魔界で教師始めました
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数日後、何とか予定日に間に合い、今日は新入生のクラス分けの会議が行われる。
今日はカルエゴ先生が出勤されると聞いたけど、正直気まずい。
よくよく思い返してみたらカルエゴ先生が使い魔になってしまった原因があたしにもあると気付いたから。(※詳しくはP.7)
どんな顔して会えばいいんだか・・・。
頭を悩み抱え、しかし会議の時間が近付いても一向にカルエゴ先生は来ない。
どこかで寄り道でもしてるのか?そうこうしてる間に会議の時間となった。
会議にはサリバン理事長もいて、皆さん緊張の面持ちとなる。
話題に上がったのは入間君をどのクラスに入れるか、また担任を誰にするか。
すると理事長がある提案を上げた。
「報告書を見て思い付いたんだけど、問題児を集めたクラスを作ろうと思うんだよねぇ。で、そこに入間君・アスモデウス君・ウァラク君も入れる」
「問題児だけを集めたクラス、ですか?」
「そっ。入間君がねぇ、目立ちたくないって言うから入間君以上に目立つ子を集めれば入間君が目立たなくなると思い付いたんだ」
問題児を集めたクラスに入間君を入れたらそれはそれで目立ってしまうんじゃ・・・。しかし新任であるあたしがそんな発言など出来ず黙る。
理事長の一声で入学式から今日までで問題を起こした生徒を探すあたし達。
こうやって調べてみると意外といるんだ・・・・あッ、このカイム·カムイって生徒、あたしにもセクハラ発言してきたな・・・。
問題を起こした生徒達の内容を改めて見ると、とんでもないな・・・まぁ悪魔なんだし、これが普通・・・なのかな?
「えーでは、一同異論なしということで・・・入間君以下3名は
理事長は入間君・アスモデウス君・クララちゃん達の書類に判子を押し、他の問題児達の書類と纏めた。
「担任は・・・カルエゴ君にしよう。彼が適任だし、入間君がいるしね」
いや、入間君がいるから逆効果なんじゃ・・・
「副担任は・・・莉々亜ちゃんよろしくね♪」
・・・・・・・
はあ!!?
理解するのに一瞬時間がかかってしまった。
だって
「あ、あの理事長!あたし新任・・」
「新任だからこそ場数を踏まないとね。カルエゴ君から教師のなんたるかをしっかり学ぶんだよ」
新任を理由に副担任を辞退しようと挙手したが理事長のもっともな言い分に言葉が出てこない。
しかしもう少しハードルを下げてほしい。そう抗議しようとしたら扉が勢いよく開き、息を切らしたカルエゴ先生が現れた。
なんか疲れきってるように見えるけど、寝坊したのかな?
「もー遅いよカルエゴ君。寝坊しちゃった?」
「アンタの孫のせいですよ・・! (怒)」
理事長もあたしと同じ事を思ってたらしく、声に出してカルエゴ先生に訊くが、カルエゴ先生はひと睨みして否定した。
入間君、キミ何したの・・?
「あー入間君と遊んでたのね」
「違うッ!!」
「まぁいいや。ちょうど会議が終わろうとしててね、カルエゴ君は
「はあ!?」
カルエゴ先生は理事長に近付くと理事長が差し出した書類を引ったくるように受け取り目を通す。
次第にカルエゴ先生の表情が険しいものに・・・
「それと、副担任は莉々亜ちゃんだから、よろしくね」
「あ゛あ?」
「Σヒィッ!」
カルエゴ先生が睨むようにこちらを見て、思わず悲鳴が上がってしまった。
いつもより数倍怖い!!
「コラコラ、新任を脅しちゃダメだよカルエゴ君」
「・・・・・理事長、百歩譲って担任は引き受けましょう。
しかし、この新任に
カルエゴ先生は理事長にあたしを副担任から外すよう遠回しに言ってきた。
まぁ、それはそれでありがたいけど・・・
「えー?カルエゴ君は莉々亜ちゃんじゃ不満?」
「私だけではなく、他の先生方も納得してないと思いますが」
「んーーー・・・じゃあこうしよう。
カルエゴ君の攻撃魔術が莉々亜ちゃんに当たったら、莉々亜ちゃんを
けど莉々亜ちゃんにまったく当たらなかったら莉々亜ちゃんを副担任に決定。時間は6分間。どうかな?」
理事長は考える素振りを見せると、突然そんな提案をしてきた。
いきなりの事に驚く。しかしカルエゴ先生は余裕という表情でその提案を受けた。
「いいでしょう。私はそれで構いません」
・・・あれー何でだろう?初めは副担任から外れたいと思ってたのに、カルエゴ先生の余裕な顔を見たらちょっとムカついてきたゾ。一泡吹かせたくなってきた。
それに、うまくいけば入間君の正体がわかるかもしれないし・・・。
「あたしも、その提案受けます!」
まずはカルエゴ先生に一泡吹かせてやる!
4話へ続く