小さくなっても同じ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
もうあんなことは起こらない、よね・・?
❖小さくなっても同じ❖
朝、頭に拳が当たり目を覚ましたあたし。
サトシ・・また寝ぼけてあたしのベッドに入ってきたな・・・。
あたし達は旅の途中とある街にやって来てポケモンセンターに宿泊中。
4人部屋(2段ベッドが2つある)に泊まったものの、たまにサトシが寝ぼけてあたしのベッドに入り込むことがある。
この癖治らないかなーと思いながら頭に乗ってる拳をどかそうとサトシの手を掴む。
・・・なんか、柔らかい?
眠たい目を無理やり開けて見る。
・・・手、小さく見えるのは気のせい?
思わずサトシの方に顔を向ける。
隣には予想通りサトシが気持ちよさそうに眠っている。
ただ・・なんか幼くない?
いや、まだ10歳だから幼さは残ってるんだけど、何かが違う。
起き上がり、だがその時自分にも違和感を覚え、あたしとサトシを交互に何度も見る。
自分の目を擦り、見間違えてないか何度も確認する。
・・・あたしまだ夢の中にいるのかな?あたしとサトシ、小さくなってない・・?ガチで。
ためしにあたしは自分の頬をつねる。・・・うん。痛い。
「ん~~・・・ゆーこ?」
「ぁ、しゃとち・・ん?」
あれ?今あたし「しゃとち」って言った?おかしいな〜?あたしは「サトシ」って言ったつもりなんだけど・・・
それにサトシ、今あたしのこと「ゆーこ」って。
「ゆーこおはよ〜」
「ぉ、おはよぅ・・・」
サトシは特になんの疑問も抱くことなくあたしに甘えるように抱きついてきた。
サトシのこの甘えようと呼び方をあたしは覚えてる。まだあたしとサトシが小さかった頃と同じだ。
「ゆーこ・・?」
目の前のサトシがこてんっと首を傾げてきた。可愛い。が、今は悶えてる場合じゃないよあたし。
「・・・しゃと、・・・しゃとち、あたちたちっていまいくちゅだっけ?」
舌が回らずうまく話せないことを諦めたあたしはサトシに年齢を訊いたみた。
そしたら
「なにいってんだよゆーこ、いまおれたちしゃんしゃいだろ」
サトシは指を4本立てて3歳って答えてくれた。どっちなの?
というか、サトシだけ本当に幼児化してる・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ええええーーーー!!!?
理解するのに数十秒かかり、心の中で絶叫した。
*****
「ほ、本当にサトシとユウなのか?」
「しょーだよたけち」
「で、サトシだけが本当に3歳になっちゃったの!?」
「しょーだよひかり」
あの後、起きたタケシとヒカリに事情を説明。
初め2人共信じられないといった感じだったが(あたしでもそうなる)今までの旅の出来事や手持ちポケモンのゲットのいきさつなどを話したらなんとか信じてくれた。
舌がうまく回らないから喋り疲れた・・・。
「リュウ・・・」
「ピカピ・・・」
「だいじょーぶだよみにりゅー。ちんぱいちてくれてありがとー」
「あ!ぴかちゅーだ!かわいーなー!」
「ピ、ピカッ!」
あたしとサトシのそばでミニリュウとピカチュウが心配な顔をしてくれる。
あたしはそんなミニリュウの頭を撫でた。
だがサトシはピカチュウをぎゅうっと抱きしめた。
嫌がってるのか痛がってるのかピカチュウが頬の電気袋をバチバチし始め、マズイと直感したあたしはサトシの腕に手を乗せる。
「しゃとち、ぴかちゅーをちめちゅけしゅぎ。ぴかちゅーがいたがってゆよ。しゃとちもいたいのはやだよね?」
「・・ぅん」
「じゃぁもーちょっとぴかちゅーをやしゃちくだきちめようね。ちからをぬいて」
「うん。ぴかちゅーごめんね」
「ピカピカ」
優しく諭すように言えばサトシは素直に力を緩め、ピカチュウも電撃準備を収めてくれた。
ホッと安堵するあたしにタケシもヒカリも「おぉー」と称賛の声を上げた。
「ユウ上手いなー」
「まぁ、しゃとちのあちゅかいはなれてゆからね」
