旅にハプニングは付き物
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「・・・・・サトシー。ピカチュウが可哀想に見えてきたんだけど」
「だってぇ・・・」
仕方無いとは言え、いつまでもこの調子で行くわけにもいかない。
サトシもそれは分かってて、ピカチュウに自分の気持ちを伝えるが通じない。
困ったなぁ・・・。
きっかけがあればなぁ・・・何かハプニングがあれば仲良くなるかも。
・・・そんな事を思ったのが間違いだったかもしれない。
この後サトシが投げた石がオニスズメに当たり、狙いをピカチュウに定めて襲い掛かってきて、しかしピカチュウが反撃してそしたらオニスズメが仲間を呼び襲い掛かってきた。
当然あたし達は逃げた。
と言うか現在進行形で今も逃げてる。
オニスズメはピカチュウを中心に攻撃して、ピカチュウがボロボロに。
サトシはピカチュウを抱き上げ、オニスズメから逃げる。
数が多すぎる。
「サトシ!二手に分かれよ!そうすればオニスズメの数も半分に分かれるはず!
待ち合わせは近くのポケモンセンターで!」
「わ、わかった!」
「ミニリュウ!出てきて!」
「リュウ!」
ミニリュウをモンスターボールから出し、抱き上げてサトシと一旦別れる。
すると予想通りオニスズメも半分に分かれた。
えっと、ミニリュウの技は・・・これだ!
「ミニリュウ“でんじは”!」
「リュウー!」
ミニリュウの“でんじは”が決まり、オニスズメ達は痺れて地面に倒れる。
ちょっとした罪悪感はあるけどすぐにサトシとピカチュウの身が心配で走る。
途中雲行きが怪しくなり、雨が降ってきた。
そう言えばサトシ・・・ポケモンセンターの場所知ってるのかな・・・・・。
そんな心配してたらオニスズメ達に追われながら篭にピカチュウを入れ自転車を漕いでるサトシを見つけた。
誰から自転車を借りたのかと言う疑問よりもまだ追われている事に急いでサトシ達の元へ走る。
後少しで近付いた時には、倒れてるピカチュウをサトシが両腕を広げて庇っていた。
「さぁ来い、オニスズメ!」
「「「ギィャァアア!!」」」
「サトシーーー!!」
オニスズメ達が一斉にサトシに襲い掛かる。
走るが間に合わない。
すると見えた。ピカチュウが駆け出し、サトシの背中を登ってジャンプして、強烈な電撃を放った。
あまりの衝撃と眩しさに腕を前に出して防御する。
目を開けたらいつの間にか空は晴れ、オニスズメ達の姿が見えない。
見えるのは黒焦げの自転車と倒れてるサトシとピカチュウ。
「サトシ!サトシしっかりして!!」
急いで駆け寄り、声をかけると、2人共ゆっくり目を開けた。
「ユウ・・・」
「大丈夫?」
「ぅん・・・・・っ、ピカチュウは?」
「ピカチュウも無事よ。今のところは。
立てる?急いでポケモンセンターへ・・・」
サトシがふと空を見上げる。
つられるようにあたしも空を見上げる。
すると大きな鳥のようなポケモンが飛んで、虹の方へ行ってしまった。
何のポケモンだと思ったら、ポケモン図鑑がデータ無しと答えた。
まだまだ知らないポケモンがいるんだ・・・。
これがきっかけなのか、ピカチュウがサトシになついたように見えた。
前途多難な旅になるのは分かってたが、サトシと一緒なら何とかなると、そう思った初日であった。
END