魔界で教師始めました
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使い魔の間に着き、カルエゴ先生が勢いよく扉を開けた。
「粛に。監督官の“ナベリウス·カルエゴ”である。
この行事は常に私の担当だ。なぜか?私が常に厳粛であるからだ。
貴様等が使えないゴミか、はたまた多少は使えるゴミかを判断する」
カルエゴ先生は新入生達の前に移動し、軽く自己紹介をする。
生徒に真正面からゴミ呼ばわりする先生初めて見た・・・。
「例えば、祖父の威光を借りて栄えある場で下品な呪文を唱え、あまつさえその日の内に乱闘騒ぎを起こすようなゴミがいたら、即処分対象である」
カルエゴ先生は入間君に近付き、圧をかける。
彼、そんな風には見えないけど・・・。
「故に出来の悪い者は、即刻退学処分とするのでそのつもりで」
「退・・!?」
退学と言う言葉を聞き生徒達がざわめこうとするがその前にカルエゴ先生が黙らせた。
昨日理事長から押し付けられた可愛い説明セットを出して。
【簡単!使い魔召喚講座
①羊皮紙に血で丸を描く
②魔法陣の中へ
③羊皮紙を中央のロウソクにくぐる・・・と
④煙が形を成し使い魔に!
さぁみんなもレッツ】バシーン!!
「概要は以上だ」
カルエゴ先生は説明セットをはたき・・・と言うか殴り倒した。
「羊皮紙は私の印が入った物を使うように。
不正があればすぐ分かるからな」
「危険はないんですか」
「愚問だ。使い魔の召喚は「隷属可能な種族を呼びだし使役する」。
もし使い魔が主人に刃向かえば」
カルエゴ先生は説明セットを手に取り、指に魔力を込め、穴を空けた。
あの説明セット、まだ使うんじゃ・・・。
「
入間君の横を通りすぎ、魔法陣の前に移動するカルエゴ先生。
完全に入間君に敵意剥き出ししてる。理事長の孫だからかな・・・けどそれは関係ないと思うけど・・・。
「新任!さっさと準備しろ!」
「っ!はい!」
あぁ~~生徒達の前で怒られるとか最悪。
「あれ?あの新任の先生って・・・」
「昨日の来賓者代表の?」
あああああやっぱりバレてるーー・・・!!
生徒達のひそひそ声が耳に入り、縮こまりそうになったが何とか背筋を伸ばした。
と言うか忘れてほしい!!
恥ずかしい思いを抱きながらも召喚の儀式が始まった。
あたしは新入生が召喚した魔獣を記録していく。
図鑑で魔獣は見たけど、生で見るとやっぱり違う。
特にアスモデウス君。彼は魔獣の中でも優秀なゴルゴンスネークを召喚した。
流石名門と言われるだけの事はある。
入間君に負けたと聞いたけど、入間君はそれ以上の実力者という事かな?まぁ理事長の孫な訳だし、実力はそれなりにあったって事か。
そう考えていたらその入間君の番が来た。
彼はすごく緊張して・・・けど次の瞬間彼は明るい笑顔を見せた。
みんなは余裕だと称賛してるけど・・・あたしには嬉し涙を流してるように見える。
そして入間君は羊皮紙をロウソクにくぐらせ、瞬間強い光が発生した。
そして魔法陣から黒い影が出てきた。
「出たッ、こっ・・これが僕の――・・・使い魔―・・・!?」
・・・・・・・あれれ~?気のせいかな?あたしの目がおかしくなったのかな?
魔法陣からカルエゴ先生が出てきたぞ。
正確には、カルエゴ先生の上半身が。
隣を見ればカルエゴ先生の下半身しかない。
数秒沈黙となり、そして
「「「はぁあぁあああああああーー!??」」
あたしと入間君とカルエゴ先生の叫びが部屋全体に響いた。
「何だこれはッ!?一体何をした貴様ァッ!?」
「いやぼっ僕にもさっぱり・・」
「とにかく止めろッ!今すぐ召喚を止めるのだッ!」
「はっはいッ!!」
「あ、あたしも!」
「ありがとうございます!」
あたしと入間君でカルエゴ先生の足を掴み力強く引っ張る。
「ぐぅおああああちぎれるちぎれるッ!」
「ぅわああごめんなさい!」
「馬鹿モノッ!!こういう時は押すものだッ!!」
「すっすみません!!」
「入間君!せーので押すよ!」
「はい!」
「せーっの」
「違うッ!!足ではなくこちらへ来て私を下へ押・・・すッ」
この時あたしはかなりパニクってて、下から押すのはやりづらいとか思わず、入間君と一緒にカルエゴ先生を下から押した。
カルエゴ先生の体は魔法陣から抜け、瞬間大量の煙が発生した。
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