シンオウ地方での旅立ち
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ムックルの後を追って走っていると、向こう側に強烈な電撃が空に放たれているのが見えた。
もしかしてピカチュウの電撃かと慌ててその電撃の元へ走る。
するとサトシのムックルにモンスターボールが当たった。
普通ならモンスターボールに一度入ってしまうが、すでにサトシのものになってるためモンスターボールに入ることなく、そのモンスターボールは下に落ちた。
モンスターボールを投げたのは紫髪の鋭い眼光の男の子。多分サトシと同じくらいの年かな?
その男の子の隣にはエレキッドがいた。
サトシはムックルを呼び、ムックルはサトシの肩に留まった。
「お前のムックルか。邪魔をするな」
「あっごめん、ゲットしてたのか」
「今の電撃はエレキッドのだったのか」
「みたいだね。ねぇ聞きたいんだけど、この辺りでミニリュウとピカチュウを連れた女の子を見なかった?」
「いや」
「そう、ありがとう。サトシ他探そう」
「あぁ」
「待て。お前そのムックルでいいのか?」
「・・?」
ポケモン違いと目撃情報無しであたし達は他を探そうとすると男の子に止められた。
すると男の子はサトシのムックルに疑問をぶつけてきた。
「どういう意味?」
「さっき見てたんだ。どうせゲットするなら1番強いやつをゲットするべきだ」
「1番強いかなんてわかるのかよ?」
「わかるさ。ほら」
自分のムックルを否定されたと思ったサトシが反論すると、男の子は3個のモンスターボールを上に投げた。
ボールから3体のムックルが現れた。
ムックルを3体ゲットしたことに驚くサトシとタケシに対しあたしはそんなにゲットしてどうするの?と思った。
だが何故3体もゲットしたのかすぐにわかることになる。
「ゲットしたポケモンはポケモン図鑑でスキャンすればどんな技を覚えてるかわかるだろ。お前はやらないのか?」
「サトシはそんな細かいことはやらないし、どんな技を覚えているかなんて気にしないのよっ」
「そうだ!」
「まぁ、たしかにそうだが・・・。
(それもどうかと思うぞ・・・ι)」
思わずあたしが反論すればサトシがすかさず肯定。タケシが微妙な顔をしているがあたしもサトシも気付かない。
男の子はムックル達をモンスターボールに戻し、うち2体を逃した。
「逃がすのか?せっかく仲間にしたのに」
「覚えてるのが‘たいあたり’と‘すなかけ’じゃ即戦力にはならない。使えないな」
「育て方次第で、どんなポケモンも強くなれる!」
「フッ」
「何がおかしい!?」
ムックルを3体もゲットしたのは能力を見るためだと理解。
しかし男の子の考え方が気に入らないサトシが自分の考えをぶつける。
だがそのことに男の子が嘲笑。サトシがさらにムキになる。
「試してみるか?ポケモンバトルで」
「ああ!受けて立t「ちょっと待ったー!」
男の子からのバトルの申し出にサトシが了承しようとするのですかさず止めた。
この子は・・・さっきエイパムがムックルと揉めてた時は「ケンカなんてしてる場合じゃないだろ」って言ってくせに・・・。
「何だよユウ「サートーシー。あたし達は今ミニリュウとピカチュウを探してるってこと忘れてない?こんな所でそんなことをしてる場合じゃないってことわかるよね?ん?」
「そ、そうでした・・ι」
サトシの両肩をガシッと掴み、凄みを利かせて思いとどまらせる。
サトシやタケシが冷や汗をかいているが気にしない。それどころじゃないんだから。
振り向きざま、男の子の勝負をサトシの代わりに断る。
「悪いけど、あたし達は今あたしのミニリュウとサトシのピカチュウを探してるの。ポケモンバトルはまた今度にしてくれる?」
「フン。女に説得されるなんてぬるいやつ。行くぞエレキッド」
サトシを見下す発言に一瞬ムカッとしてしまうが、ミニリュウとピカチュウが最優先なため黙った。
ストーカー集団が現れなければ・・・そんなことを考えていると向こう側に凄まじい電撃の柱が見えた。
「このビリビリくる感じは!」
「‘ボルテッカー’だ!」
「ということはあっちだね!」
あたし達はすぐにそこに向かう。
男の子が‘ボルテッカー’に反応していたがあたし達は気付いてない。
林の中を抜けると見覚えのある「R」のロゴが入ったダサい機体が目に入ってきた。
そこにピカチュウが囚われ、さらに女の子とおそらく彼女のポケモン、そしてあたしのミニリュウに危害を加えようとしていた。
「エイパム‘スピードスター’!ムックル‘かぜおこし’!」
「エイパッ!」
「ムクー!」
サトシが技の指示を出し、機体が後退する。
「ピカチュウー!」
「ピカピ!」
「リュウ!」
「ミニリュウ!良かった無事で!」
ミニリュウはあたしの姿を見るとすぐにこちらに駆け寄ってくれた。
あたしも駆け寄ってしゃがみ、ミニリュウを抱き上げて再会を喜んだ。
だが、後ろでサトシが攻撃されて吹き飛ばされた。
「ぅわっ!」
「サトシ!」
思わず悲鳴に近い声を上げたあたし。
途端、堪忍袋の緒が切れた。
「このストーカー集団がーーー!!!サトシに何するのよピカチュウを返しなさいそのダッサい機体爆発してはるか彼方に飛んでけ二度とあたし達の前に姿を見せるなーー!!!💢」
怒りを込めて叫ぶあたし。女の子と彼女のポケモンが驚いているがそれどころではない。
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