魔界で教師始めました
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⦅第4話 魔除の剣と反魔の盾⦆
場所を移動して、学校の裏にある高台の1つへとやって来たあたし達。
あたしとカルエゴ先生は距離を置いて向かい合い、離れた位置に理事長や他の先生方が見学する。
「準備はいい?それじゃあスタート!」
理事長がスタートを切ると同時にカルエゴ先生の背後に魔術で具現化された大きなケルベロスが現れた。
「すぐに終わらせる」
カルエゴ先生は手を上げたと思えばその手を前に振り、するとケルベロスの前足があたしに向かって振り下ろされてきた。
まともに食らえば軽傷では済まない。
まともに食らえば、ね。
「“リラン・エペレ”」
あたしがそう呪文を唱えると、右耳のイヤリングが光り、それが本来の姿である金色の長剣―魔除の剣 へとなる。
その剣を手に取り、振り下ろされる前足に向かって剣を振って斬った。
瞬間、ケルベロスそのものが霧散して消えた。
「Σ!!?なッ―――!!」
「「「「「ッ!!??」」」」」
理事長を除くカルエゴ先生達が驚愕の表情をする。
その表情に少し気分が良くなる。
「カルエゴ先生、どんどん攻撃してきていいですよ」
あたしは剣をカルエゴ先生に向けて挑発する。
この時のあたしは口角を上げているので笑ってるように見えるであろう。
案の定カルエゴ先生の表情にイラつきが見えた。
カルエゴ先生は次々と魔術を行使して攻撃してくる。
対してあたしは魔除の剣で魔術を斬って(無効化とも言う)いく。
流石自信満々だけあってどの魔術も威力が高い。まともに食らったら本当に危ない。
はい。ここで何故人間であるあたしが悪魔のカルエゴ先生の攻撃魔術を剣で防ぎ続けてる事が出来るのか説明をします。
知っての通り人間には魔力がありません。だから魔術を使う事は出来ません。禁忌呪文は別だけど。
なのであたしはこの魔除の剣ともう1つの武器で回避し続ければなりません。
では、どこでその術 を身に付けたか?
それは使用人のエクレさんとラフレさんによる地獄の特訓で身に付けました。
魔界で生き抜く為にはある程度の戦闘力が必要だと言う事と、位階 昇級試験で実戦さながらの実技試験が行われる為その特訓に。
うん。本気は出してなかったと思うけど、あの時の2人怖かった・・・。
あたしの為にありがたかったけど、容赦なかったなぁ・・・。
まぁでも、バトルやアクションもののアニメや特撮を見て、動きなどを妄想したりしてたおかげで何とか生き抜いたっけ?
それに、人間界では絶対に出来ない経験だと思えたら楽しくなってきたんだよねぇ。
っと、説明してる間にどれくらいの時間が経ったのかな?
カルエゴ先生に焦りが見える。が、疲れは見られない。
ただひたすら剣を動かしてる訳じゃなく、どこから魔術を繰り出してくるかわからないから集中して剣を振ってるあたしは疲れてきたけど。
カルエゴ先生は1度息を吐き、するとまたしても背後にさっきよりも大きいケルベロスを具現化させた。
自棄になったとは思えない。こういう時は、何かある。
「番犬の鉤爪 」
真上からケルベロスの前足が・・・いや、今度は爪攻撃が襲ってくる。
そして、
あたしの後ろから別の攻撃魔術が襲ってきた。
魔術の同時攻撃。確かに剣1本しか持ってないからどちらか攻撃を消してももう一方の攻撃は消せない。
なら、
「“リラン・アルリエ”!」
左耳のイヤリングが光り、本来の姿である銀色の盾―反魔の盾となる。
ケルベロスの爪攻撃を魔除の剣で斬って無効化し、後ろからの攻撃を反魔の盾で受け止めた。
いや、吸収したと言った方が正しいかな。
このまま終わるのも拍子抜けと思ったあたしは、驚くカルエゴ先生に盾を向ける。
そして静かに一言発する。
「“ファン・ファーレ”」
瞬間、盾に彫られてる竜の口から先程吸収した魔術を放出した。
放出した魔術はカルエゴ先生の横を通りすぎ、彼の後ろにある岩山に当てた。
煙が晴れ、岩山は多少の形を保っていた。
吸収した魔術そのまま放出してアレだから、一応加減はしてくれたんだ。
「はーいそこまでー!そこまでだよ2人共」
理事長の言葉に6分経ったのだと気付く。
.