「ところで思い当たる節はないのか?昨日2人だけ何か変なものを食べたとか?」
「しょれがじぇんじぇん」
「舌っ足らずのユウ可愛い〜♡」
「やめてひかり」
「まぁ仮に食べたとしても2人の差が違いすぎるか」
「しょーだね。でもよかったよ。あたちもなかみがしゃんしゃいになっていたらたけちたちをゆーかいはんだとかんちがいちておおごえでたしゅけをよんでしゃわいでたよ」
「アハハ・・それは流石に、ないんじゃないか・・?ι」
うーんどうでしょう?あたしの場合この世界に生まれた時から前世の記憶持ちだからねー。母さんがいればタケシとヒカリは母さんと親しい仲だと思うが、逆に母さんがいなかったら2人を怪しんでいたね。
「ゆーこおなかしゅいたー」
「しょぅいえばあしゃごはんまだだったね」
「だがその格好で食堂に行くのはマズイな」
「まずは服をどうにかしないとだね」
2人の言う通りあたしとサトシはまだ寝間着やTシャツ姿のまま、それも元の体のサイズのままだから大きい。
だが小さい子の服なんて当然誰も持ってない。お店もまだ朝早いから開いてない。
「あたし、ジョーイさんに小さい子用の服がないか聞いてみる!」
「あっひかり!いっちゃった・・・」
「ゆーこおなかしゅいた〜!」
「しゃとちもーちょっとまってね」
「・・・?ねぇゆーこ、ままは?」
「ぁ、・・・かぁしゃんはいまおでかけちててね、このおにーちゃんとさっきのおねーちゃんがめんどーをみてくれゆって。
かぁしゃんがいなくてしゃびちぃかもちれないけど、ぴかちゅーもみにりゅーもいゆからしゃびちくないよ」
母さんがいないことにサトシが寂しげな顔を見せる。
だがあたしの言葉にサトシは涙をぐっと堪えて我慢した。
あたしはサトシの頭をなでて褒めてあげる。
「えらいねしゃとち」
「ぅん・・・ゆーこがいゆからしゃみちくなぃ・・・」
「しゃとち・・・」
嬉しいことを言ってくれるサトシにジーンと感動。
そこへドアが開き、目をキラキラ輝かせたヒカリが戻ってきた。
この時あたしはイヤな予感をした。
.
❖小さくなっても同じ❖
朝、頭に拳が当たり目を覚ましたあたし。
サトシ・・また寝ぼけてあたしのベッドに入ってきたな・・・。
あたし達は旅の途中とある街にやって来てポケモンセンターに宿泊中。
4人部屋(2段ベッドが2つある)に泊まったものの、たまにサトシが寝ぼけてあたしのベッドに入り込むことがある。
この癖治らないかなーと思いながら頭に乗ってる拳をどかそうとサトシの手を掴む。
・・・なんか、柔らかい?
眠たい目を無理やり開けて見る。
・・・手、小さく見えるのは気のせい?
思わずサトシの方に顔を向ける。
隣には予想通りサトシが気持ちよさそうに眠っている。
ただ・・なんか幼くない?
いや、まだ10歳だから幼さは残ってるんだけど、何かが違う。
起き上がり、だがその時自分にも違和感を覚え、あたしとサトシを交互に何度も見る。
自分の目を擦り、見間違えてないか何度も確認する。
・・・あたしまだ夢の中にいるのかな?あたしとサトシ、小さくなってない・・?ガチで。
ためしにあたしは自分の頬をつねる。・・・うん。痛い。
「ん~~・・・ゆーこ?」
「ぁ、しゃとち・・ん?」
あれ?今あたし「しゃとち」って言った?おかしいな〜?あたしは「サトシ」って言ったつもりなんだけど・・・
それにサトシ、今あたしのこと「ゆーこ」って。
「ゆーこおはよ〜」
「ぉ、おはよぅ・・・」
サトシは特になんの疑問も抱くことなくあたしに甘えるように抱きついてきた。
サトシのこの甘えようと呼び方をあたしは覚えてる。まだあたしとサトシが小さかった頃と同じだ。
「ゆーこ・・?」
目の前のサトシがこてんっと首を傾げてきた。可愛い。が、今は悶えてる場合じゃないよあたし。
「・・・しゃと、・・・しゃとち、あたちたちっていまいくちゅだっけ?」
舌が回らずうまく話せないことを諦めたあたしはサトシに年齢を訊いたみた。
そしたら
「なにいってんだよゆーこ、いまおれたちしゃんしゃいだろ」
サトシは指を4本立てて3歳って答えてくれた。どっちなの?
