旅にハプニングは付き物
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「ぉ、おはようございます」
「ハハハ。相変わらずだな君達は。付いてきなさい」
「あの、博士。あの子は・・・」
「あやつなら庭の方で待っておるぞ」
「ありがとうございます。サトシ、あたし迎えに行ってくる」
「わかった」
サトシと別れ庭の方に回れば、池の方にミニリュウがいた。
この子があたしのパートナー。
ある事件をきっかけに知り合い、時間はかかったが仲良くなった。
「ミニリュウ、おはよう」
「リュウ!」
声をかけたら嬉しそうにあたしに近付いてきた。
やっぱなつかれると嬉しいな。
「ミニリュウ、あたしと一緒に旅にきてくれる?」
「リュウ!」
手を差し出せば、ミニリュウはあたしの手に乗り腕を登って肩に乗った。
「よろしく、ミニリュウ!」
「リュウ!」
ミニリュウを肩に乗せたまま研究所に入ると、
バリバリバリ
「ぅあばばばばばば!!!」
「「Σ!?」」
突然の電撃音にサトシの悲鳴。
慌てて駆け付けると、所々焦げたサトシとサトシの腕の中にいる黄色いポケモンが目に入った。
「・・・何があったの?」
「実はな・・・」
博士の話によると、新人トレーナーに渡すポケモン達はシゲルを含めた新人トレーナー達に取られてしまったらしい。
そこで残ってる黄色いポケモン―ピカチュウをサトシに見せた。
サトシはピカチュウを気に入ったが、このピカチュウ人になつこうとせず、サトシに電撃を浴びせたらしい。
てか、新人トレーナーの数が多い事知っていたならポケモンの数ちゃんと補充しておけば良かったんじゃないの?
オーキド博士からポケモン図鑑とモンスターボールが配われ、サトシが受け取ろうとしたらまたピカチュウが電撃を発し、今度は博士をも巻き添えに痺れさせた。
あたしとミニリュウは巻き添えを食らわないように下がった。
痺れて倒れるサトシと博士を見て、ちゃんとやっていけるか心配になった。
「大丈夫?」
「な、なんとか・・・」
「ユウコ君、キミにも図鑑とモンスターボールを・・・」
「自分で取りますので安静にしてください」
机に置かれてる図鑑とモンスターボールを取り、1つボタンを押す。
小さかったそれは掌サイズに大きくなった。
「ミニリュウ、これからよろしく」
「リュウ!」
ボールをミニリュウに当て、するとミニリュウはボールの中に入った。
初めは小さく揺れていたがすぐに収まった。
思わず小さく笑みをこぼし、じっとボールを見つめる。
すぐに表情を戻し、サトシに駆け寄る。
「サトシ」
「ユウ・・・」
「そのうちピカチュウとも仲良くなれるよ」
「うん・・・」
自信無さげな顔をしてたサトシだがすぐに気合いの入った顔となった。
外が騒がしく、窓から見れば町内の皆さんと母さんがいた。
「サトシ行こ。母さんがサトシの服持ってきてくれたから」
「あっ、そういえば・・・」
「さすがにパジャマ姿のまま旅に出るわけにもいかないでしょ」
「わかってるよ」
あんな目に遭ってもサトシはピカチュウを抱えたまま研究所の外へ出た。
まぁ徐々に信頼関係を作っていくしかないか。あたしとミニニュウの時もそうだったし、何とかなる・・・よね?
旅に出るまでまたちょっとしたハプニングにあったが、ようやくあたしとサトシは旅に出た。
サトシが嫌がるピカチュウを洗濯紐で引っ張りながら。
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