別世界でも歌は素晴らしい
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あたしはユウコ。ポケモンという不思議な生き物がいる世界にトリップ転生した人間です。
この世界の双子のサトシと共にシンオウ地方にやって来て、旅仲間のタケシと合流・ポケモンコーディネーターのヒカリと一緒に旅をしてる。
あたし達は今とある街にやって来た。
この街では明日から2日間お祭りが始まり、1日目はポケモンコンテストを、2日目にはポケモンバトルが開催されるのだ。
あたし達はソレが目的でやって来た。
とは言っても、ポケモンコンテストにはヒカリが、ポケモンバトルにはサトシが参加するんだけどね。
と言うのもただのポケモンコンテストとポケモンバトルではない。
この大会で優勝した人には素敵な権利、ポケモンコンテストではトップコーディネーターと、ポケモンバトルではチャンピオンとバトルが出来るのだ。
だからサトシもヒカリもすごいやる気。
「見て!ポケモンコンテストで優勝すればメリッサさんとコンテストバトルができるんだって!」
「あっホントだ!」
「絶対優勝してメリッサさんとコンテストバトルするわよ!」
「ポッチャマ!」
配われたパンフレットにはお祭りの詳細が書かれていて、メリッサさんの写真がそこに載っていた。
さらにその隣にはシンオウチャンピオンのシロナさんの写真も載っている。
「絶対に優勝してシロナさんとバトルだ!なっピカチュウ」
「ピカッチュ!」
「2人共やる気まんまんだね」
「リュウ」
「そうだな」
「やぁ。ヒカリ達も来たんだね」
「ノゾミ!」
2人のやる気にあたしは思わずワクワクしてきた。
あたしは参加しないけど、観戦は観戦でおもしろくて楽しみなんだよねぇ。
そこへヒカリのライバルにして親友のノゾミが声をかけてきた。
ヒカリは笑顔でノゾミに応える。
「ノゾミも出るのね」
「もちろん。優勝してメリッサさんにこの前のリベンジをするのさ」
「負けないわよー!」
「これは明日が楽しみだね」
「ああ!俺も燃えてきたぜ!」
「ピカッ!」
「よっ!サトシ」
「ジュン!」
今度はサトシのライバルのジュンがこちらに声をかけてやって来た。
「シロナさんとバトルできるなんてすげーよな!?ぜってー勝ってみせる!」
「何ぃ!?シロナさんとバトルするのは俺だ!」
「俺だ!」
「俺!!」
「ストップ!まったく、シロナさんとバトルするにはこの大会で優勝しなきゃできないでしょ?そこのところわかってる?」
「わかってるよ。だから優勝してみせる!」
「そんな大口叩いていいのか?」
ヒートアップするサトシとジュンの間に割って入って止める。
優勝宣言するサトシに聞き覚えのある声が入ってきた。
振り向けば同じくライバルのシンジがこちらにやって来た。
「シンジ。お前も来たんだな」
「当然だ。この機会を逃すわけがない」
「いいじゃんいいじゃん!この大会で俺が世界最強だってこと証明するぜ!!」
「負けないぜ!」
「勝手に言ってろ」
「っと、その前に俺はコレにも出るんだ」
ジュンはパンフレットを取り出し、あたし達に見せてきた。
「コレってどれ?」
「ココだよココ!」
「前夜祭?」
「そっ。今日の夕方から前夜祭が行われて、そこでカラオケ大会が開催されるんだ。
まぁカラオケっつっても替え歌ありオリジナルの持ち込みありで、とにかく盛り上がるなら何でもありみたいだぜ」
「ふーん。で、ジュンはこのカラオケ大会にも出るってわけね」
「おうよ!俺が一番に盛り上げて、そんでもってポケモンバトルでも優勝してやるぜ!」
ジュンと話しているとサトシやヒカリも興味を持ってきた。
「へぇーカラオケかー!」
「おもしろそー!ユウも一緒に出ようよ」
「え?うーん・・・そうだねぇ・・・」
「いいじゃん、ユウも出ようぜ!久しぶりにユウの歌聴きたい」
「いや、そんなたいした歌声じゃないから」
「何言ってるんだ。ジョウト地方であんなに盛り上げたじゃないか」
「タケシ!」
「何なに?聞かせて!」
「以前ジョウト地方を旅していた道中カラオケ大会があって、俺達個人で出たんだ。そしたらユウの歌が一番盛り上がったんだ」
「へぇー。どんな歌を歌ったんだい?」
「えっと、」
「たしか替え歌って司会の人が言ってたよな?」
「ぅ、うん」
「へぇーすげーな。替え歌って普通なかなか思いつかないだろ?それを盛り上がらせるなんて」
タケシがジョウト地方であたしがたまたま参加したカラオケ大会のことを話しだし、ヒカリだけでなくノゾミやジュンまで興味を持ち出した。
それにしても、替え歌、ね・・・この世界からしたらあたしがあの時歌った歌は替え歌になるみたい。
あの歌はあたしが前世の頃に聴いていた歌で、あたしからしたらあの歌がオリジナルになるんだけど・・・。
たしか何かのアニメのオープニング曲だった気がする・・・・・コ●ンやワン●ースは覚えているのにあの歌が何のアニメだったか思い出せない・・・・・モヤモヤする。
「それで?ユウコも出るのか?」
「え?ぁ、ぇっと・・・そうだね、久しぶりに歌おっかな?」
「わーい楽しみー!」
「またあの歌を歌うのか?」
「うーん・・・別のにしようかな」
ジュンの質問に思わず参加することを口にしてしまう。
1つ歌ってみたい歌があるんだけど、この歌も前世の頃に聴いた歌で、だけど歌詞はこの世界のものとはまったく違う。
前世の頃に聞いた歌詞で歌うとこちらの世界の人からしたら替え歌になるけど、でも前世の歌詞が気に入ってるあたしはその歌を歌おうと考えた。
ヒカリがノゾミを、ジュンがシンジも参加するか訊いてみたが2人共断った。シンジにいたっては「興味ない」と言ってあたし達から離れた。
相変わらずそっけない態度のシンジにヒカリが怒り気味だがいつものことなので受け流す。というかシンジが歌うイメージが湧かない・・・。
その後、ジュンに案内されてあたし達はカラオケ大会もとい前夜祭の受付所に赴き受付をした。
そこではポケモンバトルとポケモンコンテストの受付もされていたのでサトシとヒカリはそこで受付をした。
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