というか、サトシだけ本当に幼児化してる・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ええええーーーー!!!?
理解するのに数十秒かかり、心の中で絶叫した。
*****
「ほ、本当にサトシとユウなのか?」
「しょーだよたけち」
「で、サトシだけが本当に3歳になっちゃったの!?」
「しょーだよひかり」
あの後、起きたタケシとヒカリに事情を説明。
初め2人共信じられないといった感じだったが(あたしでもそうなる)今までの旅の出来事や手持ちポケモンのゲットのいきさつなどを話したらなんとか信じてくれた。
舌がうまく回らないから喋り疲れた・・・。
「リュウ・・・」
「ピカピ・・・」
「だいじょーぶだよみにりゅー。ちんぱいちてくれてありがとー」
「あ!ぴかちゅーだ!かわいーなー!」
「ピ、ピカッ!」
あたしとサトシのそばでミニリュウとピカチュウが心配な顔をしてくれる。
あたしはそんなミニリュウの頭を撫でた。
だがサトシはピカチュウをぎゅうっと抱きしめた。
嫌がってるのか痛がってるのかピカチュウが頬の電気袋をバチバチし始め、マズイと直感したあたしはサトシの腕に手を乗せる。
「しゃとち、ぴかちゅーをちめちゅけしゅぎ。ぴかちゅーがいたがってゆよ。しゃとちもいたいのはやだよね?」
「・・ぅん」
「じゃぁもーちょっとぴかちゅーをやしゃちくだきちめようね。ちからをぬいて」
「うん。ぴかちゅーごめんね」
「ピカピカ」
優しく諭すように言えばサトシは素直に力を緩め、ピカチュウも電撃準備を収めてくれた。
ホッと安堵するあたしにタケシもヒカリも「おぉー」と称賛の声を上げた。
「ユウ上手いなー」
「まぁ、しゃとちのあちゅかいはなれてゆからね」
「ところで思い当たる節はないのか?昨日2人だけ何か変なものを食べたとか?」
「しょれがじぇんじぇん」
「舌っ足らずのユウ可愛い〜♡」
「やめてひかり」
「まぁ仮に食べたとしても2人の差が違いすぎるか」
「しょーだね。でもよかったよ。あたちもなかみがしゃんしゃいになっていたらたけちたちをゆーかいはんだとかんちがいちておおごえでたしゅけをよんでしゃわいでたよ」
「アハハ・・それは流石に、ないんじゃないか・・?ι」
うーんどうでしょう?あたしの場合この世界に生まれた時から前世の記憶持ちだからねー。母さんがいればタケシとヒカリは母さんと親しい仲だと思うが、逆に母さんがいなかったら2人を怪しんでいたね。
「ゆーこおなかしゅいたー」
「しょぅいえばあしゃごはんまだだったね」
「だがその格好で食堂に行くのはマズイな」
「まずは服をどうにかしないとだね」
2人の言う通りあたしとサトシはまだ寝間着やTシャツ姿のまま、それも元の体のサイズのままだから大きい。
だが小さい子の服なんて当然誰も持ってない。お店もまだ朝早いから開いてない。
「あたし、ジョーイさんに小さい子用の服がないか聞いてみる!」
「あっひかり!いっちゃった・・・」
「ゆーこおなかしゅいた〜!」
「しゃとちもーちょっとまってね」
「・・・?ねぇゆーこ、ままは?」
「ぁ、・・・かぁしゃんはいまおでかけちててね、このおにーちゃんとさっきのおねーちゃんがめんどーをみてくれゆって。
かぁしゃんがいなくてしゃびちぃかもちれないけど、ぴかちゅーもみにりゅーもいゆからしゃびちくないよ」
母さんがいないことにサトシが寂しげな顔を見せる。
だがあたしの言葉にサトシは涙をぐっと堪えて我慢した。
あたしはサトシの頭をなでて褒めてあげる。
「えらいねしゃとち」
「ぅん・・・ゆーこがいゆからしゃみちくなぃ・・・」
「しゃとち・・・」
嬉しいことを言ってくれるサトシにジーンと感動。
そこへドアが開き、目をキラキラ輝かせたヒカリが戻ってきた。
この時あたしはイヤな予感をした。
.