魔界で教師始めました
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敷地内に入り、箒から降りて全力疾走。
廊下走っちゃダメだけど、時計を見ると残り1分。走らないと無理!!
校舎内の地図を頭に叩きこんだあたしグッジョブ!
そうして見えた職員室。
久しぶりに全力疾走した・・。息を整える暇もなく扉を開ける。
入った瞬間教師達が1ヶ所に集まってるのが見え、全員こっちを見た。
間に合った・・?
「ぉ、おはようございます。今日からこちらの学校に勤めさせて頂きます莉々亜と申します。担当教科は魔界歴史学です。1日でも早く仕事に慣れるようご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!!」
視線に耐えきれずとりあえず自己紹介。
頭を下げたまま沈黙が続く。
やがてこちらに近付く気配を感じ、下げてた頭を上げる。
すると目の前に顔が怖い男性悪魔がこちらを見下ろしていた。
「貴様が新任か。時間はギリギリ間に合ったみたいだが、教師になった以上もっと余裕のある行動を出来なかったのか?」
「ぅ、ぁ、す、すみません・・・」
怖い怖い怖い怖いッ!!
「だいたい、何故箒を持ってる?中庭の掃除でもしてたのか?」
「え?あ、これですか?これはあたしの魔具で、これで空を飛んで」
「はあ?」
手に持ったままの箒を指す男性教師に説明したら、睨まれた。何故!?
「嘘をつくならもう少しマシな嘘をつけ。悪魔なら翼を広げて空を飛ぶだろ」
「いや、その、あたし生まれつき翼を広げる事が出来なくて、それでこの空飛ぶ箒で・・・」
嘘はついてない。だって人間は翼なんて生えてないもん。だから広げようがない。
と言うか圧がすごい!怖い!!なんであたしこんな目に遭ってるの!?
「それに、新任の分際でイヤリングをするなどふざけてるのか!?」
「こ、これらは外せれなくて・・・」
「またいい加減な嘘を・・「まぁまぁカルエゴ君。その辺にしてあげなよ」
「シチロウ」
「この子嘘ついてないからさ。時間にも間に合ってるんだし、会議始めないと入学式が始まっちゃうよ」
「・・・チッ」
硬直してたら大柄な男性教師がカルエゴと呼んだ目の前の男性教師を宥めてくれた。
カルエゴ先生は舌打ちしてあたしの前から去った。と言うか舌打ち・・・。
「あ、あの、ありがとうございました」
「君、魔界歴史学なんだね。僕は空想生物学を担当してるんだ。バラム·シチロウ、これが僕の名前。よろしくね」
「よ、よろしくお願いします・・・」
シチロウ先生はあたしの頭を撫でながら自己紹介をした。
何故頭を撫でるのか分からなかったが、助けてもらったのに避けるのも失礼だと思い大人しく撫でさせた。
「おい、早くしろ!」
「「はい!/はーい」」
カルエゴ先生の一喝でシチロウ先生はあたしの頭から手を離した。
髪を直して教師達の横に並ぶ。箒は背中の後ろに回した。
「もう1人新任が来る筈だが来ないからほっとく。これより職員会議を始める」
もう1人いたんだ。と言うか普通連絡するのでは?あ、ここ悪魔の学校だからそう言う人間界の常識はないのか。
「おい新任、前に出て自己紹介しろ」
「は、はい!」
さっきやったんだけど・・・。
「魔界歴史学を担当します、莉々亜です。1日でも早く仕事に慣れるようご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!」
挨拶し終わると拍手が送られた。ここは人間界と一緒なんだ。
他の先生方も挨拶をして、最後にカルエゴ先生が簡単に名乗って終わった。
「続いて入学式だが、時間は午前6時6分、まずは校歌斉唱、次に理事長の挨拶、来賓者代表の挨拶、最後に新入生代表の挨拶。来賓者代表は・・・」
カルエゴ先生が説明してると職員室のドアが勢いよく開き、見覚えのある長身の男性が元気に入ってきた。
「おっはよーみんなー!今日の入学式は張り切ってがんばろーねー!」
お花を飛ばす勢いでやって来たのは、この悪魔学校バビルスの理事長、サリバンさんだ。
気のせいかな?カルエゴ先生の顔が不機嫌に見えるのはあたしだけ?
「お。やっほー莉々亜ちゃん久しぶりだねー。いつぶりかな?」
「ぉ、お久しぶりです。最後にお会いしたのは3か月ぐらい前かと・・・」
サリバン理事長があたしに気が付くと声をかけてきた。一気に皆さんの視線があたしに・・・やめてください!
ちなみにサリバン理事長はあたしが人間である事を知ってる。
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