小さくなっても同じ
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「おい」
「そういえばシゲルはどうしてこの街に?」
「ちょっと買い出しに寄ったんだ」
「おい」
「ゆーこをかえちてー!!」
「ちげゆしょろしょろはなちてっ、しゃとちがないちゃうっ」
「そういえばこの時のサトシはユウにベッタリの甘えん坊だったね」
「おいっ!」
「ぅわびっくりした!」
「あれ?シンジいたの?」
「お前ら・・・ (怒)」
シゲルのことでシンジのこと忘れてた・・・。
「そいつら、あの双子か?」
「ぁ」
そして今のあたしの状況を見られたことも思い出し、恥ずかしさで顔を両手で覆った。
*****
「ピカチュウ&ミニリュウはっけーん♪」
「今ならジャリボーイもジャリガールもいない。今がチャーンス」
「ニャ?ニャんかちびっこが2人もいるニャ」
「あら本当」
「・・・あのちびっこ2人、なーんか誰かに似てないか?」
「気のせいじゃない?そんなことより、ピカチュウ&ミニリュウゲット作戦の会議をするわよ」
「「おおー!」」
「ソーナンスッ」
*****
タケシとヒカリがシンジに事情を説明。
だけど予測はしてたけどやっぱりシンジは信じようとせず疑い、いや「コイツら頭大丈夫か?」という目をしてくる。
そんなシンジにヒカリが「本当なんだってばー!」とムキになって、そんなヒカリをタケシが宥めてる。
ちなみにシゲルから降ろしてもらったあたしはサトシにぎゅーっと抱き締められてる。あたしからちょっとでも離れたのがよっぽど寂しかったみたい。可愛いなもぅ。
嬉しくなったあたしも抱き締め返して頭を撫でてあげた。
後ろでシゲルがおもしろくなさそうな顔をしていたみたい。
「そもそも、そんな簡単に人間が突然3歳児になってたまるか」
「それがなってるのよ!ユウは体が縮んだだけでサトシだけが本当に3歳児になっちゃって」
「ちかたないよひかり。ちんじろというほうがむじゅかちぃよ」
「・・は?」
「今のは「仕方ないよヒカリ。信じろという方が難しいよ」と言ったんだ」
舌が回らないあたしの言葉をタケシが通訳してくれた。さすが小さい弟妹のお世話をしていただけあって舌が回らないあたしの言葉も理解してくれる。
シンジがこちらに近付いてきた。
「お前ら、本当にあの双子か?」
「しょーだよ」
「お前だけ中身がそのままで、コイツは中身までもが3歳なのか?」
「しゃっきひかりがはなちてたでしょ。なんだったらちんじとしゃとち「フッ」
「ちょっと!なにわらってるのよ!?」
「シンジとサトシのこれまでのバトルを話そうか?」と言おうとしたらシンジが吹き出して笑った。
そんなに舌が回らないあたしがおもしろいか!?それともこの恰好か!?
「俺の名前はシンジだが?」
「・・・ちってるよ。ちゅんでれでしょ」
「一言も掠ってないぞ (怒)」
「あっごめん。ちゅんちゅんちゅんちゅんかっこでれだったね (笑)」
「お前は本当に中身が変わってないみたいだな (怒)」
意地の悪い笑みを浮かべるシンジにあたしはわざと「ツンデレ」と呼んでからかった。
シンジが口元をヒクヒクさせながらあたしの頭を片手で掴んできた。一応加減はしてくれてるけど小さい子相手にする?まぁ中身はあたしのままだからいいけど。
するとシンジの手首を誰かが掴んであたしの頭から離させた。
振り返り見上げればシゲルが怒った顔でシンジを睨みつけてる。
「今のユウは小さい子供なんだ。軽率に頭を掴んで、万が一のことが起こったらどうするんだ?」
「そんなことはならないよう加減はした。そもそもお前は誰だ?」
シンジがシゲルの手を振り払いこちらも睨んできた。しかし
「初対面の相手に対して失礼な態度を取るキミに名乗る気はない」
「何・・?」
「まぁまぁ。シゲル、彼はシンジ。シンオウ地方で出会ったトレーナーだ。シンジ、彼はシゲル。サトシとユウと同じマサラタウン出身で2人の幼馴染みだ」
険悪な雰囲気を出すシゲルとシンジに年長者のタケシが間に入り互いの自己紹介をする。
こういう時のタケシは頼りになって助かる。
「シンジ?・・・あぁ君か。バトルスタイルや考え方がサトシと正反対らしいね」
「だったらなんだ?」
「なんだって言われても・・・」
「まぁちんじはこーいぅしぇーかくなんだよちげゆ」
「やっぱり舌っ足らずのユウ可愛いな〜」
「やめてってば」
「ところでこの可愛いピチューの服はどこで手に入れたんだ?」
「あ!その服はあたしがジョーイさんから借りてきたの!」
「そうか・・・」
何かを考え込むシゲル。
気のせいかな?2度目のイヤな予感がする。
「ヒカリ、借りてきた服はこの2着だけかい?」
「いいえ。他にもたくさんあるんだけどサトシがピカチュウの服を選んで、そしたらサトシがユウもおそろいにしようって言い出して、それでユウはピチューの服を選んだの」
「ピカチュウとピチューはおそろいじゃないだろ」
「シーッ!」
「その中にゼニガメかイーブイの服はなかったかい?」
「うーん・・・イーブイはあったけど、ゼニガメもあったかな?」
ゼニガメはカメックスの、イーブイはブラッキーの進化前。どちらもシゲルの手持ちポケモン。まさか・・!
「ユウ、せっかくヒカリが用意してくれたんだ。いろんな服に「い・や!」
シゲルの続きを遮り拒否した。この子、ただあたしにゼニガメとイーブイの服を着させたいだけだ。
しかし
「えーーせっかくジョーイさんが貸してくれたんだから着ようよー」
ヒカリまでもシゲルの案にノッてきた。まぁヒカリの場合は純粋にいろんなポケモン服を着たあたしとサトシをカメラに納めたいだけだと思うが。
「あと確かねールリリでしょー、マネネでしょー、ウソハチもあってー、あっ、エレキッドもあったわね」
「!」
ヒカリが借りてきた服を思い出し口にする。
シンジがエレキッドにピクリと反応したように見えたが気のせい(と思いたい)。
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