小さくなっても同じ
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「・・・え?何か、子供が入ってるぞ」
「ええ?Σあ!本当!ちょっと!ちゃんと確認しなかったの!?」
「あの時は慌ててたから・・・」
「ニャー?このちびっこ、ジャリガールに似てニャイか?」
「Σ!(ギクッ)」
「やぁねニャース。人間が突然ちびっこになるわけないじゃない」
「でも確かにジャリガールに似てるな・・・」
バレそうになって心臓がバクバク鳴り、無意識にミニリュウを抱きしめる力を強めてしまう。
ストーカー集団にだけはバレたくない。こんな可愛い恰好をしてるのも舌っ足らずな喋りをしてるのがあたし本人だとわかれば今後絶対ネタにされてバカにされる!!それだけは避けねばっ!
そう決意するもののまずはピカチュウを救出してこの場を切り抜けなければ。
よしっ・・!
あたしは小さく息を吸い、話しかけた。
「ねーねーきれーなおねーちゃん。おなまえはなんていぅの?」
「え?や、やだーキレイなおねえさんだなんてそんな本当のこと!私はムサシよ。ム・サ・シ」
「むしゃちおねーちゃんだね。おちごとはなにをちてゆの?じょゆーしゃん?あいどゆ?」
「あーわかっちゃう?私はね女優なのよ」
「じょゆーしゃん!だからかがやいてゆんだねー」
あたしはバレないよう3歳児のフリをしておだてる。
するとムサシがノリノリというかご機嫌になっていく。
「まぁそれほどでもあるけどねー!コジロウニャース、このちびっこがあのジャリガールなわけないじゃん!こーんなに素直で可愛げがあるんだから!」
「確かに・・・」
「でもニャンか大げさニャ気も」
「わぁにゃーしゅだー!かっこいー!ちゅよしょー!」
「ニャ!ま、まぁそれほどでもあるニャ〜」
「おにーちゃんもかっこいー!おにーちゃんはあいどゆ?」
「へ!?ぃ、いやー俺はアイドルでも俳優でもないんだ」
「えーいけめんなのにもったいなーい」
「そうか?ならちょっと目指してみようかなー!」
とにかくおだてまくり、チャンスを伺う。今のところ大丈夫だよね?
「そうだな!あのジャリガールなわけないか」
「ニャー。あのジャリガールだったらニャー達を「ストーカー集団」とか言って暴言を言いまくるニャ」
「ホンットムカつくよねー。あれだけ口が悪いと将来ロクな大人にならないわ」
「確かにな!」
コ、コイツら〜〜〜!!好き勝手言って!!アンタらにだけは言われたくないわっ!!
今すぐ罵詈雑言を浴びせてやりたいが我慢だあたし。グッと耐えろ!
「・・ね、ねぇむしゃちおねーちゃん。ぴかちゅーがしぇまいおもいをちてかわいしょーだからだちてあげて」
「えーダメよ。あのピカチュウはサカキ様に・・」
「おねがい、しぇかいいちきれーなだいじょゆーのむしゃちおねーちゃん」
「もーしょうがないわねー♪」
ちょっと盛りすぎたかなと思ったがムサシはニコニコと上機嫌でピカチュウを開放してくれた。
単純で良かった。
「ピカァ!」
「ぴかちゅー。ありがとーおねーちゃん」
「いいのよー♪」
「お、おい大丈夫か?ピカチュウをカプセルから出して?」
「平気よ。技を出したらこのちびっこも巻き添えになるからそう簡単に攻撃なんて出来ないわよ」
「うっ!」
「ニャア!?どうしたんだニャ!?」
「じちゅはしゃっきからおねーちゃんたちがきらきらかがやいててまぶちくて・・・ちょっとはなれててもいーい?」
「何だそんなことか!いいぞいいぞ!」
「ごめんねーこの輝きは抑えることが出来ないのよー」
「ジャリガールもこれぐらい可愛げがあればいいのになー」
「ホントよねー」
「「「アハハハハ!」」」
「あははは・・・・・・すぅ
みにりゅー‘りゅーのいかり’ぴかちゅー‘じゅーまんぼると’!!!」
「「リュウ/ピカヂューーー!!」」
ストーカー集団から距離を取ったあたしは怒りを込めて技の指示を出した。
巻き添えを食らうことなくストーカー集団はミニリュウの‘りゅうのいかり’とピカチュウの‘10まんボルト’を受け、爆発して吹っ飛んだ。
「ちょっとー!なんであのちびっこがピカチュウとミニリュウに技の指示を出してピカチュウ達はそれに従ってるのよー!?」
「そんなこと俺に聞かれてもー!?」
「ちびっこにやられるニャんて・・・「「やな感じ〜〜!!」」」
「にどとしゅがたをみしぇるなしゅとーかーしゅーだんがーー!!!」
星となったストーカー集団に怒りをぶつけるように叫んだ。
油断させるためとは言え連中をおだてることがこんなにも苦痛だなんて・・。
「リュゥ・・・」
「ピカピカ・・・」
「・・・ありがとーみにりゅーにぴかちゅー」
慰めてくれるミニリュウとピカチュウを抱きしめた。
「・・よちっ。まちにもどろぅ。しゃとちがちんぱい・・・ぴかちゅー、きにのぼってまちがどっちかみてくれゆ?」
「ピカッ!」
ピカチュウは木に登り、街がどっちにあるか探してくれた。
ピカチュウは降りてきて街の方角を指し、あたし達は歩き始めた。
*****
サトシのムクホークにグライオン、ユウのムウマージ、シンジのドンカラスも協力してもらってユウ達の捜索にあてた。
ムクホークやグライオンが心配な顔で何度もこちらをチラチラと見てくる。
それはそうか。何故なら今のサトシは・・・
「ゆーこ゛ーーーー!!どごーーーー!!?ゎぁ゛あああーーー!!!」
「よーしよーし、サトシいい子だから泣き止んでくれー」
「いないいなーいばぁー」
「ポチャア〜」
幼児化したうえにユウがいなくなって大泣きしてるからね。
タケシがサトシをおんぶしてヒカリとポッチャマと共にあやしてるがいっこうに泣き止む様子がない。
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