シンオウ地方での旅立ち
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母さんからの荷物を受け取るためあたし達はナナカマド博士の研究所に戻ることに。
途中タケシがジュンサーさん相手にいつもの発症(ナンパ)が起こり、ヒカリとポッチャマがキョトンとしていた。
恋愛は自由だけど、ジュンサーさんのお仕事の邪魔をしてはいけないのであたしはタケシの襟を掴んで連れ出し、その場を後にした。
研究所には箱が2つあり、開けると新しい服やリュックなど、旅の一式が入っていた。
「うわー!カッコイイ!」
「服やリュック、靴も入ってるぞ」
「母さん・・!」
用意してくれる服は手作りだと知ってるので嬉しくなり、届いた新しい服を抱き締める。
「サトシ!早速着替えて母さんに見せよ!」
「ああ!」
あたしとサトシはナナカマド博士から部屋を借りて新しい服に着替え、お互いに見せあいっこする。
「サトシ似合ってる!」
「ユウも似合ってるよ!早くママに見せようぜ!」
「うんっ」
あたしもサトシもテンションが上がりお互いに褒め合い、ナナカマド博士からテレビ電話を借りて母さんに連絡する。
≪うん。バッチリ似合ってるわよサトシ、ユウコ≫
「ありがとうママ」
「ありがとう母さん。大変だったでしょ?2人分の服を作るの」
≪子供がそんな事を気にしなくていいの。ホントは直接渡したかったけど、あんなに早く行っちゃうんだもの≫
「ごめんねママ。けど俺、今度こそ優勝してみせるっ。リーグ戦楽しみにしててよ」
≪それはもちろんだけど、私はアナタ達がお互いに助け合って、無事に帰ってきてくれるだけで充分よ≫
「母さん・・・」
「大丈夫だよママ。ユウは俺が守るから!」
「サトシ・・・それはあたしのセリフでもあるんだけど」
「え〜?」
≪フフ。あっ、そう言えばオーキド博士にはピカチュウとミニリュウの事は報告したの?≫
「「あっ」」
「・・・すっかり忘れてたね・・・」
「うん。じゃあママ、服ありがとう」
「今日は早く休んでね。母さんありがとう」
≪2人共、気を付けてね≫
「「うん」」
母さんに服の感謝とちょっとした小話をした後オーキド博士に連絡をする。
オーキド博士にヒカリのことを紹介しようとヒカリも呼ぶ。
≪おおそうか。ピカチュウとミニリュウは無事に見つかったか≫
「博士、ピカチュウとミニリュウを助けてくれたのはこのヒカリなんです」
「初めまして、ヒカリです」
≪おぉ、キミか。サトシのピカチュウとユウコのミニリュウをありがとな≫
「いえ。あの、もしかして・・ポケモン川柳の人ですか!?」
「え?」
≪おぉーいかにも≫
「すっごーい!サトシとユウコって川柳の人とも知り合いなんだ!」
「いや、川柳の人じゃなくて、」
「オーキド博士はポケモンの博士なのよ」
「でもテレビでいつも川柳のことやってるよ」
「いや、そうだけど・・・」
「ホッホッホッ。相変わらずだなオーキドよ」
≪お~ナナカマド博士!サトシ、ユウコ、少しナナカマド博士と話しをさせてくれ≫
ヒカリがオーキド博士のことを誤解しているとナナカマド博士がやって来てオーキド博士と話をすることに。
あたし達はその場から離れる。
「ねぇ、3人はこれからどうするの?」
「俺はシンオウリーグに出場するためジムを巡るんだ」
「ここから一番近いのはクロガネシティだな」
「コトブキシティを通っていけばいいね」
「だったら一緒に旅しようよ!」
タケシがマップの確認をして、その横から覗き見るあたし。
するとヒカリが提案を持ちかけてきた。
「わたし、トップコーディネーターになりたいの。だからまずコトブキで開かれるコンテストに出るつもりよ」
「ヒカリ、ポケモンコーディネーターなの?」
「うん。わたしのママがね、トップコーディネーターなの。わたしもママみたいな立派なトップコーディネーターになるのが夢なの!」
「へぇ、ヒカリのお母さんトップコーディネーターなんだ。いいんじゃない、親にあこがれて夢を追うの素敵だと思う」
「ありがとう!」
「決まりっ!旅は大勢いた方が楽しいもんな。な?タケシ」
「あぁ」
「あたしも異議なし」
ヒカリの提案を快く受け入れたあたし達は、ポケモン達をモンスターボールに戻して(ピカチュウとミニリュウ以外)いよいよ旅立ちを迎える。
「それじゃあ俺達そろそろ行きます。いろいろありがとうございました」
「うむ」
トレーナーを迎えた当初は生意気盛りだったサトシだが、今はちゃんと目上の人に対してこんなにも礼儀正しくなって・・・・・思わず感慨深くなってしまう。
「ちょ、ユウどうしたんだよ?」
「いや・・・サトシ成長したなーと嬉しくなって」
「わかるぞユウ。寂しく思う部分もあるが、弟の成長は喜ばしいものだよな」
「なんでだよ!?俺がお兄ちゃんだってば!」
「えー!?サトシがお兄ちゃんなの!?てっきり弟だと」
「いや、実はどっちが先に産まれたのかわからないの。でもサトシが「自分がお兄ちゃん!」って言い張って、それでサトシが兄であたしが妹ってことになってる」
「なーんだ」
「ユウ〜」
「はいはい。ごめんごめん」
拗ねるサトシに頭をなでであげる。
その光景は姉が弟を宥めてる光景で、周囲から「(やっぱり逆にすべきでは?)」と思われていたらしいがあたしとサトシは気付いてない。
そして研究所を出て、ようやく旅が始まる・・・・・・とはいかなかった。
研究所を出てすぐ、さっきの男の子がそこにいた。
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