別世界でも歌は素晴らしい
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ヒカリ達と別行動を取った俺とミニリュウは、ポケモン達に見つからないようにかなり遠回りをしてステージの裏側に来た。
そこからステージ横へと上がり、マシュリナが歌うことに夢中になってる隙に駆け出して抱きしめて歌を止めた。
「フワ、フワー・・・」
「フワライド!」
「マァ・・・」
「ムウマ!大丈夫?」
「他のゴーストタイプのポケモン達も暴れるのをやめたぞ」
「みんな正気に戻ってる・・・でもなんで?」
「まさか、歌が完全に歌いきらなければ戻るのか・・・?」
ゴーストタイプ達がもとに戻った・・・よかった。
「キサマァ・・!離せ人間!」
マシュリナが俺を殴ってきた。
「ぐっ!」
「マ!?マージ!マージ!」
「リュウリュウ!」
マシュリナはミニリュウやムウマージの言葉を無視して俺に何度も殴ってくる。
痛いけど、こんなの、##NAME2##やポケモン達の痛みに比べたら・・・!
俺は抱きしめる力を強くした。絶対に離すもんか!!
「頼む##NAME2##、起きてくれ!!目を覚ましてくれ!!##NAME2##ーーーーー!!!」
「リュウーーーー!!」
「―――!?」
耳元で叫ぶと、マシュリナが動きを止めた。
「・・・・・・・サ・・・シ・・・・・ミニ・・・・・・」
「「Σ!!」」
かすかだけど聞こえた。俺とミニリュウを呼ぶ、##NAME2##の声が・・!
「##NAME2##」
「ぅあ゛ああああーーー!!!」
「うわあ!!?」
「リュウッ!」
##NAME2##の名前を呼ぼうとしたら、##NAME2##の体から黒い霧がブワッであふれ出た。
そのせいで怯んでしまい、吹きとばされた。
「ハァー・・・ハァー・・・人間が、一体何をした!?ぐっ」
マシュリナ(体は##NAME2##)が睨んできたが、突然頭を抑えだした。
「やめ、ろ・・・!まだだ・・まだすべての、ポケモン達を解放してない・・!邪魔をするな!」
マシュリナが誰に向かって話しかけてるのかすぐにわかった。
##NAME2##だ!##NAME2##がマシュリナを追い出そうとしているんだ!
「マシュリ」
――ドォン!
「Σ!? ガハッ!」
「「「「「Σ――!!??」」」」」
・・・突然、マシュリナ(体は##NAME2##)が後ろから攻撃された。
なんで・・?
俺達は攻撃された方に目を向ける。
そこには数人のトレーナーとそのトレーナー達の(操られてない)ポケモン達がマシュリナを睨んでいた。
「よくも俺達のポケモン達を奪ったな!」
「許さないぞお前!」
「ゴローニャ‘めざめるパワー’だ!」
「ゴロー!」
「リュウー!」
ゴローニャの‘めざめるパワー’がこちらに飛んできたが、ミニリュウが前に出た。
‘めざめるパワー’はミニリュウに当たった。
「リュウー!!」
「ミニリュウ!!」
「―――!!」
ステージ上に落ちる前にマシュリナ(体は##NAME2##)がミニリュウを受け止めた。
「なんてことを・・!」
「せっかくうまくいっていたのに!」
「余計なことを!」
「アナタ達ヤメナサイ!!」
「メリッサさんどいてください!」
「俺達もアイツをやっつけます!」
「違いマス!ワタシ達は彼女を」
「人間が・・!!これだから人間は・・!!」
マシュリナ・・・に取りつかれてる##NAME2##から怒りの声が聞こえ、黒い霧があふれて出てる。
「こんなことなら初めからこの歌を使うべきだった・・!!もう許さない・・!!」
「Σ!! マシュリナやめ」
「<div style="font-style:italic">Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟∮ーーーー∠!Χ↾゛ΝΨ↾Τ↟↾↟↾↟↾↟Βφ↾゛ーーーーーーー∠!</div>」
「うわっ!?」
「キャア!!」
イヤな感じをした俺は止めようとしたが、遅かった。
##NAME2##の口から耳をつんざくような、聞いたことのない言葉で歌い出した。
俺達は思わず耳をふさいだ。
だけどそれは一瞬で、すぐにマシュリナは普通に、静かにうつむきながら歌い始めた。
「マ、マージ・・・!!」
「ムウマージ!」
##NAME2##のムウマージが苦しみだした。またゴーストタイプのポケモンを操るつもりか!
「<div style="font-style:italic">枯れ果てーず湧く願いとなーみだー♪解き放ーつ呪を紡ぐ言の葉ぁ♪</div>」
「――っ!」
俺は睨むようにマシュリナに振り返るが、顔を上げたマシュリナは##NAME2##の顔で、不気味に、笑いながら歌っていた。
俺は思わず息を呑んだ。
そして
「ニャルマー!!ムウマしっかり!!」
「ミミロル!?マンムー!?どうして・・!?」
ノゾミとヒカリの焦った声に、振り向けばノゾミのニャルマーにムウマ、ヒカリのミミロルにモンスターボールから出てきたマンムーが苦しんでいる。
それにシンジのマニューラにリングマも・・・他のポケモン達全員・・・
次第にポケモン達の目が赤く光り、唸り声を上げてきた。
「まさか!!」
「ニャ、ニャァ・・・ムサシ・・コジロー・・・逃げるのニャ・・!」
「ハ、ブッ、ブ・・・!」
「「ニャース/ハブネーク!!」」
「<div style="font-style:italic">を乞ぉーーぅ♪その傲岸無礼ーな慟哭をー!惰性なき♪愁いには忘却をぉ!さあ混沌の時だーいには終止符をぉ!</div>」
「「「「「「ゥォオオオーーー!!!」」」」」」
「うわ!!」
「キャアア!!」
「ジュン!!ヒカリ!!」
「ニャーー!!」
「ニャース!!ハブネークやめなさい!!」
ポケモン達は雄叫びを上げ、襲ってきた。
この歌は、すべてのポケモン達を操るんだ・・!!
「マージーーー!!」
「Σっ!うわ!ムウマージ!やめてくれっ!」
「リュウーーー!!」
「うわあ!!そんな、ミニリュウ・・!」
ムウマージがまた操られてしまった。
しかも、ミニリュウまでもが操られてしまった・・・。
さらに遠くから爆発する音が聞こえてきた。
マシュリナはマイクを通して歌ってない・・・だけど、まさか、あんなに離れてるのにポケモン達には聞こえるのか・・・!?
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