シンオウ地方での旅立ち
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必死に探すが、ミニリュウとピカチュウを見失ってしまった。
「ピカチュウとミニリュウ、大丈夫かな・・・」
「今は無事であることを祈るしかないよ」
「うん」
心配するサトシに気休め程度の言葉をかけることしかできないあたし。
内心あたしも心配だけど、無事であることを祈ることしか今のあたし達にはできない。
同時に
暗い顔をするサトシに手を引いて土手に座り込み、ひとまず休憩する。
するとジュンサーさんが通りかかり、事情を説明した。
ジュンサーさんは「後は私達に任せて」と言い、あたし達はナナカマド博士のいる研究所で待機することに。
そこでサトシはエイパムのモンスターボールを受け取る。
そしてここで最も嬉しい情報をナナカマド博士から聞くことになる。
「キミ達のピカチュウとミニリュウなら心配いらないぞ」
「「え?」」
「今朝出発した新人トレーナーの女の子がロケット団とか言う悪漢に追われてるピカチュウとミニリュウを保護したそうだ」
「本当ですか!?」
「今どこにいるんですか!?」
ナナカマド博士にお願いして、その新人トレーナーが先程連絡してきたポケモンセンターに連絡をしてくれた。
しかしその子は10分程前にポケモンセンターを出て行ってしまったみたい。
するとサトシはあたしの手を引いてエイパムと共に研究所を慌てて出る。
「追いかけます!ポケモンセンターって近いんですよね?だったらこの近くにいるはずですから!行こうユウ、エイパム!」
「ウホッ」
「あっ!その新人トレーナーから連絡が来ましたら伝えてください!」
あたし達はその新人トレーナーを探しに、研究所からポケモンセンターへの道のりを走る。
しばらく走っているとクラクションの鳴る音が耳に入ってきた。
振り向くとデコトラがやって来て、何故か近くに止まった。
すると助手席のドアが開き、そこから見知った顔が現れた。
「サトシ!ユウ!」
「「タケシ!」」
姿を見せたのはカントー地方から一緒に旅をしてきたタケシだった。
タケシは元ニビジムのジムリーダーで、今は世界一のブリーダーを目指してるポケモンブリーダー。
幼い弟妹の面倒を見ていたために家事全般が得意で、特に料理は絶品。
「お前達も来てたのか」
「タケシこそどうしたんだよ?」
「タケシ君やっぱりお友達だったのね」
「えぇ。ずっと旅をしてきたサトシとユウコです」
「よろしくサトシ君ユウコちゃん!あたしはトラミ!見てのとおり花のトラックドライバーよ」
「よろしく」
「こんにちは」
運転手の女性―トラミさん―に挨拶をするとタケシは説明をしてきた。
どうやらタケシはブリーダーの修行の続きをしたくて旅に出たらしく、ヒッチハイクでニビシティからずっとこのトラミさんといるらしい。(タケシ曰く愛のドライブ中らしい)
タケシはそろそろトラミさんと行こうとあたし達にお別れを告げようとする。
が、その愛のドライブは呆気なく終わりを迎えた。
それはトラミさんの携帯にかかってきた1本の電話で。
「はいはーい。あっ、ダーリン♡」
「Σダーリン!!??」
どうやら電話の相手はトラミさんの彼氏のようだ。
タケシの驚きようから見て知らなかったみたいだけど・・・・・気になっていたのなら何故恋人の存在の確認をしなかったのかあたしは不思議だった。
そしてトラミさんはあっさりタケシを降ろし、行ってしまった。
呆然とするタケシ。だが吹っ切れるように大声を上げた。泣きながらだけど。
「行くぞサトシ!ユウ!俺はポケモンブリーダーを極める!!ここからは男2人と女1人旅だ!! (泣)」
「おう!またよろしくな!」
「まぁ、そのうちいい出会いがあるよ」
「・・?ピカチュウとミニリュウはどうしたんだ?」
「それが・・・」
「ストーカー集団のせいではぐれた」
「ストー・・・ロケット団か!」
あたし達は歩きながらタケシにこれまでのことを話した。
「まったく、許せんなロケット団」
「ポケモンセンターに着いたらジョーイさんにそのトレーナーがどっちに行ったか聞かなきゃ」
「ジョーイさんには俺が聞く」
「話が進まないし時間のムダになるから却下。あたしが聞く」
やたらキメ顔でタケシが立候補してきたが即却下した。
すると木を伝って移動をしていたエイパムが野生のポケモンとぶつかりケンカを始めた。
「コラエイパムやめろ!ケンカなんてしてる場合じゃないだろ!」
「あのポケモンは・・・」
サトシはマサラタウンから出発する前にオーキド博士からもらった新しいポケモン図鑑でケンカしているポケモンを調べる。
そのポケモンはムックルと言い、ひこうタイプと教えてくれた。
「ひこうタイプか。よしっ」
「ゲットするのか?」
「あぁ。ゲットして空からピカチュウとミニリュウを探すんだ。エイパム手伝ってくれ」
「ウホ!」
サトシはエイパムに技の指示を出すがムックルも一筋縄ではいかなかった。
だがエイパムの‘きあいパンチ’がクリーンヒット。サトシはモンスターボールを投げて当てると、ムックルはモンスターボールに入った。
初めは小さく揺れていたが収まり、ゲットしたことを示した。
「ムックルゲットだぜ!」
「やったねサトシ!」
「あぁ!・・ぁ」
「どうしたの?」
「いつもならピカチュウも一緒に喜んでたんだが・・・」
「一刻も早くピカチュウを見つけるためにムックルをゲットしたんだろ?」
「あぁ。出てこいムックル!」
「ムクー!」
さっそくゲットしたムックルをボールから出し、あたし達は再びミニリュウとピカチュウを探し始めた。
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