場所を移動して、学校の裏にある高台の1つへとやって来たあたし達。
あたしとカルエゴ先生は距離を置いて向かい合い、離れた位置に理事長や他の先生方が見学する。
「準備はいい?それじゃあスタート!」
理事長がスタートを切ると同時にカルエゴ先生の背後に魔術で具現化された大きなケルベロスが現れた。
「すぐに終わらせる」
カルエゴ先生は手を上げたと思えばその手を前に振り、するとケルベロスの前足があたしに向かって振り下ろされてきた。
まともに食らえば軽傷では済まない。
まともに食らえば、ね。
「“リラン・エペレ”」
あたしがそう呪文を唱えると、右耳のイヤリングが光り、それが本来の姿である金色の長剣―魔除の
その剣を手に取り、振り下ろされる前足に向かって剣を振って斬った。
瞬間、ケルベロスそのものが霧散して消えた。
「Σ!!?なッ―――!!」
「「「「「ッ!!??」」」」」
理事長を除くカルエゴ先生達が驚愕の表情をする。
その表情に少し気分が良くなる。
「カルエゴ先生、どんどん攻撃してきていいですよ」
あたしは剣をカルエゴ先生に向けて挑発する。
この時のあたしは口角を上げているので笑ってるように見えるであろう。
案の定カルエゴ先生の表情にイラつきが見えた。
カルエゴ先生は次々と魔術を行使して攻撃してくる。
対してあたしは魔除の剣で魔術を斬って(無効化とも言う)いく。
流石自信満々だけあってどの魔術も威力が高い。まともに食らったら本当に危ない。
はい。ここで何故人間であるあたしが悪魔のカルエゴ先生の攻撃魔術を剣で防ぎ続けてる事が出来るのか説明をします。
知っての通り人間には魔力がありません。だから魔術を使う事は出来ません。禁忌呪文は別だけど。
なのであたしはこの魔除の剣ともう1つの武器で回避し続ければなりません。
では、どこでその
それは使用人のエクレさんとラフレさんによる地獄の特訓で身に付けました。
魔界で生き抜く為にはある程度の戦闘力が必要だと言う事と、
うん。本気は出してなかったと思うけど、あの時の2人怖かった・・・。
あたしの為にありがたかったけど、容赦なかったなぁ・・・。
まぁでも、バトルやアクションもののアニメや特撮を見て、動きなどを妄想したりしてたおかげで何とか生き抜いたっけ?
それに、人間界では絶対に出来ない経験だと思えたら楽しくなってきたんだよねぇ。
っと、説明してる間にどれくらいの時間が経ったのかな?
カルエゴ先生に焦りが見える。が、疲れは見られない。
ただひたすら剣を動かしてる訳じゃなく、どこから魔術を繰り出してくるかわからないから集中して剣を振ってるあたしは疲れてきたけど。
カルエゴ先生は1度息を吐き、するとまたしても背後にさっきよりも大きいケルベロスを具現化させた。
自棄になったとは思えない。こういう時は、何かある。
「
真上からケルベロスの前足が・・・いや、今度は爪攻撃が襲ってくる。
そして、
あたしの後ろから別の攻撃魔術が襲ってきた。
魔術の同時攻撃。確かに剣1本しか持ってないからどちらか攻撃を消してももう一方の攻撃は消せない。
なら、
「“リラン・アルリエ”!」
左耳のイヤリングが光り、本来の姿である銀色の盾―反魔の盾となる。
ケルベロスの爪攻撃を魔除の剣で斬って無効化し、後ろからの攻撃を反魔の盾で受け止めた。
いや、吸収したと言った方が正しいかな。
このまま終わるのも拍子抜けと思ったあたしは、驚くカルエゴ先生に盾を向ける。
そして静かに一言発する。
「“ファン・ファーレ”」
瞬間、盾に彫られてる竜の口から先程吸収した魔術を放出した。
放出した魔術はカルエゴ先生の横を通りすぎ、彼の後ろにある岩山に当てた。
煙が晴れ、岩山は多少の形を保っていた。
吸収した魔術そのまま放出してアレだから、一応加減はしてくれたんだ。
「はーいそこまでー!そこまでだよ2人共」
理事長の言葉に6分経ったのだと気付く。
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