シンオウ地方での旅立ち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「だいたいどうせ壊れるんだからそんなムダに大きいダッサい物造ってんじゃないわよ!!」
「ダサいを2回も言うな!!それにムダではないぞ!これはな、どんな攻撃にも耐える事が出来る超優れものなんだぞ!!」
「そのムダな労力と情熱をもっと別のことや人のために使ったらどうなの!?いつもいつもいつもいつも失敗して大破してるんだからお金のムダ遣いするな!!」
「相変わらずうっさいジャリガールね!」
「オミャーもくらうのニャ!」
ストーカー集団が操縦する機体のアームが伸びて今度はあたしに攻撃してきた。あたしはミニリュウを抱えたまま避けていく。
「ユウ!ぅわっ!」
「サトシ危険だ!」
「でも、ユウとピカチュウが!」
「ピカピ!」
攻撃は再びサトシに及び、サトシも避けていくがピカチュウに近付くことが出来ない。
すると機体の一部が開き、ストーカー3人組が姿を見せた。
「お前達は運が良い」
「新たな名乗りのお披露目に立ち会えるんだからな」
「新たな名乗り?」
「どーせくだらない名乗りでしょ。名乗るだけムダよ」
「シャラップジャリガール!黙ってお聞き!
何だかんだの声を聞き」
「光の速さでやって来た」
「風よ!」
「大地よ!」
「大空よ!」
「世界に届けよデンジャラス」
「宇宙に伝えよクライシス」
「天使か悪魔かその名を呼べば」
「誰もが震える魅惑の響き」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「ニャースでニャース!」
「時代の主役はあたし達!」
「我ら無敵の「「ロケット団!」」」
「ソォーナンス!」
「マネネ、マネネ!」
「なっが!!何前の名乗りよりムダに長くしてるのよ一応聞いてあげたけどまだ終わらないのかとウンザリしたよアンタらなんて「厶」「コ」「ニャ」で最後はマネネの鳴き声だけで充分よいやむしろマネネの鳴き声だけでいいよホンットムダづくし!!」
ストーカー集団のムダに長い名乗りに一息でクレームをつけた。
「コラジャリガール!!それじゃあ名乗りの意味がないでしょうが!!何よ「厶」「コ」「ニャ」て!?」
「それになんだマネネの鳴き声だけで充分って!?それもはや名乗りじゃないだろーが!!」
「いらないってことなのよアンタらの名乗りなんて!」
「ニャンだとー!?」
ストーカー集団と口ゲンカをしてる間にサトシがピカチュウを取り戻そうと走る。
ストーカー集団のアーム攻撃を躱して機体のアームに飛び移り、よじ登ってピカチュウの所へ向かう。
ストーカー集団が他のアームを操縦してサトシの妨害をしてくる。
サトシの援護をしようとポケモン達に指示を出そうとするが、その必要はなくなった。
何故ならアームが機体に突っ込み穴が空いたから。
穴が空いた所から全体に火花がバチバチと出てきた。
「サトシ急げ!爆発するぞ!」
「サトシー!」
タケシと共にサトシを急がせるが、ピカチュウを締め付けてるアームが固くなかなか解くことが出来ない。
そうこうしてるうちに爆発が起きようとする。
「みんな伏せろー!」
タケシの指示でみんな頭を抱えて伏せる。
瞬間ストーカー集団のダッサい機体は爆発した。
ストーカー集団は彼方に吹っ飛び、やっぱりムダになったかと思ったがそんな呆れはすぐに霧散。
サトシとピカチュウの姿が見えず、ガラクタとなった機体の下敷きになってるのではないかと心配になったあたしはガレキを持ち上げてどかして探す。
「サトシー!ピカチュウー!どこー!?」
声をかけながら探していると、ガレキが動いてるのに気付く。
そこからサトシとピカチュウが姿を見せ、やっと再会出来たことにサトシとピカチュウが抱き締めあった。
「ピカチュウ!やっと会えたなー!」
「ピカピー!」
「良かったーピカチュウー!」
「リュウ!」
「ピカァ!」
「エイパッ!」
「ムクー!」
「ピカチュウ紹介するよ。コイツはムックル。シンオウで最初にゲットしたポケモンだ。探すのを手伝ってくれたんだぜ」
「ムクゥ」
「ピカピカァ」
ピカチュウの無事と再会を喜び、ピカチュウとムックルが挨拶を交わしたところでミニリュウとピカチュウを助けてくれた女の子が声をかけてきた。
「良かったわねピカチュウ。ミニリュウも」
「ピカチュウとユウのミニリュウを助けてくれてありがとう。俺サトシ。マサラタウンから来たんだ、よろしく」
「あたしは双子のユウコ。ありがとね」
「俺はタケシです」
「よろしく。わたしはヒカリ、この子はパートナーのポッチャマよ」
「ポチャァ」
女の子―ヒカリ―と彼女のポケモン―ポッチャマ―にお礼と自己紹介を終え、タケシはポケモン達の怪我の手当てを、あたしはサトシの怪我のチェックに取り掛かる。
その後ナナカマド博士にピカチュウとミニリュウが見つかったことを報告する。
≪良かった。実に良かった≫
「「「はい」」」
≪それからサトシとユウコにお母さんから荷物が届いておるぞ≫
「「ママ/母さんから?」」
.