小さくなっても同じ
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「サトシ!##NAME1##!」
「2人共なんともないか?」
「うん。特に違和感はないよ。サトシもだよね?」
「ん?あぁ・・ただ・・・」
「ただ?」
「なんか俺、すっごく寝た気分なんだよなぁ」
「もしかして、3歳になったこと覚えてないの?」
「へ?3歳?なんのことだ?」
「ヒカリ、その通りだよ」
「だから何の話だよ!?あれ?シゲルにシンジ?そういえばなんで2人がここにいるんだ?」
俺の知らないところで話が進んでいるのが嫌で聞いてみたが、シンジが怒った顔で近付き、俺の頭を片手でいきなり掴み力を入れてきた。
「いててててて!!?」
「この人騒がせ能天気野郎が・・!! (怒)」
「待って待ってシンジ!思うところはいろいろあるけど今日のところは見逃して!ね?」
##NAME1##が俺の頭からシンジの腕を掴んで離してくれて間に入り込んだ。助かった・・。
シンジは##NAME1##の腕の中にある自分の上着に目がいった。
「あっ。えっと、その・・・あの、ちゃんと洗うんで、ごめんなさい」
##NAME1##もシンジの視線の先に気付いたようで、上着を勝手に借りたことに手を合わせて謝罪した。
シンジは何故か顔を赤くした。どうしたんだ?
「(うぅ・・シンジ何も言ってこない・・・やっぱり怒ってるんだ・・・気まずくて顔が見れない・・・)」
「・・・ぃぃ」
「え?何?何か言った?」
「〜〜〜洗わなくていいっと言ったんだ!」
うまく聞き取れなかったので##NAME1##が聞き返すとシンジはヤケ気味な感じで洗わなくていいっと言った。
そんなことを言うシンジが珍しくて、俺もピカチュウも思わず驚いた。
それは##NAME1##も同じみたいだ。
「え?どうしたのシンジ?アンタがそんなことを言うなんて・・・」
「べ、別に、なんでもいいだろ!早く返せ!」
「でもやっぱり洗濯したほうが・・・」
「もしかしてシンジ、寒いのか?」
シンジが上着を早く着たいのは寒いからかと思った俺は訊いてみた。
「え?そうなの?」
「ち、・・・ぁ、あぁそうだ。だから早く上着を返せ」
一瞬戸惑いを見たような気がしたが、やっぱりシンジ寒がりなんだな。
「(だとしたら洗濯していたらその間に体冷やしちゃうよね。)
ごめんねシンジ。でもありがとう。はい」
##NAME1##はシンジに上着を返そうと差し出す。
だがその前にシンジに白い、白衣のようなものが羽織られた。
##NAME1##も、そしてシンジも驚いてる。
シンジの隣には笑ってるシゲルが立っていた。なんか、その笑顔怖いんだけど・・・。
「##NAME1##、彼には僕の研究用の白衣を貸すから、彼の上着を洗ってあげなよ。やはり洗濯してあげた方が彼も気分がいいだろうしね」
「え?まぁそりゃあそうかもしれないけど・・・」
「シゲル、いつの間に自分の白衣を持ってきたんだ?」
「細かいことはいいじゃないかサトシ」
シンジは白衣を脱ごうとしてるみたいだけどシゲルがシンジの両肩に手を置いて阻止してるように見える。
「(まぁシンジもその方がいいよね。)
ありがとシゲル。じゃあシンジちょっと洗濯してくるから待ってて」
「お、おい!?」
「安心して、ちゃんと乾燥機にかけてすぐに着られるようにするからっ」
「そんなこと心配してない!!」
「##NAME1##俺も行く!」
シゲルの言葉に甘えて##NAME1##はシンジの上着を洗濯しにセンター内にあるコインランドリーに向かい、俺もピカチュウを連れて付いて行った。
「お前・・・(ギロリ)」
「ん?何かなシンジ君?キミだってその方がいいんじゃないのかな?僕は善意でしてあげたんだけどなぁ」
シンジとシゲルが睨みあっていたと、2人の雰囲気が怖かったと後でヒカリから聞いた。
*****
コインランドリーでシンジの上着を洗濯し終え(もちろん乾燥機はかけた)、シンジに返せばシンジはなんか怒ったような顔で上着をひったくるように引っ掴んだ。
やっぱり勝手に着た(羽織った)こと怒ってたんだ。でもちゃんと洗濯したことは伝えたんだけどなぁ・・・。
それからあたし達は食堂に向かい、食事をしながらサトシにあたし達が幼児化(あたしは体が縮んだ)したことを話した。
「うそ・・・俺そんなことになってたんだ・・・」
「サトシったら##NAME1##からちょっと離れただけで大泣きして、もう大変だったのよ」
「仕方ないさヒカリ。サートシ君は今も昔も##NAME1##にベッタリの甘えん坊さんなんだから」
「む、昔はそうだったかもしれないけど、今はそんなんじゃない!!」
「まぁ、たしかに昔ほどではなくなったかな・・?」
「お前はアイツにベタベタしていたがな」
「いやーあまりにもサトシが可愛すぎてつい」
「そういえば、小さいサトシが##NAME1##のこと「##NAME2##」って呼んでたじゃない?ロケット団のせいで聞きそびれちゃったけど##NAME1##何か言おうとしてたよね?」
「ああそうそう、あたしの「##NAME1##」呼びはシゲルが最初なんだよ」
「え?僕?」
「あ、その様子だと忘れてるね。まぁいいけど。
その呼ぶ理由がサトシが気に入らなくて、それでサトシもあたしのことを「##NAME1##」って呼ぶようになったの」
「理由ってなんだ?」
「それは・・・うーん・・・コレは、あたしから言うと疑われそうだから黙秘します」
「ええーなんでよ!?教えてよ!」
「いやー小さかったとは言えシゲルのためにも黙ります」
「教えてよー!」
「シゲルは何か思い出さないのか?」
「ちょっと待て、今思い出すっ!」
「まぁ無理に思い出さなくていいんじゃない?それにあたしは気にしてないから」
「こっちが気になるー!」
しばらくヒカリやサトシから訊いてきたがあたしは黙った。だってあたしからあの事を言ったら絶対疑われるもん。
それにシゲルも小さかったとはいえ自分があんなことを言ったなんて知ったら恥ずかしがるでしょうしね。
何はともあれ、今日はもう早く休みたい・・・。
終わり
オマケ→