魔界で教師始めました
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「カルエゴ君の魔術は莉々亜ちゃんには当たらなかったね~。よって、莉々亜ちゃんを
「・・・・・・新任。何だその剣と盾は?」
カルエゴ先生は理事長の確認を無視してあたしの剣と盾を訊いてきた。
まぁ気になるよね。
「えっと、この金色の剣は「魔除の剣」と言いまして、ご覧になった通り魔術を無効化する剣です。
そしてこっちの銀色の盾は「反魔の盾」と言いまして、魔術を吸収して放出する盾です。
普段はイヤリングとして左右の耳に付けてますけど、呪文を唱えて本来の姿に戻すんです」
「貴様が作ったのか?」
「いえ。魔渓谷で見つけました」
「魔渓谷だと!?」
カルエゴ先生を筆頭に他の先生方も驚く。
無理もない。魔渓谷とは恐ろしい魔獣がウヨウヨいて悪周期の悪魔集団が棲み家にしてた所なのだから。
まだ魔界に来て間もない頃のあたしはそんな恐ろしい渓谷があるとは知らず、空飛ぶ箒で散歩してたらそこに迷い込んでしまい、悪魔集団に追いかけられ、洞窟に隠れていたらこの剣と盾を手に入れたのだ。
まさか魔術を消したり吸収するとは思わなかった・・。
襲い掛かってくる悪魔集団の攻撃魔術を斬ったり受け止め、そしたらあたしの帰りが遅いとの事で迎えに来てくれたエクレさんとラフレさんが悪魔集団を全員ノックアウトしてくれた。あの時の2人カッコ良かった~。
伸びた悪魔集団をエクレさんとラフレさんがロープで一纏めにして引き摺って魔関署に連行したっけ。
あの時、魔渓谷の魔獣達がエクレさんとラフレさんに怯えていたのをあたしは覚えてる。
おっと。つい昔を思い出してしまった。
「えっと、あのー・・・」
「・・・ハァ。貴様の実力を見誤った私の落ち度だ。今回は認める」
これは・・・あたしを副担任として認めてもらえたという事だよね!?
結局
「すごいわ莉々亜先生!」
「カルエゴ先生の攻撃魔術を次々と消しちゃうんだもんな!」
「あ、ありがとうございます・・・」
先生方の称賛の言葉に照れ臭くなってきた・・・。
「この剣、切れ味良さそうね~」
「あーッと、触れたらダメだよ。触れたら腕消されちゃうよ」
・・・・・・・・
え・・!?
ライム先生が剣に触れようとしたら理事長が止め、耳を疑う言葉を発した。
「理事長、腕が消されるとは・・?」
「その魔除の剣はね、所有者、また剣が認めた者以外が触れると肩から腕がバッサリと消されちゃうの。だから無闇に触ったら駄目だよー」
ブエル先生の質問に理事長が淡々と答える。
ちょっと待って。あたしその説明初耳なんですけど!!
「ちなみに盾は?」
「盾は腕が体の中に骨ごと押し込まれるよ」
想像してしまい、血の気を引くのを感じた。
ここであたしは昔を思い出す。
あの時悪魔集団からどう逃げ切るか必死で、そしたら偶然この剣と盾を見つけて、武器があるだけマシと考えたあたしは何も知らずにこの剣と盾を手にしちゃったんだよね!
と言うことは・・・もしこの剣と盾があたしを認めてなかったら・・・
あたし腕無くなってた!!!??
でもその後お父様と一緒にサリバン理事長の屋敷に訪れて剣と盾の能力や納める時の呪文、解放する呪文その他諸々を詳しく教えてもらったのにその事は話されなかった。
あの時その事も話してほしかった・・・。
その後、あたし達は再び職員室に戻り、新入生のクラス分けが決まった為その準備に取りかかる。
「新任」
「はい?」
「貴様を副担任として認めてやるが・・・
貴様が私を入間の使い魔にした事は許さないからな」
ああああああああああやっぱりーーーーー!!
あの時の事根に持ってた!!
カルエゴ先生は許さんとばかりの怒気であたしを睨んだ。
アハハ・・・・・あたし、大丈夫・・かな・・?(遠い目)
5話へ続く