魔界で教師始めました
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あーそうだったねー。あ!それより聞いてー!今日僕の孫が入学するんだー!!もうこれが可愛くて可愛くて!!ほら見てー可愛いでしょー?ねーねー?」
「そ、そうですね・・・」
あれ?サリバンさんって孫いたっけ?
だからこんなにテンションが高いのか・・・。
サリバンさんはそれはもう嬉しそうにお孫さんだという男の子とのツーショット写真を見せてきた。
それにしても、似てないような・・・。
「これポスターにして皆に見せびらかそう」
やめてあげて!なんかそれはそれで可哀想だよ!
「さー張り切っていこーねー♪」
「・・・・・・ (怒)」
うわぁ・・・カルエゴ先生の顔がさらに凶悪なものに・・・。
まぁそんなこんなであたし達は入学式が行われる講堂に移動。
講堂には新入生や親御さん達で埋め尽くされていた。
壇上にカルエゴ先生含む教師数名が立っていた。あたしは袖の方で待機。
「お待たせしました。ただいまよりバビルス入学式を開始します。起立。校歌斉唱」
そう言えば、校歌って確か・・・
「「「「にんげーん♪丸まーる♪我らーの食い物ー♪」」」」
やっぱり・・!!この校歌考えた奴誰!!?まぁどこかの悪魔だろうけど・・・けどこれは・・・ええぇ・・・。
絶対人間だとバレないようにしよう。そう固く誓うあたしであった。
「えー続いて、理事長挨拶」
「入間くーん、おじいちゃんだよー!実は孫が入学しましてね、これがもう可愛くて可愛くて」
サリバン理事長は孫自慢を初め、あの写真を本当にポスターにして全員に見せびらかした。
これでその入間君の顔が皆に即バレされた。可哀想に・・・あたしだったら耐えきれない。
「後程配布します」
すみません。誰もいらないと思います。
「よし、言いたいこと言ったからおわり」
孫自慢だけして帰ってきた理事長がこちらにやって来た。ポスター置きっぱなしですよ。
「どーお僕のスピーチ。良くなかった?」
「え、えぇ・・まぁ・・・」
どう答えれば良いのかわからず言葉を濁すあたし。
すると次に、耳を疑いたくなる言葉があたしの耳に入った。
「続きまして来賓者のご挨拶。来賓者代表イザリラ殿」
「Σブフォッ!!!?」
吹き出したあたしは悪くない。だって、イザリラって・・・
「莉々亜ちゃーーん、パパだよーー♡」
父だから!!!
「実は娘がこちらの学校の教師として勤めることになってねー。ここまで成長して嬉しくて嬉しくて・・・あ、また嬉し涙が・・・」
やめて!!皆が見てる前で泣かないで!!
あれ!?そう言えば屋敷を出る前に・・!!
「これが娘と撮った初出勤前の写真です」
ああああああやっぱりーーーー!!!!こっちもポスターにして皆に見せびらかしてる!!!!
こっちも即顔バレ!!!
恥ずかしくてあたしは真っ赤になった顔を両手で覆い下を向いた。
早く終わって!!
「さっちゃーーん、僕のも皆に配布してねー」
「オッケー!」
やめてっ!!!誰もいらないよそんなの!!!
「ああそうそう最後に・・・
僕の娘に手を出したら八つ裂きにする
以上、おわり」
ここでちょっと補足。あたしの父、イザリラは大柄で頬に深い傷痕があり厳つく、カルエゴ先生とはまた別の意味で怖い。
そんな人、じゃなかった悪魔にマジトーンで恐ろしい事言われみんな顔面蒼白してる。
けどお父様、あたし可愛くないし綺麗でもないから誰も襲わないよ。襲ってくるとしたらよっぽどの物好きだよ。
「莉々亜ちゃーん、どうだったパパの挨拶?莉々亜を驚かそうと思って内緒にしてたんだー。かっこよかったー?」
「恥ずかしかったです・・・/////」
そんな悪魔が親バカだって誰が想像していただろうか・・・。
.