別世界でも歌は素晴らしい
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ここまで特に問題なく、遂にラストスパートへ。
「ウーイエー!ガンガン進めかーぜ切ってー!ガンガン行くぜさーい後まーでー!
完全・燃焼!Yes,I'm OKー!
ウーイエー!ドンドン作戦ひらめいてー♪ドンドンアターック止ーまらなーい♪
完全・無欠だ、Are you OK?
ウーイエー!グングンパワー盛り上がってー♪グングン勇気湧ーいてくーるー♪
輝くーゴールを駆ーけ抜けーろーーーー!」
力の限り歌い終え、曲が終わるのと同時に聞いてくださった感謝を込めて頭を下げた。
「「「「「「わああああああーーー!!!」」」」」」
お客さん達の歓声と大きな拍手に成功したんだと嬉しくなった。
「ブラボー!!すばらしい!!オリジナルの曲はもちろんですがあなたの歌詞も良かった!!というか全然違和感がなくて驚いてます!」
ギルドさんが興奮気味でこちらに歩み寄り褒めてくれた。
違和感がないのはそうでしょうね。(苦笑)
「ホント!パーフェクトでしたよ!」
「何だか私までバトルをしたくなる、素敵な歌詞ね」
「ありがとうごさいますっ」
「最後に盛り上げてくださったユウコさん、そして参加された皆さんにもう一度大きな拍手を!!」
ステージにサトシ達が姿を見せ、お客さん達から大きな拍手が送られた。
「ユウ!」
「サトシ」
「ユウすごいじゃない!」
「あぁ、トリに相応しい歌だったぞ」
「ありがとうヒカリ、タケシ」
「くぅぅ〜〜〜っ、悔しいけど、なんか今モーレツにバトルしたくてしょうがねー!!」
「わかるぜ!俺もだ!」
「あたしも!」
「だったらバトルするか!」
「ああ!」
「・・・何故そうなる?」
「それだけユウの歌にみんな当てられたってことだ」
「そ、うかな・・?」
「リュウリュウ」
うーむ・・・嬉しいんだけど、歌詞は前世で何度も聞いたものだから私のじゃないんだよね。だからちょっと申し訳ない気持ち・・・。
何度も聞いてたから歌詞は覚えてるのに・・・なんでそのアニメが思い出せないっ!!?
なんかあの歌(ジョウト地方で歌った歌)も何かのアニメのオープニングだった気がするんだけど、なんでそれだけが思い出せないの!?不思議!??
そういえば・・・あたしの知ってる(前世の)歌無かったなぁ・・・
この世界の歌もいいけど、やっぱり前世の頃の歌の方が染み付いちゃってるんだよね・・・。
見学していたノゾミと合流したあたし達は近くのバトルフィールドに向かったのだが・・・
「なんでどこもいっぱいなのよーーー!?」
ヒカリが吠えるのも無理はない。どこのバトルフィールドも使用されてて使えないからだ。
「ホントだね。でもどうして?」
「あの歌だ」
ノゾミがあたし達の疑問を口をするとシンジがこちらにやって来た。
「あの歌って、もしかしてユウが歌ったあの歌?」
「あの歌を聞いた奴らがバトルをしたくなってこうなってんだ」
「ウ、ウソでしょ・・・ι」
(前世の)歌を歌っただけなのにこんなことってある・・?
あれ?そういえば・・・
「もしかしてシンジもステージ観に来てたの?」
シンジがここにいるのは本当はステージに来ていてあたし達の歌を聞いてバトルしにきたのでは?とさり気なく聞いてみた。
「・・・テレビで流れていたのを見ただけだ」
それってあたし達の歌聞いてたって言ってるみたいなもの・・・いやそれよりも・・・
「テ、テレビって・・?」
「なんだ知らなかったのか?今回は開催されて記念すべき100回目になるこの祭りの様子をシンオウ全体に中継されてるんだ」
「ちゅ、中継ってまさかさっきのカラオケ大会も・・?」
「そうだ」
「それと、この街のいたる所にある放送機からも流れていたよ」
「ウ、ウソでしょ〜〜〜〜〜!」
あたしは頭を抱えてしゃがみ込んだ。
まさかテレビ中継と放送が流れていたなんて〜〜〜!!ハッキリ言ってあたしの歌声なんて普通なのに〜〜〜!!
「そんなに恥ずかしがることないだろうユウ。ユウの歌でこんなにもいろんな人に影響与えてるんだから、自信持てよ」
「サ、サトシ〜〜〜(感涙)」
あたしは感動のあまりサトシに抱きついた。
サトシは慰めるように頭を撫でてくれた。
「よしよし」
「・・・いつもはサトシがユウに甘えてるのにね」
「今回ばかりはユウが甘えたいんだよ」
サトシの肩におでこをグリグリと押し付けて甘えるあたし。
すると
「Σイテテテテテ!!??」
「Σ!? サトシ!?」
「ピカピ!?」
サトシの痛がる声に顔を上げると、なんか怒った顔をしたシンジが片手でサトシの頭を握りつぶさんばかりに鷲掴みしてるではないか。
「ちょ、何してんのシンジ!?」
「お前達が気持ち悪いことをしてるからだ」
「気持ち悪いって何!?あたしだって甘えたい時だってあるんだよ!!いいでしょ!あたしとサトシは双子っ、家族なんだから甘えたって!!それとも何?自分はお兄さんに甘えるのが恥ずかしくて出来ないから羨ましいの?妬いてるの!?」
「そんなわけあるかぁ!!」
「お、おい!?」
「リュウ!」
サトシを挟んで口ゲンカを始めたあたしとシンジ。
すると放送機から放送が流れ出した。
<<皆さんこんばんは。市長のギルドです。
30分後にチャンピオンのシロナさんとトップコーディネーターのメリッサさんによるポケモンバトルが急きょ決定いたしました!ご覧になりたい方はぜひ大会用バトルフィールドにお越しください>>
「すっげー!チャンピオンとトップコーディネーターのバトルだって!」
「観に行こうぜ!」
シロナさんとメリッサさんがポケモンバトル!?
この放送を聞いた瞬間トレーナー達はバトルを中断して大会用バトルフィールドの方へ走っていった。
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