていたんだよ。うんきっとそう」
「なんでそんなに否定したがるんだ?ι」
サトシ達ももちろん観戦する気満々で、サトシから体を離されると代わりに手を握られた。
ノゾミとタケシの言いたいことはわかる。わかるがあたしは全力で否定する。シロナさんがあたしに向けて言ったのだってお世辞だよ?
シロナさんとメリッサさんがあたしの歌を聞いてポケモンバトルを始めたんじゃないきっと事前の打ち合わせか何かで決めていたに違いない。
・・・・・・お願いだからお2人の口からそう言ってーーー!!!(切実)
到着した頃には大会用バトルフィールドの観客席はほぼ満席で、数分後にシロナさんとメリッサさんのバトルが始まった。
シロネさんはガブリアスでメリッサさんはフワライド。
やはりと言うか、2人のバトルはもうすごくて、ガブリアスの強さやフワライドのコンテストならではの魅せ方とか、言葉に出来ないぐらいもぅとにかくすごい。
ただタイム制限だったため決着が着くことなく2人のバトルは終わった。
だけど観客達は大きな拍手を2人に送った。
もちろんあたしやサトシ達も。シンジは腕を組んでいたけど。
興奮冷めぬままあたし達は宿泊してるポケモンセンターへと帰路に着く。
サトシやヒカリがポケモンバトルやりたいと言ってるが、使用時間が終了したため泣く泣く諦めた。あたしは2人の頭を撫でた。
・・・・・ろ
・・・・めろ
う・・をうた・・な・・・
やめろっ!
「ΣΣッッ―――!!!・・・はっ・・・はぁっ・・・」
突然目を覚ましたあたし。
部屋の中は暗い・・・まだ夜なんだ・・・。
あれ?あたしなんで起きたんだっけ?なんか不気味な・・・夢?を見たような・・・聞いたような・・・
ダメだ、思い出せないしなんか眠れない。
そっと起き上がり、だが隣で眠ってたミニリュウが起きてしまった。
「リュウ・・?」
「ぁっ、ごめんねミニリュウ、起こしちゃって」
「リュウ?」
「ちょっと、眠れなくなっちゃって」
サトシ達を起こさないよう小声で話し、そっとベッドから降りる。
ミニリュウを抱きかかえ、窓際に寄り椅子に座る。
ミニリュウを膝に乗せ、頭を優しく撫でてあげるとミニリュウは丸くなって気持ちよさそう。
あたしはふと窓の外を見上げる。夜空には月が綺麗に光っていて、もう少しで満月になる。
あっ。あたしの今のこの状況、あのアニメのエンディングシーンを思い出す。
「さみしいーならー♪声を聞かーせてー♪」
アニメワン●ースのエンディング曲を小さく口ずさむ。
この世界に転生して、あたしは前世の歌を忘れないよう母さんからいらない紙をもらって歌詞を書いていた。
ただ誰にも見せられないのでその紙の束は厳重に保管してる。まぁ見つかったとしてもこの世界の文字ではない文字(日本語)で書いたものなのであたし以外読めないんだけど。
歌い終わり、顔を下に向けるとミニリュウは眠っていた。
サトシ達も起きてる様子がなくホッとする。
・・・急に眠くなってきた・・・。
ミニリュウを起こさないようそっと抱きかかえ、ベッドに降ろしてあたしもベッドに入り眠りにつく。
さっきなんで急に起きたのかを、あたしは忘れていた。
*****
また、歌・・・・・私の知らない歌・・・・
今度は静かで、どこか寂しさもあって、でも前向きになれ・・・
私は今、何を思った・・?
人間の歌で、私が、こんな感情を持つはずないのにっ・・!
こんな、歌で、私が・・・私が・・・!
*****
お祭り1日目が始まり、そしてポケモンコンテスト(非公式)が開催される。
ヒカリやノゾミ、他のコーディネーター達はみんな気合が入ってる。まぁ当然か。優勝すればメリッさんとコンテストバトルができるんだから。
明日はポケモンバトルが始まり、優勝者にはシロナさんとバトルができる。サトシやジュンはもうすでに気合が入ってる。
反対にあたしは
「ふぁ~〜ぁ」
「どうしたユウ?寝不足か?」
「ぅん・・・ちょっと夜中に起きちゃって・・・」
たいした寝不足ではないがサトシ達と違ってテンションが低い。
まぁポケモンコンテストが始まれば眠気なんて吹っ飛ぶと思うけど。
街中は賑わっていて、放送機からBGMが流れ出した・・・あれ・・?
「ねぇタケシ、このBGMどこかで聞いたことない?」
「ん?いや、初めて聞くと思うが」
「あぁ、今流れてるコレはこの街のオリジナルだって聞いたぜ」
「オリジナル?」
「そう」
「歌詞って付いてる?」
「いや」
放送機から流れてるBGMをジュンが教えてくれたけど・・・コレ、どこかで・・・・・
えーと何だっけ・・・何かのアニメだったはず・・・・コ●ン・・じゃない、ワ●ピース・・・もなかったと思う・・・●ろうに剣●・・は違う、それとも昔のアニメ・・・いやなんか当てはまらない。
なんか出かかってるんだけど・・・・・あっ、もしてかして・・・
「ごめん、ちょっと別行動とってもいい?」
「ん?あぁまだ始まるのに時間はあるしな。いいぞ」
「ありがと。時間までには戻るからっ」
サトシはジュンとなんかバトルのことで盛り上がってるのでタケシにサトシをお願いして、あたしはミニリュウと共にその場を離れた。
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