別世界でも歌は素晴らしい
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*****
「ポォオオーー!!」
「「「「ぅわあああ/キャァアアアアーー!!」」」」
「ちょ!?何してんだよエンペルト!!?やめろ!!」
「ポォオオーー!!」
「うわぁ!!?」
「ジュン!!?」
「マァアアアーー!!」
「ぅわ!!」
サビだと思われる部分が歌い流れるとエンペルトや##NAME2##のタマンタ(※色違い)、みずタイプのポケモン達がさっきのほのおタイプのポケモン同様人に危害をくわえ暴れだした。
被害がますます大きくなっていく・・!
*****
放送機から##NAME2##が別の歌を歌いだした。
しばらくしたらマリルが避難していた人達に向けて‘みずてっぽう’で攻撃してきた。
マリルだけじゃなく他のみずタイプのポケモン達も・・。
「今度はみずタイプ・・・Σはっ!ブイゼル!!」
「ピカピ!ピカピカ、ピカチュ!ピカッピカッ!」
「ピカチュウ・・・。ありがとう」
ブイゼルのことが気になり引き返そうとしたがピカチュウが自分が行くと、俺はモウカザルのところに行けと言ってくれた。
ムクホークを出し、ピカチュウはムクホークの背中に乗る。
「ピカチュウ、ブイゼルが暴れて人を襲っていたら手荒でも構わない、止めてくれっ」
「ピカッ」
「ムクホークも頼む」
「クォー!」
ピカチュウとムクホークを見届けた後俺は再びモウカザルの後を追った。
*****
「ブーイーーー!!」
「Σっ!?うわ!?」
「レブ!?レッブーーー!!」
別の歌が流れ出したと思ったらアイツのブイゼルが俺に‘みずてっぽう’を当ててきた。
不意打ちとはいえ俺は情けなく吹き飛ばされた。
だがすぐにエレブーが‘かみなり’をブイゼルに放ち当てた。
「ゲホッ!ゲホッ!」
「レブ!?」
「なんともないっ。だが今の‘かみなり’でブイゼルも」
<<<div style="font-style:italic">もっともっとたくさん言いたいよーー♪ 分かり合えーてたキーミともー♪いつか温度差があったっねー♪そーれでもー♪苦しいのはー♪ぃいっときだけーだーもーんーねーー♪</div>>>
「ブイーーー!!」
「Σ!? エレブー‘まもる’!!」
「レブ!」
ブイゼルはすぐにこちらに‘ソニックブーム’を仕掛けてきた。その威力はでんき技を受けた直後とは思えないほどの威力。
ありえない。みずタイプのポケモンはでんき技に効果バツグンのはず。それがなぜ・・・・・・Σ!
まさか・・・だがそんなことがありえるのか?
だが、ほのおタイプとみずタイプのポケモンが暴れだしたのはアイツが歌いだしてから。モウカザルが正気に戻りかけてたのにまた暴れだしたのもブイゼルがでんき技を受けたにもかかわらず通常の威力の攻撃技をしてきたのもアイツの歌を聴いてるから。
「ブイーーー!!」
――バリン!
「レブ!?レブー!!」
「ぅお!?」
「ブッッ!!」
ブイゼルの‘アクアジェット’が‘まもる’を破った。
ブイゼルは俺の方に向かい、だがエレブーが押してくれたから俺は直撃せずに済んだ。
代わりにエレブーが‘アクアジェット’の直撃を受けてしまった。
「エレブー!!」
「レ、ブ・・・」
みずタイプの攻撃でエレブーのダメージが大きいことがひと目で分かる。
アイツの歌は攻撃力を大きくさせるのか・・!?
「ブイーー」
「ピィカヂューーー!!」
「ブイーーー!!?」
ブイゼルが俺の方に向くと、上から‘10まんボルト’が降りブイゼルを直撃させた。
見上げればムクホークに乗ったピカチュウがいた。
アイツが指示したのか?それともポケモンが自分で言い出したのか?どっちにしろお人好しと言うかおせっかいと言うか・・・。
ピカチュウは地面に降り立つと電気袋をバチバチさせブイゼルと対峙する。
<<<div style="font-style:italic">そこには夢があるーかーらーーー♪
夏をー待つセィルのようにー♪キミのことずーっとー♪ずーっとずーっとー抱きしめーていたーーい♪ただ自分のー気ー持ちにぃ♪</div>>>
「ブ・・ブーーーイ!!!」
「ピカ!?ビッ、ピカーーー!!」
「おいっ!チッ、やはりでんき技が効かないのか・・!」
「クォオーー!!」
ブイゼルの‘みずてっぽう’がピカチュウに直撃し木に叩きつけられる。
ムクホークがブイゼルに‘インファイト’で攻撃して‘みずてっぽう’を止めた。
が、ピカチュウも大きいダメージを負ってしまった。
ブイゼルはムクホークから目を離さず、距離を取るとどこかに走り出した。
いつの間にか歌は止んでいた。が、ポケモン達がおさまってる様子はない。
俺はエレブーをモンスターボールに戻し、ムクホークはピカチュウに心配の声をかけてる。
「どういうつもりなんだ、アイツは・・・。
ステージに行くか」
そこにいるであろう双子の女を思い浮かべ、カラオケ大会が開かれたステージがある方角を睨んだ。
*****
歌が終わり、ポケモン達は暴れるのを止めた。
が、どのポケモン達も正気に戻ってるようには見えない。
あっちこっち被害がヒドイ・・・。
モウカザルも暴れるのは止めたがいったいどこへ・・・あれ?
「この道、あのカラオケ大会への・・・もしかしてモウカザルや他のポケモン達がそこに・・・」
「リュウ!」
「え?・・!##NAME2##!!」
前方にあのステージが見え、やっぱり##NAME2##がそこにいた。
さらにステージの前にはモウカザルや##NAME2##のタマンタ、他のほのおタイプのポケモンとみずタイプのポケモン達がいた。
俺は##NAME2##が無事でいたことに喜び、ステージに駆け上がろうとする。
が、
「マァアアーー!!」
「Σ! うわ!!」
「リュウ!」
「サトシ!ミニリュウ!大丈夫か?」
タマンタの‘つばさでうつ’で俺とミニリュウはステージから離されてしまった。
タケシとジュンが駆け寄って心配の声をかけてくれた。
「大丈夫・・・ミニリュウは?」
「リュウ」
「よかった」
俺達は再びステージに目を向ける。
##NAME2##はタマンタを叱らず、微笑んで撫でてる。
いや、##NAME2##だけど、##NAME2##じゃない・・?
「タケシ、これは・・・」
「・・・にわかに信じられないが、##NAME2##が歌でほのおタイプとみずタイプのポケモン達を操り、暴れさせたんだ」
「違う。あそこにいるのは##NAME2##じゃない」
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