別世界でも歌は素晴らしい
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「人の体で・・何勝手な事やってんだぁ!!?」
意識を取り戻したあたしは、目の前にいる人間なのかポケモンなのかわからない存在の口を手で力いっぱい塞いだ。
意識を失ってる間の記憶が次々と流れ込んできたあたしは沸々と怒りが込み上がってきた。
人の思い出の歌を・・・ポケモン達やサトシ達に酷いことを・・・!!
「絶対に許さない!!!アンタがやってるのはただの自己満足じゃないっ!!その証拠に」
「離せ人間!!」
「わっ!」
「<div style="font-style:italic">Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟∮ーーーー∠!Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟↾↟↾↟↾↟Βφ↾゛ーーーーーーー∠!</div>」
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「<div style="font-style:italic">Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟∮ーーーー∠!Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟↾↟↾↟↾↟Βφ↾゛ーーーーーーー∠!</div>」
「また歌い出した!」
「せっかく##NAME1##が歌を止めてくれてたっていうのに!」
「くっ!」
「やめてーーーー!!!」
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よくわからない存在に突き飛ばされたあたしは、黒い霧みたいなものに体を拘束された。
しかもソイツはまたあの歌を・・!
なんとか拘束を解こうと抗うが、なかなかに強い・・!
だけど、このままにさせてなるものかーー!!
*****
「ぅおおおおーーーー!!!」
俺はマシュリナに向かって突進するように走り出す。
するとステージの外からロケット団のポケモン達が襲ってきた。
だけどロケット団の2人が前に出てきてポケモン達を体をはって止めてくれた。
「ニャース!ソーナンス!ハブネーク!メガヤンマ!こんな歌で操られてんじゃないわよ!!」
「マスキッパー!マネネ!やめるんだ!!」
「何ボサッとしてんのよジャリボーイ!?ジャリガールに取り憑いてるポケモンのなりそこないをなんとかしないよ!!」
「ぁ、ああ!ありがと!」
俺は止めてた足をもう一度動かし、ピカチュウ達の攻撃をかわし、マシュリナ(体は##NAME2##)を正面から抱きしめて頭を押さえて自分の肩で口をふさいだ。
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力いっぱい抵抗して、黒い霧みたいなものから脱したあたしはソイツを正面から抱きしめて頭を押さえて自分の肩で口を塞いだ。
だけどソイツは口を塞がれてるというのにしぶとく歌ってる。
頭に流れる今コイツが見てる光景。サトシもあたしと同じコイツの口を塞いでる。
でもポケモン達が暴れるのをやめない!ヒカリやノゾミ、シンジにジュンにメリッサさんが必死にポケモン達に呼びかけてるのも見える。自分達もケガをしてるのに・・!
どうしよう・・・このままじゃみんなが・・・
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口をふさいでも、##NAME2##の口から歌を歌い続けてる。
このままじゃみんなが・・・どうしたら・・・
*****
あたしはなんとか歌を止めようとコイツの頭を押さえるのをいっそう強くする。
偶然、あたしの頭とコイツの頭が当たった。
「マヤカ、キミの歌を聴かせてくれ」
「はい。スゥ・・・
<div style="font-style:italic">〜〜〜♪〜〜〜♪</div>」
「不思議だ。キミが歌えばポケモン達は君に寄ってくる。キミの歌声には不思議な力があるんだ」
「そんな、たいしたものでは・・・でも、そう言ってくれて嬉しい」
「本当、便利だよ・・・」
「やめて!!ポケモン達に酷いことしないで!!」
「こんなにポケモンがいるんだ!!いい金儲けになるぞ!」
「兄さん!!もうこんなことはやめるんだ!!」
「離せっ!!弟の分際で兄がやることに口出しするな!!」
「最初から・・・最初からポケモン達を捕虜するために私に近付いたの!?」
「そうだ!!でなきゃ誰がお前のような地味な女、相手にするかよ!!」
「――!!」
「あった・・!「ポケモンになる魔術」!さいわい材料は全部揃ってる!これであの男を・・・!」
「うわあああああ!!!なんだこの化け物は!?」
「キャアアアア来ないでーー!!!」
・・・なんで?なんでこんな姿に・・・私はただ、ポケモンになって・・・あの男を・・・・・
「ヒィ!!来るな!!来るなバケモノ!!」
「マヤカ!!正気に戻ってくれ!!マヤカ!!!」
「ユルサナイ・・・ユルサナイ・・・人間ヲ、ユルサナイ・・・!」
「マヤカ、ごめん。身内が酷いことをして本っ当にごめん!だけど、自我を失ったキミをこのままにさせてはそれこそポケモン達に危害が及ぶ。
許してくれなくて構わない。ポケモン達の為、そして、キミのために、キミを封印する!」
・・・・・・コレは、この人の記憶?こんなことが・・・そりゃあ人間を恨む・・・いや、恨むべきはその酷いことをした最低男だけじゃん。てか、兄とかいう人、市長のギルドさんに似てたような・・・先祖か何か?
いや、まず考えるべきはこっちか・・・。
*****
マシュリナをなんとかして止めなきゃ・・・このままじゃピカチュウ達も##NAME2##も・・!
暴れるポッチャマ達に、必死に止めようとするヒカリ達を見ていると、胸が、痛い・・・・・・痛い?
「サンドつかまえたー!」
「サトシ!サンドいやがってるでしょ!はなしてあげなさい」
「ええ〜〜?そしたらにげちゃうよぉ」
「サンドいたがってるのよ、かわいそうでしょ」
「む〜〜・・・・・・ごめんなサンド」
「・・・サトシ、サンドはね、サトシのこときらいじゃないんだよ。ただサトシがギュウってつよくだきしめちゃったからおどろいたの。わかる?」
「うん」
「じゃあ、つぎサンドにあったらこんどはやさしくだきしめてみようね」
「うん・・・でも、またあえるかな?」
「だいじょうぶよ。いきていればまたあえるよ」
「うん!」
「・・・ぁっ、そういえばこんなうたがあったっけ」
「なになに?どんなうた?」
「えっとねぇ・・・」
あの時、##NAME2##が歌ってくれた歌・・・昨日久しぶりに聴いた歌・・・たしか・・・
「
ぼーくらはみんなー生ーきているー♪生きーているから歌うんだー♪
」.