別世界でも歌は素晴らしい
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あたしの中から出ていった存在・・・多分ポケモン魔術で失敗したマヤカだ。
マヤカはあたしの中から出ていったけど・・・感じる・・・マヤカの力が、あたしの体の中に微かに残ってる・・・。
今からあたしがやる事でポケモン達が元に戻るかどうかハッキリ言って不安。
マヤカに取り憑かれたせいで体はダルいし、喉も痛いし、立っているのも精一杯。
それにあたしの体に残ってるマヤカの力はおそらく少ない。フルで歌うのは難しいし楽器を操る力も無い。
でも、やらずに後悔するより、当たって砕けろだ!
マイクの前に立ったあたしは集中する為目を閉じ、手で耳を塞ぐ。
あの歌を歌われたんだ。ポケモン達を元に戻すとしたらこの歌しか無いっ。
楽器が操れないからあたしは頭の中で音楽を思い出して流し、足踏みをする。
お願い、力を貸して、ウ●!!(※ツッコミはなしでお願いね☆ by##NAME1##)
「
どーーしてーーーー♪あの日遊んだうーーみのーー♪におーーいはーー♪どーーしてーーーー♪
」マイクを通して、あたしの歌声を街中に流す。
正直言ってあたしは歌はうまくない。けど、今はそんなことを言ってられない。
「ッ!! 愚かな・・・私の真似事をしたところでポケモン達はお前の歌など聞くものか!!」
「ピカピカピカピカーーーー!!」
「リュウ゛ーーー!!!」
「ピカチュウ!!ミニリュウ!!##NAME2##の邪魔をするな!!」
「
でしょーーーぅ♪信じられるぅ?信じられるぅ?あのほ、し明かーりのーー♪海の広さを信じられるー♪信じられるー
」お願い・・戻って・・戻って、お願い・・・!ミニリュウ、みんな、戻って!
わたしはただただ、祈りながら歌った。
*****
##NAME2##に攻撃しようとしてたピカチュウとミニリュウを俺は体をはって止めた。
抵抗していたピカチュウとミニリュウだったけど、だんだんソレは落ち着き、そして、
「・・ピ・・ピカピ・・・」
「リュウ」
「ピカチュウ・・!ミニリュウ・・!もとに戻ったんだな!」
ピカチュウとミニリュウが正気に戻ってくれた。
横からヒカリやジュン達が喜んでる声が聞こえる。
*****
「##NAME2##の声・・・マシュリナを追い出したのか・・・!」
「なんて、優しい歌なんだ・・・」
「プ、プクゥ・・・」
「ゥソッキー・・・」
「Σ! ピンプク!ウソッキー!」
「ガブリアス!よかった・・・元に戻ってくれて・・・!」
辺りを見ればポケモン達は暴れるのをやめ、正気を取り戻し、##NAME2##の歌を聞き入ってる。
「シロナさん!タケシ君!もう少しで準備が整います!」
*****
・・・なんで・・?どうして・・?
音程は合ってるところもあるけどズレてるし、息を吸う音も大きい、ハッキリ言って私より劣ってる。
なのに、なんで・・・
なんで耳があの人間の歌声を離さない・・!?
「
信じられるー♪信じられるー夢の続きでー♪共に生きよぉ♪あかつーきのー!輝くーっ・・・今日にぃぃーーーー♪
」やめろ・・・やめて!!
これじゃあ、ポケモン達が・・・!!
「リュウーー!!」
「ミニリュウ!!よかった・・・ピカチュウも、みんなも、もとに戻って、本当によかった・・・!」
「ありがとう、##NAME2##」
「いや、あたしだけの力じゃ・・」
「なんで・・・なんてことをしてくれたのよぉ!!」
*****
ポケモン達が正気に戻って喜びムードに入っていたのに、マヤカの怒りの声に霧散した。
そしてマヤカに対しての怒りモードが再発した。
そうだそうだ。あたしはアイツに言わなきゃいけないことがいっぱいあるんだ。
「せっかくポケモン達を解放させたのに・・・お前のせいで・・!!」
「は?何言ってるの?アンタがやってたのは解放じゃなくて洗脳でしょうがっ!しかも他人の歌を使って!!それはポケモン達を洗脳してるって自覚があったからでしょ!?自分の歌でポケモン達を洗脳したくないから!!他人の歌で歌っても罪悪感生まれないもんねっ!!それとも何?「自分の歌ではポケモン達を解放できないのでは?」と不安になった?だったら初めっから解放させるとか自由にさせるとか言うなぁあ!!!」
マヤカ・・・あっ、改名してマシュリナになったんだっけ?じゃあマシュリナで。マシュリナの受けた仕打ちや悲しみには同情するけど、それとこれとは別!!
「・・さぃ・・・うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!
人間が・・偉そうに・・・お前なんて」
逆ギレしたマシュリナが何か叫ぼうとすると、街のあちこちで光の柱みたいなのが突然現れた。
「なんだ?」
「Σ!! まさか!」
「サトシーー!##NAME2##ーー!」
「「タケシ!」」
タケシとシロナさんがこちらにやって来た。
あたしとサトシはステージから降り、全員1つのところに集まる。
「##NAME2##!元に戻ったんだな!」
「なんとかね」
「良かった。ギルドさんが、マシュリナを封印する準備が整ったの。だけど、今出てるあの光の柱を邪魔されずに維持し続けなければいけない」
「維持って、どれくらいですか?」
「だいたい5分ぐらいと言っていたわ」
「5分か・・・なかなかに長いね」
あたしの質問にシロナさんが答える。
ノゾミの言うとおり、5分って無いようであるからね。
そう考えてる間にマシュリナが光の柱に攻撃を攻撃を放った。
「こんな、こんなものぉ!!」
「‘ストーンエッジ’!」
「ガブァー!」
が、すぐにシロナさんのガブリアスが攻撃を出して相打ちさせた。
5分なら・・・
「・・・シロナさん、5分間マシュリナの意識があの光の柱から別の方に向いていればいいんですよね?」
「え、えぇ」
「よしっ」
「お前、何する気だ?」
シンジの問いかけに、あたしは思わずニヤリと笑みを作った。
かなり意地の悪い笑みだと自分でも思う。その証拠にシンジだけじゃなくサトシ達も後退りしていたから。
「決まってるでしょ。マシュリナの意識をあたしに向けるの」
歌を歌って、ね。
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